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編集部コラム

日々のトレードから感じました[鹿内武蔵]

証券会社の人はトレードしちゃいけない

証券会社のスタッフさん達は、FXをやってはいけないって知ってました? これはどこの会社でも同じです。

個人的には、自らが相場に参加せずして、ユーザーの気持ちなんか分からないだろうと思うところはあるのですが、これはそもそも法律レベルの話。インサイダー取引を禁じるため、金融商品の提供元はトレードをしてはいけないというルールがあり、各社ともそれをちゃんと守っているというのが現状です。

とはいっても、隠れてトレードをしている人はいるでしょうね。毎日相場を見て、情報に触れていたら、自分でもしたくなるに違いありません。具体例は知りませんが、自分だったら自信はないです。

編集部の人たちはトレードしなきゃダメ

さて、僕ら編集部員は、証券会社の方たちとはもちろん立場が違うべきですから、積極的にトレードをしなければいけないと思っています。

やっぱり自分で参加しないと、トレーダーの気持ちは分かりませんし、自分で操作しないと取引ツールやMT4の使い勝手は語れません。

というわけで、仕事をしながらでもできるだけチャートをすぐ近くに置き、全体の価格の流れを見ながら、自分が今実行している取引ルールに合致したら、積極的に参加するようにしています。成績はというと…勝ったり負けたりといったところですが、そのあたりはあまり気になりません。

今すぐ儲かればそれが一番ですが、将来的にFXで利益を出すため、できるだけ今は経験を積みたいと思っています。なので、確実に損切りは入れる。再起不能だけは避けなければいけないですよね。

上がるか下がるかの予想だけじゃ足りない

最近トレードをしていてあらためて感じるのは、「上がるか、下がるかの予想には、けっこう意味がない」ということですね。

FXを初心者さんに説明するとき、「これからの相場が上がるか下がるかを予想し、的中すれば利益が出て、外れれば損失になる」ということはよくあります。

たしかにこれはその通りなんですが、それと同時に上下の予想はどこまでいっても、二者択一に過ぎません。

2分の1の選択は、いつでも当たるし、いつでも外れるもの、と自分は思っています。当てるのは簡単だし、外れることもよくある、というイメージです。

よって、上がるか下がるかを当てるのは当たり前の前提なんですね。これがいわゆるトレンド、相場観というもので、これが分からないともう勝てないです。ですが同時に、上下の予測が外れることも、それほどたいした問題ではありません。予測が外れたら、損切りで逃げればいいだけです。

乗ったつもりでもトレンドに乗れてない

具体例があるんです。たとえば今年の2月11日や6月24日には、一日でけっこうな円高が進みました。覚えている方も多いと思いますし、チャートを見れば、おおっ!てなると思います。

この局面では、誰がどう見ても戦略は売りじゃないですか。下げた後の小さな反発を狙った買いならありかもしれませんが、全体の流れに乗ろうと思えば、取引の主体は売りです。

自分はこのどちらの日も、売りで相場に参戦しているんですね。ですが、2月は負け。6月もほぼプラマイゼロのショボ勝ちに終わっています。

当時はよく分からなかったですが、今ならたぶんこれだ、という理由が見えます。

それは、ボラティリティの問題。トレンドには乗っていても、変動の幅が想定よりもずっと広いため、戻りが大きすぎて損切りに引っかかってしまうトレードが何度もありました。

その主な原因は、トレンドの初期段階に乗れていないからです。トレンドが若いうちは値動きが素直ですが、終盤に近づくと乱高下するようになり難しくなります。

そう、上がるか下がるかだけじゃ、勝てないですよね。

(FX攻略.com WEB編集長 鹿内武蔵)

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