FXで利益を出すために一番不要なものがなにかと考えると、たぶん「執着」だと思います。これが強すぎると本当にあぶない。
FXで一番多い負けパターンは外れた予測への執着
一番わかりやすいのは、自分の相場予測への執着ですね。上がると思ってロングして、でもその予測は結果的に間違っていて、すぐに損切りし、場合によってはショートでトレンドを追いかけるべき場面でも、最初の予測への執着が強すぎると、なかなか方針転換ができないものです。で、資産がどんどん減っていく、FXで一番多い負けパターンのひとつに陥るわけです。
漫画の『カイジ』で、「自分で考えついた結論は、たいしたものでなくても特別なものに思える」といった内容のセリフがあるのですが、これはFXにも当てはまるなーと思うわけです。
大きな事件が起きれば過去の予測は無価値に
FXの相場の展開はころころ変わるもの。1時間前には総合的にベストな判断であっても、状況が激しく変わればすぐに的外れなものになってしまいます。
特に多いのがファンダメンタルズ的な出来事による展開の変化。予定されていない要人発言や、ある国の突然の政策変更があれば、その時点で過去の予測はいったんリセットしなければいけません。もちろん大規模な天災や政変も同じです。
こういった大きな事件が起きて、すでに風向きが変わっているにもかかわらず、古い予測をずっと信じ続けるのは、その予測と心中することになりかねません。
なお、あらかじめスケジュールが明確になっているファンダメンタルズ的要因は、事前に結果が予想され、その予想が値動きに反映されていますので、よほど突拍子もない結果や発表でないかぎり、相場の風向きがガラリと変わることはそんなにありません。経済指標や金利発表などがそれにあたります。
集団行動から早すぎても遅すぎてもダメ
そもそもFXを含む相場は、空気を読むことが問われる集団心理ゲームです。参加者全体の合意があれば相場が動き出すため、自分の意見にはなんの価値もなく、「みんなが(特にお金持ち)がどう思っているか」を敏感に感じ取ることができるかが勝敗を分けます。みんなが上がると思って買えば本当に上がるし、下がると思って売れば本当に下がります。
そしてこの集団行動への参加が早すぎても遅すぎてもいけません。まだトレンドが発生していないタイミングで参加しても相場が動き出しません。
また、完全に動ききってから乗ろうとすると、利益確定の逆行の動きに巻き込まれて損をします(例:上昇トレンドの終わりかけでロングしたけど、すでにロングしていた層が十分に利が乗ったので利益確定の売りを入れてくるため、むしろそこから下落して含み損になる)。
トレンドを追っていると必ず最後に1敗するというのは、こういった理由があるからです。買いか売りのどちらかが積み上がれば、必ずそのポジションを解消する行動が増えるため、いつかは反転して最後には一度負けます。
まとめ
●古い予測に執着するのは危険
●予想外のファンダメンタルズ的事件はそれまでの予測を無価値にする
●相場は集団行動についていくゲーム。追従が早すぎても遅すぎても勝てない
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