世界的に債券利回りが低下するなかで、比較的堅調に推移しているのが米国の2年国債。
米10年債利回りは昨年末に3%付近だったが、世界的に債券市場に資金が流入したことで2.33%付近まで低下後に2.4%付近で推移している。
一方で、2年債利回りは昨年末には0.3%付近だったが、0.52%まで上昇してきている。
10年債に比べ、2年債は中央銀行の政策により敏感に反応するために、Fedが来年のどこかで利上げをすることを織り込みにいっている状況となっている。
為替は10年債よりも2年債利回りにより反応する場合が多く、今回もFedの利上げを織り込む2年債の上昇に伴って、全般的にドルの上昇が続いている。
「ユーロ/米ドル」は、それに加え、ウクライナ問題、ユーロ圏のCPI(消費者物価指数)の低下、ECB(欧州中央銀行)の追加緩和期待でユーロ安の面と、2年債利回り上昇でドル高というダブルの要素で下落している。
一方で、「米ドル/円」もようやくドル高の流れが加速してきている。
2年債利回りの上昇が続けば、ドル高傾向は継続するものと思われる。
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