前回まで米国独自の経済指標について語ってきましたが、今回は日本の重要経済指標についてお話ししていきたいと思います。第一回目は、最も注目度の高い日銀短観について。
日銀短観とは?
正式名称は、企業短期経済観測調査と呼び、日本の経済指標の中で一番注目度が高い経済指標です。
日銀(日本銀行)が、四半期ごとに企業活動の実態に関して調査を行い、発表している数値で、調査範囲は広く、対象企業は資本金をベースに大企業(資本金10億円以上)、中堅企業(同1億円以上10億円未満)、中小企業(同2000万円以上1億円以下)の3つの区分となっています。
調査項目としては、各企業の業況判断(「良い」「さほど良くない」「悪い」の3つの選択肢)の他、売り上げ・収益計画、設備投資計画など項目も広範囲となっています。
市場が注目しているのは、ヘッドラインの業況判断DIで、「0(ゼロ)」が景気の良し悪しの境目となります。
また、短観調査の項目に、各企業の想定為替レートも含まれていることから、市場では各企業の為替ヘッジ水準を推測する材料ともなります。
発表時期は、4月・7月・10月初旬及び12月中旬となります。
日銀短観との向き合い方
さて、この指標とどのように向き合っていけば良いのでしょうか。
こちらは、日本の景況感を示す指標であることから、ひいては今後の日銀の金利政策判断材料に繋がるということで、ポジティブであれば円買い要因、ネガティブであれば円売り要因となります。
世界中でも、「TANKAN」と言えば通じるほど有名な経済指標ですので、ある程度のボラティリティは生まれます。
昨今量的緩和やマイナス金利など、非伝統的な金融緩和が進む中で、日銀の今後のテーパリングに対して注目が持たれているフェーズでは、より注目されていく指標だと思いますので、意味だけは理解しておいて頂ければと思います。
日銀短観をFXに活かす方法とは?
実践的には、こちらはある程度ボラティリティが生まれる時もありますので、クロス円でかつある程度現在ドルやユーロなど、もう一つのペア通貨に大きな動きが出ていないときは、コンセンサスに対するサプライズと、それまでの織り込まれに対して、短期指標ベットをしていくのも面白いと思います。
比較的、この日銀短観での方向に対して逆の動きが続いていくような時間帯での発表ではないので、ある程度のpips数は、コンセンサスとのかい離の方向に賭けることで稼げると思いますので、年間4回とチャンスは少ないですが、研究して頂ければと思います。
では、次回は日本独自の指標のもう一つである、機械受注についてお話しして行きます。
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取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
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サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
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