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FX特集

【Wトップ、ボトム+移動平均線+RCI】コツコツ利益を累積する高勝率安全FX手法[鳥居万友美]

一日に一度のチャート分析でトレードできる、社会人トレーダー向けの手法を鳥居万友美さんに教えてもらいました。移動平均線とRCIを使ってトレンドを見極め、WトップやWボトムが出現したらポジションを持ちます。

※この記事は、FX攻略.com2017年2月号の記事を転載・再編集したものです

鳥居万友美さんのプロフィール

鳥居万友美の写真

鳥居万友美(とりいまゆみ)

ピュアエッジ代表取締役。離婚をきっかけに、子育てをしながら確保できる収入源を求めてFXを始め、独自の投資スタイルが米国、韓国、香港などの海外メディアにも紹介される。著書に『FXで月100万円儲ける私の方法』シリーズ(全4冊、ダイヤモンド社)があり、韓国、台湾でも翻訳、発売されている。最新刊は、『子育てママでもガンガン稼げる FXで月100万円稼ぐ私の方法』(ダイヤモンド社)。

公式サイト:鳥居万友美のFXライフ

twitter:https://twitter.com/mayumitorii

鳥居万友美さんのFX買い合図ポイント

■ 準備するもの

【チャート】日足
【テクニカル】移動平均線(「5」「21」「75」SMA、「10」EMA)、RCI

単純移動平均線(SMA)と指数平滑移動平均線(EMA)、RCIを使います。チャートは日足のみでOK。

■ トレードの手順

1. SMA「5」「21」、EMA「10」の上か下にローソク足があることを確認

2. 日足のチャートのRCIが【強気】【超強気】になるまで待つ

3. 日足終値がネックラインを越えたら、翌朝にエントリー

4.<利確>トレンドの終焉で利益確定
 <損切り>ネックラインの少し手前に置く

■ 狙い目の通貨ペア

・トレンドがあり、綺麗に波を描いているもの
・Wトップやボトムが完成しそうなもの

■ この戦略のメリット

・一日一回のチャート確認なので、時間がない人でもOK
・安全度が高く、勝率が安定しやすい

鳥居万友美さんのFX買い合図戦略

多くの個人投資家が結果を出している手法

今回解説するのは、鳥居万友美さんがご本人の生徒向けに教えている手法の一つです。

「この手法は勝率がとても高く、かなり安全なトレードだと思います。チャンスは多くないですが、ちゃんとマスターした人は、みんなプラスになっています」とのことです。

この手法の最大の特徴は、日足のみを使い、相場のチェックやエントリーを日本時間朝の一日一回に集約できる点でしょう。日本時間早朝にNY市場がクローズしますが、その時点で条件を満たしていたら、その後の日本時間午前中に新規建てや決済を行います。相場に拘束される時間が非常に短いので、時間のない方でも問題なく実行できるところが魅力です。

狙い目の通貨ペアには、厳格な条件はありません。その時点でトレンドがあり、綺麗に上下動しているもの、後述するWトップやWボトムが完成しそうな通貨ペアであれば、マイナーなものでも問題はありません。中長期のスイングトレードなので、スプレッドの影響は大きくないのです。

非常に有名なチャートパターン

WトップやWボトムは、非常にメジャーなチャートパターンです。相場上にWの形が現れれば上昇を、Mが現れれば下降への転換を示唆します。

エントリーのタイミングは、ネックラインの突破が基準です。ネックラインとは、WトップやWボトムの中間地点の谷や山の先端に引いた水平線のことです。

相場上に二つの谷や天井が形成されても、ネックラインを明確に越える(=終値がネックラインの向こう側にある)までは、エントリーをしてはいけません。

移動平均線とRCIが条件に

Wトップやボトムは有効なサインですが、単独使用では、勝率や成果は安定しないため、より精度を高めるため二つのフィルターを追加していきます。

一つ目のフィルターは、移動平均線。単純移動平均線(SMA)と指数平滑移動平均線(EMA)を、合わせて4本チャート上に表示します。この中で期間の短い3本に対して、ローソク足が先行していればトレンドがあるとみなし、第一の条件クリアとなります。

第二のフィルターは、鳥居万友美さんの代名詞ともいえるRCIです。「9」「21」「52」という、パラメーターの異なる3本のラインを表示させ、トレンドが【強気】、あるいは【超強気】の状態でのみ、売買するようにします。

ネックラインを越えたら売買

二つの条件をクリアした状態でWトップかWボトムのネックラインを突破したら、いよいよ新規エントリーです。日足の終値がネックラインの向こう側で確定したら、翌朝にその方向へポジションを持ちます。

終値での確定が条件なので、一時的にネックラインを越えるものの、ヒゲを伸ばしながら戻ってきた場合は、終値ベースでの突破と見なしません。

損切りはシンプルで、ネックラインの手前に置きます。直近の高値や安値などを基準にしても良いでしょう。利益確定はトレンドの勢いがなくなったと判断できるまで引っ張ります。トレンドの衰えは、ローソク足の停滞やRCI「9」の反転、SMA「75」と絡み合う、などの基準があります。

ポイント1|Wトップ、Wボトムがエントリーの合図

トレンドが生まれるとき現れやすいパターン

Wトップ、Wボトムは、代表的なチャートパターンの一つ。相場にWかMが出て、ネックラインを抜けたタイミングでトレンドが発生しやすいといわれています。ただしWトップ、Wボトム単体でのエントリーでは精度が若干物足りないため、移動平均線やRCIをエントリーの基準として追加していきます。

山や谷が三つならより信頼度が高い

山が三つのトリプルトップ、谷が三つのトリプルボトムは、Wよりトレンド発生の可能性が高いといわれています。

さらに、真ん中の山や谷が左右の二つより高い、あるいは深いと、より強力なサインである三尊、逆三尊とされています。

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ポイント2|移動平均線とは?

終値の平均を結んだ線

移動平均線とは一定期間における終値の平均を求め、つなぎ合わせた線のこと(上図の例はローソク足10本分の平均)。これにより相場の流れを把握しやすくなります。なお、ここでの説明は単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)のことです。くわえて、この手法では、指数平滑移動平均線(EMA:Exponential Moving Average)という、直近の価格を重視した移動平均線も用います。

方向性や角度からトレンドが分かる

移動平均線は、その向きから相場のトレンドを示唆。上向きならば上昇トレンド、下向きならば下降トレンドと判断できます。またその角度が急であれば強いトレンド、なだらかならば弱いトレンドであるとも考えられます。 

ポイント3|RCI(順位相関指数)とは?

順位相関指数

RCIとは 、Rank Correlation Index の略。統計学の「スピアマンの順位相関係数」を応用した考え方。時間と価格に順位をつけ、その相関性に着目します。数値が100に近づくほど、直近の日付で価格が上昇している=上昇トレンド、と考えられます。

プラス域は上昇、マイナス域は下降

RCIは、プラス100~マイナス100の間の数値で表示されます。時間の経過と共に価格が上昇している局面ではRCIが上昇(価格の下降局面ではRCIが下降)。RCIを3本表示することで、短・中・長期のトレンドが分かります。

ポイント4|日足から「超強気」「強気」戦略を判断する

【超強気】パターン
条件:長い時間足で、3本とも底近くで上向き・天井付近で下向き

【強気】パターン
条件:長い時間足で、2本(「9」と「21」、「9」と「52」)が底近くで上向き・天井付近で下向き 

エントリータイミング|トレンドを確認してWトップ、ボトムで新規取引

1.SMAの「5」「21」、EMA「10」の上か下にローソク足があることを確認

3本の移動平均線とローソク足の位置関係を見ます。トレンドがある場面では、ローソク足が移動平均線に先行します。つまり上昇ならローソク足>移動平均線、下降なら移動平均線>ローソク足の形になります。

2.日足のチャートのRCIが【強気】【超強気】になるまで待つ

日足のRCIがトレンドを示す【強気】か【超強気】の形になっているかを確認します。

3.日足終値がネックラインを越えたら、翌朝の始値でエントリー

移動平均線とRCIでトレンドが確認できている状態で、日足の終値がネックラインを突破したら、次の足の始値付近でトレンドを追いかけます。

決済タイミング|損失は少なく、利益はできるだけ大きく伸ばす

4.<利確>トレンドの終焉で利益確定

利益確定は予約せず、手動で行います。タイミングはトレンドが伸びきったところ。その判断基準は複数あり、RCI「9」が天井か底まで到達(+反転したところ)や、ローソク足が停滞、SMA「75」付近でもみ合うなどがあります。

4.<損切り>ネックラインの少し手前に置く

損切りのルールはとてもシンプルで、ネックラインの少し手前に逆指値注文で予約しておきます。ポジションを持ったらすぐに設定しておきましょう。

FXトレードポイント|Wトップやボトムを探してみよう(豪ドル米ドル 日足 2015年6月~12月)

二重天井や二重底を探す練習をしよう

この手法を実行するには、チャート上でWトップやWボトムを発見するのが第一。実際にトレードするのは日足ですが、パターン発見の練習はもっと短い時間足で行っても構いません。この練習を繰り返すうち、もうすぐパターンになりそうな状態にも次第に気付きます。 

FXトレード例①|順調に上昇してRCI下降で利益確定(豪ドル円 日足 2013年6月~11月)

トレードの流れ

① RCI2本が上向きで買いの強気
② SMA「5」、SMA「21」、EMA「10」よりローソク足が上にある
③ Wボトムのネックラインを終値が越えたので次の足の始値で買いエントリー。ネックラインの下に損切りを設定
④ RCI「9」が下がり始めたので利益を確定 

FXトレード例②|ローソク足が鈍ったので利益を確定(ユーロポンド 日足 2016年7月~12月)

トレードの流れ

① RCI3本が下向きで売りの超強気
② SMA「5」、SMA「21」、EMA「10」よりローソク足が下にある
③ Wトップのネックラインを終値が越えたので次の足の始値で売りエントリー。ネックラインの上に損切りを設定
④ ローソク足の動きが小さく停滞したので利益を確定 

FXトレード例③|上昇トレンドにしっかり乗れた例(ポンドドル 日足 2013年8月~2014年2月)

トレードの流れ

① RCI2本が上向きで買いの強気
② SMA「5」、SMA「21」、EMA「10」よりローソク足が上にある
③ Wボトムのネックラインを終値が越えたので次の足の始値で買いエントリー。ネックラインの下に損切りを設定
④ RCI「9」が下がり始めたので利益を確定

※この記事は、FX攻略.com2017年2月号の記事を転載・再編集したものです

【編集部厳選】この手法が使えるオススメのFX口座

鳥居万友美さんに教えていただいたFX手法、いかがでしたか?

ここでは、このFX手法を再現できるオススメのFX会社をFX攻略.com編集部が3社選んでみました。いずれも必要なテクニカル指標(移動平均線、RCI)が揃っていて、安心して利用できる、人気のFX会社です。

1.GMOクリック証券

FX取引高5年連続世界一(ファイナンス・マグネイト社調べ/2012年1月〜2016年12月)という確かな実績を持つFX会社。多くのトレーダーに信頼されているその理由は、業界最狭水準の低スプレッドと高スワップに加え、PC・スマホ両方に対応した取引ツールの高性能ぶりにあり。24時間電話による無料サポートもあり、初心者でも安心できる体制が整っています。

【関連記事】
FX初心者におすすめ!【GMOクリック証券】口座開設方法を画像付で解説

2.外為どっとコム

FX専業の取引会社として誕生し、今もFX一筋でサービスを提供中。頻繁にバージョンアップする取引ツールの使い勝手の良さが高く評価されています。

FX取引を通じて外国為替全体に対する情報発信にも力を入れており、初心者向けの動画コンテンツや相場分析記事などの質が高いことで有名。取引数量が最小1000〜最大500万通貨と幅広いのも特徴です。

3.DMM FX

FX口座数80万口座突破(2020年8月31日当社調べ。DMM FXと外為ジャパンFXを合算した数値)と、トレーダーから絶大な支持を集めるDMM.com証券のDMMFX。ドル円0.1銭(キャンペーン適用、原則固定・例外あり)をはじめ、全20通貨ペアで業界最狭水準スプレッドを実現。取引コストの低さが魅力です。直感的に操作ができる新スマホアプリも人気。公式サイトで操作画面を確認できるのでチェックしてみましょう!

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