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価格ベースのFXテクニカル分析|ダウ理論とは?[月光為替]

さて、今回はテクニカル分析の基本中の基本ともいえる、ダウ理論についてお話ししていきたいと思います。

ダウ理論とは?

ダウ理論とは、19世紀チャールズ・ダウという方が株式市場における有効なトレンドの定義として考案したもので、100年以上にわたって時の試練を潜り抜けてきた、現在でも多くの投資家によって用いられる分析手法です。

ダウ理論に限らず、テクニカル分析において重要な点は、その原理原則といったものに過去においても、現在においてもあまり変化がみられないことです。当然ながら、細かなパラメータの調整の必要性はあっても、動きそのものの概念から変わってしまうようなテクニカル分析は学ぶ価値がありません。

その理由として、前回述べたように、テクニカル分析を学ぶことを有意としてくれる理論的背景に行動ファイナンス的な見地があります。

つまり、群集心理、群集行動の結果がチャートに現れるということですね。ここでいう群集心理みたいなもの、例えばプロスペクト理論でよく知られる、人間は損切りを遅くする傾向にあり、利確を早くする傾向にある、といったようなものは、100年前も、100年後も基本的には変化しないべきなのです。我々が人間である限り。

テクノロジーは進化しても、人の中身というのはそうは変わりません。特に群集心理というのはその人の中身の“集合体”ですので、本質と呼んで差し支えないでしょう。

となると、その“本質”を拠り所とする分析手法がそうコロコロと定義を変えるという時点で、その分析手法は学ぶ意味のないカーブフィッテイングツールでしかないというのが私の考えです。

この点ダウ理論の優れているところは、骨子となる理論は100年以上前から変化せず、さらに今日の相場でも、そのふるまいの多くが確認できるところです。

ダウ理論で定義されるトレンド

では、少し細かくダウ理論を見ていきましょう。ダウ理論では、トレンドには3種類あると定義します。

1. 主要トレンド:1年から数年にわたる長期的サイクル
2. 2次トレンド:3週間から3ヶ月にわたる中期的なサイクル
3. 小トレンド:3週間未満の短期的なサイクル

このような考え方は、FXでも時間軸を変えて、マルチタイムフレーム分析を行うことの重要性を示唆しています。相場のフラクタル性の考え方を、この頃よりダウは理解していたのではないでしょうか。

次に、主要トレンドは3段階から成り立つと定義します。

1. 先行期:
価格が全ての悪材料は織り込み済みとし、先行者が底値買いをする時期。トレンドは不明。

2. 追随期:
価格の上昇を見て追随者が買いを入れる時期。明確なトレンドが発生。

3. 利食期:
価格が高値圏に達し、先行期に買いをいれていた投資家が利益を確定する時期。トレンドは継続するが、値幅は小さくなっている。

この考え方は、そのタイミングを予見していませんので、おおよそ実際の相場で起こっていることを簡単に説明できているかと思います(特に平穏な相場状態において)。ただ、これをもってトレーディングに活かすことはできません。相場の原理原則に当たる部分でしょうか。

「平均は相互に確認されなければならない」の意味

次に、ダウは面白いことを言っています。それは、

「平均は相互に確認されなければならない」

ということです。

分かりやすく言えば、一つの指数だけではなく、複数の指数でシグナルを確認して初めてトレンドを確認できる、というものです。

例えば株式市場では、その例としてダウは「出来高」を挙げています。

この考え方を裏手にとったものが、所謂コンバージェンスやダイバージェンスであると言ってよいでしょう。実際に、独立性のある複数の指数、指標で確認することで予測精度が上がることは、理論的にも確認できます(集合知の定理)。

「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」の意味

最後にまたダウは重要なことを言っています。それは、

「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」

ということです。

言葉尻を取ってしまえば、トレンドは継続しやすく、その間はトレンドフォローを推奨している、と単純に考えられますが、この言葉は含蓄に富んでいます。

私は個人的には、「トレンドは継続する」ではなく、本当に言いたかったことは「トレンドは継続すると考える」ではないかと思っています。前者の強い言葉でそれを表現しているのではないかと。

つまり、基本的にβをとりにいくトレーディングスタイルにおいては、トレンドフォロー戦略=モメンタム戦略というものが機能します。また、プロスペクト理論的にも、基本的には順張りで利は長く、損は早く切ることが推奨されます。

しかし問題は、そのタイミングです。順張りがいつ終わるのか、損からまた利にいつ変わるのか、のタイミングを読むことは、ノイズの多いマーケットでは不可能に近い所業です。

だからこそ、人間にできるのは、「タイミングを読むのではなく、そのポジションの期待リターンを最大化する」こと。そのために、基本的に明確に変化するまでは「トレンドは継続する」ということを掲げたのではないかと考えています。

では、ダウ理論の細かいトレンドの定義は多くの文献やネット上の資料に譲るとして、次回はサポート・レジスタンスの概念的なところのお話しをしていきたいと思います。

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