- 戦略のポイント
- 「安く買いたい」心理を利用するシンプルロジック
- 市場参加者の心理がトレードの根拠となる
- シンプルでありながら再現性の高い手法
- いいだっちラインと平均値幅が利確の目安
- ポイント1|どんぴしゃパターンとは?
- ポイント2|ダブルボトムのセオリーとの違い
- ポイント3|終値を視覚化したラインチャート
- ポイント4|利益確定の目安にいいだっちラインを利用
- エントリー|直近の安値到達からの反転を狙う
- 決済|利確と損切りのポイントが明確
- トレード例①|上昇トレンドへの転換を的確に捉える(ポンド円1時間足 2019年4月22日~2019年4月26日)
- トレード例②|売りトレードで大きな値幅を獲得!(ポンド円4時間足 2019年3月22日~2019年4月17日)
戦略のポイント
- チャートパターン:どんぴしゃパターン
- トレード時間軸:主に1時間足
- 狙い目の通貨ペア:ポンド円、ドル円
- この戦略のメリット:エントリーポイントが分かりやすく、再現性が高い
※「戦略のポイント」や本文は、上昇局面のロングを想定し解説しています。下降局面のショートでは、その逆のルールとなります。
「安く買いたい」心理を利用するシンプルロジック
新規
- 価格が直近の安値に近づいているか確認
- 終値が直近の安値とほぼ同じ価格になったら買いエントリー
決済
- 1日の平均値幅や、いいだっちラインを目安に利益確定
- 反転せず終値で安値を割り込んだら損切り
市場参加者の心理がトレードの根拠となる
相場参加者は誰もが安く買って高く売りたいと考えており、直近の最高値と最安値が意識されます。例えば、再び最高値に近づくと、そこで売ろうと考える人が多くなるので、上昇トレンドが反転する可能性があります。その反転を狙っていくのがいいだっち先生のトレード手法です。
また、いいだっち先生は終値を重視しています。終値には全ての市場参加者の思惑が織り込まれているので、チャート形成にも大きく影響を与えていることから、全て終値で判断しているとのことです。
直近の高値・安値と見ている時間足の終値が一致したところをトレンド反転の根拠とし、逆張りで利益を狙うのがどんぴしゃパターンです。
シンプルでありながら再現性の高い手法
この手法は、直近の高値もしくは安値とほぼ一致した瞬間にエントリーしますが、ここで重要なのが終値です。始値やヒゲが直近の高値もしくは安値と一致したらエントリーではなく、現在のローソク足の終値が重なった瞬間にエントリーとなります。そのため終値のみをチェックすれば良く、値動きに惑わされにくいというメリットがあります。
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いいだっちラインと平均値幅が利確の目安
利益確定の判断基準は「平均値幅」と「いいだっちライン」です。例えば、ある通貨の1日の平均値幅が100pipsならば、それが利食い幅の目幅となります。平均値幅はポジションの保有期間によって変わり、スキャルピングなら1時間、デイトレなら1日、スイングなら1週間の平均値幅が目安となります。
一方のいいだっちラインは移動平均線からの乖離を線で表しています。EMA144の線よりも上のラインなら平均よりも高く、下のラインは平均よりも安いということです。どこで利確するのかを判断するための有用な目安となるので、表示させておくと良いでしょう。
損切りに関しては、基本的にエントリーから逆行したところで終値をつけた時点で行います。ただし、余裕を持たせたい場合は10pips以上の逆行で損切りとします。
なお、いいだっち先生は決済を非常に重要視し、利食いと損切りの割合は3対2以上を推奨しています。これは低い勝率でも安定して利益を獲得するためです。
ポイント1|どんぴしゃパターンとは?
簡単で分かりやすいトレンド転換のサイン
相場参加者が売買の参考にするのは直近の最高値・最安値です。その時間軸の終値が直近の最高値・最安値と一致すると反転が起こりやすいサインになります。この考え方は単純でありながら、再現性が高く根拠が分かりやすいという利点があります。
ダブルトップ/ボトム
直近の高値に近づくも、上回ることができず「M」の形になるのがダブルトップ(その逆の形がダブルボトム)です。
ポイント2|ダブルボトムのセオリーとの違い
トレンドが転換する初動を丸ごと取る!
ダブルボトムを教科書的に解説すると、(A)のネックラインをブレイクしたところや(B)のブレイク後にネックラインまで戻ったところがエントリー候補となります。それとは異なり、いいだっち先生はダブルボトム完成に先立って、(C)の時点でエントリーします。
後から振り返ってダブルボトムの形に
どんぴしゃパターンは、セオリーとして語られるダブルボトムを狙うわけではなく、「結果としてダブルボトムの形になった」箇所でトレードをした…ということになります。似て非なるトレード術なのです。
ポイント3|終値を視覚化したラインチャート
いいだっち先生は終値を最も重視!
ローソク足が始値、終値、高値、安値の四つの価格で描画するのに対して、ラインチャートは終値だけを描画します。ローソク足を見ると、高値や安値で行き過ぎたヒゲがノイズとなりますが、終値だけのラインチャートを活用すると、反転ポイントが分かりやすくなります。
ポイント4|利益確定の目安にいいだっちラインを利用
値動きが止まる高性能なライン
移動平均線は終値の平均値です。その移動平均線からどれくらい乖離しているのか、ということを視覚化するのがいいだっちライン。上下に5段階あるラインは、値動きが止まりやすい性質があり、利益確定の目安となります。
いいだっちラインの設定方法
いいだっちラインを表示させるためにはMT4のチャートにEMA144を表示させます。そしてEMAの「プロパティ」タブから「レベル表示」を選択します。そして「987、1597、2584、4181、6765、-987、-1597、-2584、-4181、-6765」を一つずつ追加していくと表示されます。
エントリー|直近の安値到達からの反転を狙う
1.価格が直近の安値に近づいているか確認
2.終値が直近の安値とほぼ同じ価格になったら買いエントリー
水平ラインを使って精度を上げる
レンジ相場では直近の最安値・最高値に水平ラインを引くとエントリーポイントがより分かりやすくなります。終値がラインとどんぴしゃになったときが絶好のエントリーチャンスです。
決済|利確と損切りのポイントが明確
3.<利確>1日の平均値幅や、いいだっちラインを目安に利益確定
2019年8月時点の1日の平均値幅はポンド円が80~90pips(通常は120~130pips)、ドル円が約50pips(通常は70〜80pips)で、これを利確の目安にします。また、いいだっちラインを併用してもOKです。
3.<損切り>反転せず終値で安値を割り込んだら損切り
基本的には反転せず終値で安値を割り込んだ場合はすぐに損切りします。ゆとりを持たせる場合は10pips以上逆行して終値をつけた段階で損切りします。
トレード例①|上昇トレンドへの転換を的確に捉える(ポンド円1時間足 2019年4月22日~2019年4月26日)
①直近安値に水平ラインを引き、価格がそのラインに近づいているかを確認
②終値が直近安値とほぼ同じ価格になったので買いでエントリー
③ヒゲが安値をブレイクするも終値ではラインを越えなかったのでポジションを保持
④反転上昇し、いいだっちラインの中央にある144EMAにタッチしたところで利益を確定
トレード例②|売りトレードで大きな値幅を獲得!(ポンド円4時間足 2019年3月22日~2019年4月17日)
①直近高値に水平ラインを引き、価格がそのラインに近づいているかを確認
②終値が直近高値とほぼ同じ価格になったので売りでエントリー
③ヒゲが高値をブレイクするも終値ではラインを越えなかったのでポジションを保持
④反転下降し、ポンド円の一日の平均値幅である130pipsに到達したところで利益を確定
※この記事は、FX攻略.com2019年10月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
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