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システムトレーダーひいらぎのAPIトレーディング講座(後編)

後編となる今回は、システムトレーダーのひいらぎさんにサクソバンク証券のAPIサービスについて掘り下げてもらいます。これからAPIを使ってみようと考えている方はもちろん、既に利用している方にとっても参考になること間違いなしです。

▶サクソバンク証券を勧める理由
▶インフラ面での優位性
▶FIX APIの詳細
▶Open APIの詳細

※この記事は、FX攻略.com2020年3月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

【前編はこちら】
システムトレーダーひいらぎのAPIトレーディング講座(前編)

背景を理解する

 こんにちは、ひいらぎです。前回はAPIトレーディング(自動売買)の概要や、取引業者の選定についてお話をしました。今回は、その内容をさらに深堀りしていきたいと思います。

 さて、前回の記事ではサクソバンク証券について紹介しました。このFX会社を利用している理由として、親会社であるサクソバンクA/Sはデリバティブ取引の欧州最大手であり、財務基盤が安定していることが第一に挙げられます。すなわち、インフラに対する設備投資を積極的に行っており、リクイディティ・テクノロジーの品質に寄与しています。

 リクイディティとは流動性という意味です。サクソバンク証券では、世界の名だたる金融機関や取引所をリクイディティプロバイダーとして、プライス供給を行っています。DMA(ダイレクトマーケットアクセス)プランとよばれるプロ向けのサービスも提供しており、これによって優れた約定力とインターバンク直結による低い取引コストでのトレーディングを行うことができます。

インフラから考える優位性

 重要な経済指標発表時や相場急変時のトレーディングは、ネガティブスリッページやリジェクト(約定拒否)が顕著になり、いわゆる“隠れコスト”が生じる機会が増加します。損益のパフォーマンスはFX会社のインフラに依存している部分もあり、バックエンド側の仕組みを理解しておくとシステムトレーダーとしての知見が広がるでしょう。

 アルゴリズムの性能だけを評価するのではなく、APIの仕組みや用語など多方面の理解をすることで、情報の非対称性から優位性を得ることができるかもしれませんね。まずは簡単なことからリサーチしていくことをお勧めします。

 続いて、サクソバンク証券が提供する各種APIについて詳しく見ていきましょう。

FIX APIとは

 FIXは金融業界で採択されている、電文型のプロトコル(取り決め事)のことです。

 TCP通信でリアルタイムかつ高速なプライスフィードの取得、発注や注文変更、キャンセルなどの売買注文といった、インターバンクに直結するトレーディングが実現できます。主に機関投資家向けに提供されており、HFT(ハイ・フリークエンシー・トレード)と呼ばれる高頻度取引など、速度やコストを重視した大口取引で利用されます。

 サクソバンク証券は個人投資家にも門戸を広げており、条件が合えば誰でも2種類のFIX APIを利用することができます。「Fix Direct」はサクソバンクが相手方となって、流動性の供給を行います。「Fix Prime」は複数の大手銀行などからプライスを取得する方式を採用しており、機関投資家レベルの環境でトレーディングを行うことができます。

 いずれもWeb上でマニュアルが提供されているので、実装に必要な仕様を確認することができます。サードパーティ製のFIXエンジンを利用して開発を行うこともできますので、プログラミングの知見をお持ちの方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

Open APIとは

 Open APIは、REST(レスト)と呼ばれるHTTPプロトコルをベースにした技術を採用しており、軽量かつ早いレスポンスが特徴です。例を挙げると、プライスフィードを取得(GET)、対象銘柄に発注(POST)などのHTTPメソッドを使うことで、あらかじめFX会社側で定義されたリソースを参照することができます。

 RESTの設計思想はシンプルなため、FIXと比較しても学習コストは高くありません。Open APIのドキュメントは英語ですが、日本語化の予定をしているとのことなので、今後は利用者が増えていくのではないでしょうか。Pythonなど、さまざまなプログラミング言語で開発することもできますので、個人的に伸びしろを期待しているAPIサービスです。

 なお、サクソバンク証券においては、「SaxoTraderGO」という自社開発の取引プラットフォームをAPIで操作することができます。同社ではFX以外に貴金属やCFDなどにも対応し、取扱い銘柄数が国内最多水準であるため、投資対象の拡大による効率良いトレーディングを実現できることが大きな特徴です。

 また、自身の口座情報などもOpen API経由で取得できることや、マイクロソフトのExcelを利用して直接サクソバンク証券の口座へアクセスすることも可能です。

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最後に

 サクソバンク証券では、機関投資家が使う環境から独自の高品質サービスまで、幅広く提供しています。また、トレーダーにとっておなじみのメタトレーダー4(MT4)でのEA(自動売買プログラム)も制限なく利用可能ですので、デモ口座の利用希望や、リクイディティのつなぎ込み、取引を行う上での相談など、専属のスタッフに相談してみましょう。

 テクノロジーの進化に伴い、金融業界ではさらにAPIサービスが進展すると思います。高品質なトレーディング環境を構築し、実行プランを具体的にすることで、より良いAPIを使った戦略が実現できるのではないでしょうか。お読みいただきありがとうございました。

【注意事項】

■外国為替証拠金および貴金属証拠金取引、CFDはレバレッジ取引であり、証拠金以上の損失が発生することがあります。 ■取引対象である通貨の金利変動や貴金属のリースレートの変動によりスワップポイントが受け取りから支払いへ転じる場合があります。 ■株価指数CFD取引は株価指数や株価指数を対象としたETFを、個別株CFD取引は個別株や個別株関連のETFを、債券CFD取引は債券や債券を対象としたETFを、その他証券CFD取引はその他の有価証券関連ETF等を、商品CFD取引は商品先物取引をそれぞれ原資産とし、建玉や売買の状況によってはオーバーナイト金利、キャリングコスト、借入金利、配当等調整金の支払いが発生する場合や、通貨の金利変動によりオーバーナイト金利が受取りから支払いに転じる場合があります。 ■上記全ての取引においては、当社が提示する売価格と買価格にスプレッド(価格差)があり、お客様から見た買価格が売価格よりも高くなります。また、一部の取引には手数料が課金されます。 ■取引にあたっては、取引説明書および取引約款を熟読し十分に仕組みやリスクをご理解頂いた上で、ご自身の判断にてお取引をお願いいたします。

サクソバンク証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第239号 加入協会/日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、日本投資者保護基金、日本商品先物取引協会

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