FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年12月4日号
先週のドル円相場
先週のドル円相場は、月曜日に「北朝鮮が弾道ミサイルの発射準備」との報道を受けて一時9月15日以来の安値となる110.84円まで下落。しかし火曜日に北朝鮮が弾道ミサイルを発射したものの被害がないとわかると、材料出尽くしの買い戻しとなり反発。イエレンFRB議長の議会証言が楽観的な内容だったことや、米GDP改定値、中古住宅販売成約指数といった経済指標が強い内容だったこと、さらに米上院での税制改革法案可決への期待が高まったことから、112.87円まで上昇した。
その後、フリン前米大統領補佐官がロシアとの接触をめぐるFBIへの虚偽供述を認めたとの報道を受けて111.41円まで急落する場面もあったが、米税制改革法案に関してマコネル上院院内総務が、「法案の可決に必要な共和党票を確保した」と発言したこともあり112円台を回復して週の取引を終えた。
以前から述べている通り、為替相場の動向を決定づけるのは米国のファンダメンタルズとFRBの金融政策動向であり、北朝鮮のミサイル問題やトランプ政権のロシアゲート問題は攪乱材料にすぎない。先週はこれら二つのニュースがドル売りを誘ったが、いずれも一時的な動きにとどまっており、市場はこれらの材料をノイズとして処理していることがわかる。悪い材料が出ても想定以上に下げないのは、「相場の息吹」で言うところの潜在的買い圧力の存在を示唆している。
ドルの下値が固まってきた可能性
先週までの当コラムでは、休暇前のポジション手仕舞いで下値が脆弱と見ていたが、どうやらそうした局面は先週までで一巡し、ドルの下値は固まってきた可能性が高い。IMM通貨先物の取り組みを見ると、11月28日時点で投機筋の円売り越し規模は110,640枚とピークの135,999枚から減少しており、ポジション巻き戻しが進んだことを示している。
出所:http://www.quick.co.jp/page/fx_position.html
一目均衡表では、日足が先行スパンの中に入ったものの、下限手前で切り返しており、雲割れの売り時代入りは免れた。調整局面に入るかに見えた日経平均が再び2万3千円台の年初来高値に迫っていることも支援材料となる。
一目均衡表・日足 出所:NetDania
8日(金)の米雇用統計に注目
今週の重要イベントは8日金曜日に発表される米国11月の雇用統計だ。ハリケーンの影響とその反動が一巡し、非農業部門雇用者数は+21.0万人と巡航速度に戻る見通し。市場が注目する平均時給は前回の+0.0%(前月比)、+2.4%(前年比)から、+0.3%、+2.7%へそれぞれ持ち直すと見られている。インフレ上昇を促すほどではないが、緩やかな利上げ方針を掲げるFRBにとっては安堵材料となりそうだ。2日、米税制改革法案が上院本会議で可決されたことも追い風となるだろう。今週は慎重に買い場を探すスタンスで臨みたい。
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