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リスクオフで最終的に買われる通貨は?[雨夜恒一郎]

リスクオフで最終的に買われる通貨は?[雨夜恒一郎]

FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2020年11月2日号

先週のドル円相場は

新型コロナウイルスの感染拡大を背景に欧米の株式市場が大幅に下落。為替市場ではリスク回避の動きが強まり、ユーロドルが1.18ドル台から1.16ドル台へ、豪ドルが0.71ドル台後半から0.70ドル台割れ寸前まで下落、ドルインデックスは92台から94台まで上昇と、ドル全面高の様相となった。

これにつられ、ドル円も一旦105.05円まで上昇したものの、安全通貨の円がドル以上に買われたことから、104.03円と9月の安値104.00円に迫る場面もあった。

コロナバブルも終焉か

米国株式市場では、NYダウが2万8千ドル台から2万6千ドル台へ下落。9月初旬に2万9千ドル台を付けたあとは高値更新できず、10月も2万9千ドル台にわずかに届かず失速した。チャートの形状はダブルトップの天井形成、一目均衡表でも日足が先行スパンの雲を割り込んでおり、上昇トレンドの終了を示唆する局面だ。株式市場の不安感を示すVIX指数は先週6月以来となる40%台へ急騰した。

NYダウはダブルトップ形成、雲割れ

NYダウはダブルトップ形成、雲割れ 出所:NetDania

VIX指数は4か月ぶり40%台

VIX指数は4か月ぶり40%台

米国企業の決算はおおむね市場予想を上回っているが、7-9月の株価上昇が速すぎただけに、株価を押し上げるには至っていない。

コロナ禍で大幅に上昇してきたハイテク大手GAFAの株価推移を見ると、コロナバブルもいよいよ終焉かという気がしてくる。

GAFAの株価

GAFAの株価 出所:NetDania

コロナ再拡大で経済に再度打撃

米国の一日あたり新規感染者数は10月30日に9.9万人に達し、過去最悪を更新した。感染第3波が猛威を振るっている状態だが、トランプ政権は、都市封鎖などで経済を止めるつもりはなく、これから冬を迎えるにあたり、さらなる爆発的感染拡大が懸念される。

欧州ではすでにフランス全土で外出禁止令が発動されるなど制限が打ち出され、経済への深刻な打撃が懸念される。ECBのラガルド総裁は先週、次回12月の理事会を待たずに追加緩和策を打ち出す可能性を示唆した。

米国は政権空白リスク

明日11月3日はいよいよ米国大統領選挙が行われる。世論調査ではバイデン氏優位だが、激戦州の動向によっては勝敗の行方は分からなくなる。また今回は期日前投票が8000万票、そのうち郵便投票は5000万票に上ると見られ、集計は困難を極める。接戦となった場合は混乱となる可能性が高く、11月3日にすんなり勝者が決まる可能性はむしろ小さいかもしれない。

一旦はブルーウェーブ(バイデン候補が勝ち上下両院とも民主党勝利)を織り込みに行っていた株式市場は今、大統領が決まらない空白期間を懸念し始めている。

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円の独歩高へ

コロナ第2波や追加緩和観測を背景に、すでにユーロは大きく売られているが、欧州を敬遠した資金は、コロナ第3波や大統領選の混乱のさなかにある米国にとどまるわけにもいかず、結局は比較的安全な日本に流れてくる。ユーロ円はすでに下落トレンドに入っている可能性が高い。

安全通貨のドルと円は並行して動くためドル円は大きく動きづらいが、パンデミック以降の値動きを見ると、緩やかに高値・安値を切り下げる下落トレンドが継続していることがわかる。リスクオフで最終的に好まれるのはドルよりも円であり、ごく緩やかではあるが円の独歩高が進んでいく可能性が高い。

緩やかな下落トレンドが継続

緩やかな下落トレンドが継続 出所:NetDania

106円台、105円台の重さを確認したあとだけに、今週は104円台を割り込み3月以来の安値をトライする公算が大きい。戻り売りスタンスで臨むべきだろう。

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