株よりもFXが好きに
私はFX以外の投資もしています。株は30年近い投資歴ですが、FXを知ってから、株のトレーディング以上に力を入れるようになりました。
株には信用取引というものがありますが、なぜ外貨預金では買いからしか入れないのかずっと疑問に思っていました。他にも、外貨建てMMF(マネーマネジメントファンド)、外国投信、外債など、外貨投資といわれるものは全て買いからしか入れないのです。
これらの投資商品は、購入したときよりも円安になって利が乗っていたら売却できるけれど、円高になってしまったら円安になるまで放置しておくしか方法がありません。そのためには長い年月がかかったりします。
しかし、FXは売りからも入れます。またコスト面においても激安。銀行の外貨預金で払っていた為替手数料って一体何だったのか!とまあ、おそらく皆さんがFXを初めて知ったときに受けたであろう衝撃を私も受けました。株だってオンライントレーディングの取引手数料が安くなってきていた時代ですからね。
大事な“秘蔵っ子”
ただ、私の投資ポートフォリオにおいて、FXの投資金額の割合は大きくはありません。それは投資効率が良いから。つまり証拠金を預けることで、それよりもはるかに大きな金額の取引(想定元本)を行うことかできるからです。他の投資商品が1年以上の長期投資であるのに対して、「FXは為替の短期トレード用」にしています。
私が思うFXの最大の魅力は、“自分の相場観で取引できる”ということ。もちろんそれが一番難しい部分なのですが、でもそれだけにやりがいも面白みもあるのです。ですから、自分のポートフォリオの中では、小さい割合であるにもかかわらず、FXは大事な“秘蔵っ子”のような存在になっています。
FXが与えてくれた“功名”は他にもあります。先ほど述べたように、「放置しておいたら、そのうちどこかで利益が出るよね」という受け身的なスタンスから、もっと前向きに投資を考えられるようになったこと。
また、損失というものを大きく意識するようになりました。FXで損切りをするようになって、株の損切りができるようになったのも、予想外の副産物です。放置(塩漬け)しておかないで、一旦損失を出して、まだ残っている資金を他の投資に振り向けた方が効率的だということに気が付いたのです。
視野が広がる
また、為替を見ることによって、他市場の動向が把握しやすくなり、投資の視野が広がるようになりました。実際、どのように投資の視野が広がったかというと、金(ゴールド)にも投資するようになったんです。以前の自分だったら、金に投資するなんておよびもつきませんでした。だって、金は投資の強者やお金持ちの人がやるものだ思っていたのですから。
どうして金なのかというと、かつて金は通貨そのものであり、今でも為替との関係は切っても切れないということが、FXをやるうちに分かるようになり、興味が湧くようになったのです。
“まさか”に組み込むヘッジ商品
金は世界的な信用不安が起こると上昇します。ですから、“まさか(魔の坂)”に備えてポートフォリオに組み込むこともできます。個人投資家としては、金はポートフォリオの1〜2割程度に組み入れて、基本的に金で儲けようというよりは、守り(ヘッジ)のための資産だと考えるのが適切だと思います。
私の友人は、20年間毎月1万円の純金積立をして得た利益を、子どもの進学費用にしました。余裕資金で、長期戦でコツコツと買っていき、ここぞという大きなライフイベントのときに使うなんてこともできます。何も1kg(約480万円相当)の金地金を買わなくても、純金積立や金ETF(上場投資信託)などで可能です。
また、ヘッジファンドは、デリバティブやショートを駆使するので、株や債券という伝統的なアセットが下落したときに、強みを発揮してくれます。ヘッジファンドを組み入れた投資信託を含め、ヘッジファンドは機関投資家や富裕層だけでなく、個人投資家が買えるものが今では多くあります。
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現在“断捨離”中
一つの商品に集中することで、それがうまくいけば大きなリターンを上げられますし、ハイリスクな商品とローリスクな商品を組み合わせれば、リターンは小さいかもしれないけれどリスクは軽減します。
私はちょっと分散化しすぎていたので、現在“断捨離”中でして、もう少しだけFXに資金を振り向けようか思案中です。FXだけで利益を上げられる人が、とてもうらやましくもあります。
※この記事は、FX攻略.com2017年6月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
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