上がってから買っても遅い！上がることを予想して買っておく［鹿内武蔵］

トレードで利益を出すのは難しいなと感じることが多々あります。投資の世界では、勝つ人が存在するために必ず負ける人の存在が必要になります。みんなが儲けることは絶対にないため、いたるところに弱者が脱落するようなトラップが仕掛けられています。

たとえば、トレンドに乗ることの難しさ。上がっているときに買い、下がっているときに売るべきということは誰でも知っていますが、これを実行しようとすると簡単ではありません。その理由のひとつとして、トレンド方向に突き進むときは一瞬で達成されるのに、トレンドと逆らったりもみあったりする時間は非常に長いからです。

たとえば上昇トレンドなら、ハッキリした陽線は10本のうち2本か3本程度。もっと少ないかもしれません。それで、残りの7本か8本は短いローソク足やトレンドの逆の陰線が並ぶパターンが多いです。こういった流れの場合、2本か3本しかない陽線を買いで取れなければ利益は出せません。が、その時間は全体から見れば短いため、あらかじめ狙っていなければそのタイミングに間に合わないのです。

そして、ハッキリした陽線が成立してからあわてて買っても、すでに買っている層が利益確定の売りを入れてくるため反転することが多く、トレンドに乗ったつもりが含み損になってしまいます。こういった状態に陥らないためには、長い陽線が成立することを予想して、あらかじめ買いを入れておく必要が出てきます。これがつまり相場を予想するということであり、逆にすでに上がりきってから買うことは予想するとは言えません。

そういう意味で、その他大勢よりもワンテンポ早く行動する意識が大切ですね。上がってから乗るのではなく、上がることを予想し、乗っておくのです。もちろん予想が外れることもありますから、損切りはキッチリ入れておかなければいけません。

（FX攻略.com WEB編集長鹿内武蔵）

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