利子だけで生きていけた時代はたしかにあった
FX攻略.com編集部の鹿内です。富士山マガジンサービスさんを通じて小誌をお買い上げいただき、まことにありがとうございます。今回ものんびり行きましょう。
週刊少年ジャンプで連載されている「こちら葛飾区亀有公園前派出所」といえば、1976年の連載開始以来、一度も休載することなく続いている最長不倒の漫画としてギネス記録を保持している、あのこち亀です。
この漫画は今年で連載40年を迎えるわけですが、作中に印象に残っている描写があります。よくあるパターンですが、主人公の両さんがふとしたことから大金を得るんですね。そのとき上司である大原部長は、強硬に全額を貯金させようとします。「これだけの大金を貯金しておけば、利子だけで生活していける。浮き草生活のおまえが真人間に戻れるチャンスだ」と。
でもこれもいつものパターンなんですが、両さんはそのお金でさらに勝負に出て、最終的に溶かしてしまいます。
金利は小数点のはるか先、預金でお金は殖えない
この話が発表された時期は思い出せないんですが、定期預金で4~6%、普通預金でも2%くらいの金利がついていたバブル期が背景だった可能性が高いです。
単純計算で1年に2%増えるなら、2億円ほど貯金すれば毎年400万円使えるわけですから、とりあえず生活していけます。
でも今はそういう時代じゃないですよね。金利は小数点以下がデフォルトです。たとえばみずほ銀行の公式サイトを見ると、普通預金の金利は0.001%となっています。これはつまり、1%の千分の1ですから、えーと…10万分の1が金利の割合となるのかな。ようするに限りなく0と同様ですね。お金を殖やすという目的において、預金には意味はないんです。
放置するのではなく積極的に踊るならFX
ですが、この1ヵ所にお金を入れっぱなしにして、放置すれば増えるだろうというこち亀的感覚は、今も多くの方に残っているように感じます。これからFXを始めたいという友人に話を聞くと、「大金を用意してなんらかの銘柄を買い、ずっと放置しておけばいいんだよね?」のように考えている人が多いですね。
FXでそういうやり方もなしではありませんが、どちらかというと株に近い考え方です。
企業の価値を表す株と違って、FXは通貨同士の交換比率ですから、本質的に目指すべき方向はありません。株価は、紆余曲折ありながらも「上がっていくべき」ですが、米ドルが円に対して上がっていくべきでも、下がっていくべきでもありません。
よって、為替のレートは常に通貨ペア間の綱引きが起きていて、一方向に進み続けることはほとんどないのです。だからこそ、FXはレンジになりやすいといわれています。
FXでは、銀行預金や株より、ずっとアクティブな投資が向いているのです。 ひとつの通貨ペアを見ても、上がる時期も下がる時期もあるわけですから、そのときに発生しているトレンドの方向を判断し、適切なタイミングで乗り、適切なタイミングで下車する、ヒット&アウェイ的な立ち回りができてこそ、FXでは利益を残しやすくなります。
なぜならFXでは、買いも売りも同じように行えるからです。特に条件もなく最初から売れるからこそ、下落局面を積極的に狙っていけます。金利がつかず、株価も低迷がちなこの時代。アクティブにFXを始める好機ですよ。
※この記事は、富士山マガジンサービス読者限定FX攻略.com編集部便り(3月19日発行)に掲載されたものを加筆・編集したものです。
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