齊藤佳孝さんスペシャルインタビュー|お金がなくてやりたいことができない人を社会からゼロにしたい

波瀾万丈な人生を送ってきた齊藤佳孝さんの転機になったのは、チャートを見て上がるか、下がるかを判断しなければいけないという、固定観念を捨てたこと。

現在は一つの通貨ペアの中に、自由自在に買いと売りのポートフォリオを作る手法で、着実に利益を積み重ねています。 

この記事では齊藤さんへのインタビューを通じて、勝てるようになったきっかけと現在の手法、そしてお金とどう付き合っていくべきかを語っていただきました。

徹底的にお金と向き合ってきた齊藤さんだからこそ、私たちFXトレーダーにとって重要なメッセージが詰まっています。

※この記事は、FX攻略.com2019年7月号の記事を転載・再編集したものです

齊藤佳孝さんプロフィール

2度のホームレス経験を持つ異色のトレーダー。厳しい環境の中で「お金の知識」の必要性を感じ独学で株とFXの勉強を始める。約10年の歳月をかけて齊藤式FXトレード手法を確立。チャート分析不要のシンプルFX手法で延べ900名以上の初心者を指導。また、幼少期の自分と同じように、「お金で困っている家庭を無くしたい!」という強い想いから、

現在はFP事務所を立ち上げ、「資産運用」と「お金の知識」の大切さを伝えている。1981年5月14日生まれ、牡牛座、A型。

株の空売りをヒントに今の手法を構築

─これまでの人生を振り返っていただけますでしょうか。

齊藤 小学校一年生のときに、父親が自己破産しまして、両親の離婚もあり、住むところがないので、僕と弟と父親の三人で車で生活をしていた時期がありました。これが一度目のホームレスです。そこから高校を卒業するまで養護施設にいました。

 高校卒業後はガソリンスタンドで働き出すのですが、全然真面目に仕事をしていなかったので、クビにされそうになったんですね。これはまずいと思い、すごく真面目に働き出しました。そしたら売上が全国で三位になって、本社の方でも大騒ぎになって、人事部長の方が来てやり方を聞かれたり。で、出世コースではないのですが、一気に役職が上がりました。それで重役がたくさんいる飲み会に呼んでもらって、調子に乗って飲みまくっていたら、翌日二日酔いで無断欠勤しました。それで出世の話も大幅にスケールダウンしてしまったこともありました。

 ガソリンスタンドの後は、バーを開きました。水商売だと利益率が良いだろうという単純な理由からですが、半年間で一人も新規のお客さんが来なくて自己破産し、二度目のホームレスになります。

─投資を始めたころのことを教えてください。

齊藤 働き始めたときはお金の使い方が全く分かっていなかったので、どんどん借金が増えていきました。これは何とかしないとと思い、21歳か22歳のときに、株の取引を始めました。独学だったのですが全然うまくいかず、最初に買った株は上場廃止になりました。

─なぜ株の投資を始めたのですか?

齊藤 お金ですね。片手間でお金を増やしたいと思い、投資を思いつきました。そして、投資をやるなら株だろうと、他の選択肢は考えなかったですね。

 このときの資金は3万円くらいでした。1円や2円の株を1万株買って、1円上がれば1万円儲かる、みたいなやり方でしたね。

 これが1回目の株への挑戦で、26歳くらいのときにまた株に挑戦しました。でもやっぱり勝てませんでした。

 そんな中、本やネットで勉強しているとき、たまたま読んだ無料メルマガに書いてあった、「空売りをしないと勝てませんよ」という部分からヒントを得て、利益が出るようになっていったんです。

─株からFXへ移行したのはなぜですか?

齊藤 当時の投資仲間の勧めで、FXを始めました。最初はレバレッジが25倍と聞いて、怖い商品だなと思ったのですが、勉強してみたら全然怖くない。それに株のような上場廃止もありません。そして何より、チャートを見ていると、だいたいの場合は元の価格に戻ってきているんですね。これならFXの方が株よりリスクが低いなと思って、株からFXへとシフトし、既に株でやり方を見つけていた、両建てでお金を増やしていく手法を使いました。今もこの考え方で運用をしていて、チャートを見ないでもデイトレで稼げますよ。

─その両建ての手法は、どうやって見つけたのですか?

齊藤 トレードでめちゃくちゃ負けている時期に、マイナス収支で決済しているから、損切りするから負けるという結論になりました。そこで、損切りしなければどうなるんだろうという発想でチャートを見ると、だいたい戻ってきます。ただ、全ての局面でひたすら損切りを我慢していては、どんどんマイナスが膨らんでいきますので、そこは工夫して対策する必要がありました。

 このやり方をひたすら研究して、ようやく形になってきて勝てるようになったのは、5年くらい前です。投資を始めて15年くらいですから、10年は負け続けていたってことになりますね。

 FXを始める前は、株で両建てのスキャルピングをやっていました。買いも売りも持ち、利益が出た方から決済していく考え方が基本です。FXにもこの考え方を持ち込みました。FXの場合はマイナスが増えすぎると強制決済になりますので、そうならないためにはどうするかという部分が大事です。

 多くの方は一つだけのポジションで勝負しますよね。上がると思ったら買い、下がると思ったら売り、といったように。もちろん、この一つだけのポジションで毎回勝つのは無理じゃないですか。両建てして二つでも難しいです。なので、マイナスになったポジションを両建てでカバーしたり、トレンド方向に建て増ししていったりと、たくさんのポジションを組み合わせて、利益と損失を相殺しながら合計でプラスにしていきます。

 FXはこの相殺がやりやすいんです。1000通貨取引までできますから、建玉を細かく分散できます。

お金がなくて何かができない人をゼロに

─齊藤さんはなぜ投資教育をするのですか?

齊藤 私はFXはリスクのない商品だと思っています。ちゃんとやれば必ずお金を増やせます。ただ、本やネットだけで勉強をすると、間違った内容でトレーニングしてしまいます。特にチャート偏重になってしまうのがいけません。だいたいは、チャートでエントリーポイントを絞って、逆行したら損切りとなるじゃないですか。これをやったらいけないとまではいわないですが、その前に必ず資金管理、証拠金維持率のことを理解していないといけません。それを理解する前にチャートに染まりすぎると、ここで買う、ここで売るということばかりになり、相場の本質的な部分が身につかず、勝てるようになるにしてもすごく時間がかかってしまいます。

 自分がこれまで勉強してきたことを振り返ると、勝てる考え方を見つけるまでには10年かかりましたが、知ってしまえばすごく簡単なルールでした。これを知るか知らないかで、収支は思いっきり違ってきます。

 そもそも投資は、お金にお金を稼いでもらうもので、片手間でやらないといけません。チャートに張り付いて、ずっと長時間チャートを見るのは、それはもう労働です。でも、ほとんどの人は、そんなに時間がないですよね。

 私が、なぜ投資教育をするのかは、お金がなくて何かができない人をゼロにしたいからです。私の父親は、本当に優しい人だったんです。すごく小さいときに一度だけ叩かれたことがあるんですけど、そのときに彼はもうそういうことをしないと誓い、それからはずっと優しい父親でした。でも結局お金がないから蒸発してしまいました。家族もバラバラで、祖父が亡くなった話を半年後に聞いたり。原因はみんなお金です。そういうのを世の中からなくしたいです。

─なぜ、多くの投資家が負けるのでしょうか。

齊藤 繰り返しますが、チャートばかり見ているからです。相場で上がるか、下がるかを当て続けるのは非常に難しいじゃないですか。そして、エントリーポイントを探すことはすごく大変です。どこで入れば勝てるのかということなんですが、私は正しいエントリーポイントというものはないと思っています。例えば、自分の買い注文が通ったのなら、その価格で買いたい人も売りたい人もいたということです。両者がマッチングして注文が成立するわけですから、エントリーのポイントは山ほどあります。全てがエントリーポイントだともいえます。この中で、一番良いエントリーポイントが一つだけしかないなら、そしてそれを全員が知っているなら、注文自体が通らなくなります。ちゃんと本などでFXを勉強している人はたくさんいるのに、それでも参加者の8割、9割が負けるということは、たぶんチャートだけを勉強することが正解じゃないからだと思います。レンジブレイクしたからエントリーしても、簡単に負けることがよくありますよね。

 そして予想が外れたときの対処法が損切りしかないと厳しいです。エントリーをした瞬間にはまだ資金に余裕があっても、そこから相場が逆行していき、FX会社によっては表示されるアプリの色が危ない感じになります。間もなく口座資金がやばいと。そうなったら、しかたなく損切りをするわけじゃないですか。

 でもエントリーをした瞬間の証拠金維持率に圧倒的な余裕があれば、何らかのショックが来ても口座は大丈夫です。そして資金に余裕があれば、暴落時に買い増しできます。短時間に大きく動くと、ある程度はリバウンドするじゃないですか。暴落のマイナス分より、リバウンドの利益が上回れば全体としてはプラスですよね。私はこういう考え方でトレードをしています。最初の予想が外れた後の選択肢が複数あることが大切なんです。ナンピンもその一つですね。資金が少ない人がナンピンをするのは危険ですけど、余裕がすごくあればナンピンは有効です。暴落でダメージを負うのではなく、安くなったところで買い足せるという発想になります。

 とはいえ、証拠金維持率はあまりテーマになりません。でも、自分のお金をどう使っているかを表す数字ですから、これを知っているかどうかで、勝敗を分けるものであると思います。

お金をもっと知ることが投資での成功へつながる

─お金の知識を身につけることで、どのようなメリットがありますか?

齊藤 お金のことをちゃんと分かっていないと、税金や保険などで一生お金を払い続けることになります。でも、しっかりとした知識があれば、誰でも節税ができます。今は社会全体で副業が認められてきていますから、お金のことをしっかり理解していることが、なおさら大切です。へたをすると、稼いだお金の半分くらいを持って行かれていますよ。でもこれらの多くは、取り返せる可能性があるものです。

 そしてお金のことを分かっていると、今まで払っていたお金が戻ってきますから、それを投資資金に回すことができて、この時点で相当有利になります。そして、取り返したお金で投資をして、それを増やしていけるのなら、人生にとってこれほどのメリットはありません。行動範囲が大きく広がります。新しいことにチャレンジでき、仮に失敗してもまた立ち直れますし、お金を稼げるからこそ自分の家族も守ることができます。

 ここでいう投資とは、FXに限らず、株、仮想通貨、先物などいろいろありますが、どの投資でもやることは変わりません。買いか売りかで取引をしますよね。ですが、この中で一番リスクが低いのはFXです。なぜなら、予想が外れてもお金を増やせるからです。例えばドル円で買いを持って下がってしまっても、強制ロスカットにさえならなければ、いつかは相場が戻ってきて利食いができます。さらに買いなら毎日スワップポイントが入りますので、待っていればいずれは含み損をスワップポイントが上回って、勝ちトレードが確定します。

 なので、まずはFXでしっかり負けない投資の考え方を身につけてから、もっとハイリスクハイリターンの投資にチャレンジするのが良いと思います。

 FXをする上で、証拠金維持率について正しく理解することは大切ですが、加えてレバレッジの考え方も身につけましょう。レバレッジとは、元手の何倍まで投資できるという解釈をされがちですが、私は違うと思います。本当はこれだけのお金がいるんだけど、それだと大金になってしまうので、その25分の1だけでいいですよ、というのがレバレッジ25倍です。だからレバレッジをかけることは、ちっとも危なくないのです。仮にレバレッジ1000倍なら、ものすごくハイリスクな運用をしているように思われがちですが、本来必要な価格の1000分の1でポジションを持てると考えれば、別に危なくはないですよね。ドル円が100円のときに1万通貨でトレードをするためには100万円必要ですが、これが1000分の1の1000円でトレードできるのが、レバレッジ1000倍の意味です。でも、レバレッジ1000倍というと、普通にやるより1000倍勝ったり負けたりすると考える人が多くいます。こういった勘違いは正した方が良いでしょう。

 このときの資金が4万円だった場合、4万円÷1000円(証拠金)×100で証拠金維持率が4000%となります。これくらい余裕があれば、少々動いただけでは強制ロスカットにはなりませんよね。これがレバレッジの正しい使い方ではないでしょうか。いいかえると、このレバレッジの場合は最大で40ロットを保有できますが、いきなり全部投入するのではなく、その中の1ロットだけで入れば、すぐに破綻することはないですよね。

─今、既にFXで負けている人は、どこから変えていけば良いでしょうか。

齊藤 本などでチャートや手法を十分に学んだのに、今利益が出ていないのなら、学ぶべきはそこではないでしょう。よくある、もっと良い情報をというように手法の旅人になる人もいますが、そもそも方向性が違うことを疑ってください。もちろんチャートを学ぶことは大切なのですが、まず今はそれを一度置いておいて、逆行への損切り以外の対処法を知りましょう。ここを意識すると、一気に上達すると思います。FXは「買って上がる」「買って下がる」「売って上がる」「売って下がる」の4パターンしかありません。それぞれの対処法を知ることが大切です。

─普通の人でも、FXで稼げますか?

齊藤 もちろんです。私はよく証券会社で働いていたのですか? と聞かれますが、そんな経験はありませんし高卒です。高校のとき数学で0点を取ったことがあります。学校の勉強が苦手でも大丈夫です。

 一つ必要な能力を挙げるとすれば、これをやったら最悪の場合、これくらい負けるということを意識できるのは大切です。勝つことばかりを考えがちですが、負けることを意識した方が上達します。

─今後の目標を教えてください。

齊藤 養護施設を社会からなくしたいです。子どもが養護施設に入る理由のほとんどは、お金の問題です。でもそれは親の問題、僕ら大人の問題ですよね。ただ、日本ではお金のことを学ぶ機会はないですよね。ちょっとでも知っていれば違うのですが、学校ではお金のことを全く教えません。この現状を変えることで、世の中の大人が全員お金のことを知っていて、大切なものを守れるようにしたいです。ちょっと知っているだけで持ち続けられるのがお金です。これはFXでもいえることで、お金を持ち続けることが大事。増やすためにやっているのに、減らしてしまっては意味がないですからね。

─最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。

齊藤 勉強してきたのに結果が出ていないなら、これまでとは違うやり方を見つけましょう。私のセミナーがきっかけで、利益が出始めた人もたくさんいます。今までにないセミナーだった、自分がこれまでやってきたことは何だったんだろうという意見もたくさんいただいています。私と一緒に勉強しましょう。

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