2017年6月6日

月光為替とは何者なのか?FX攻略.com編集部が直接本人に聞いてみました

FX攻略.com公式サイトにてコラムを連載中の月光為替氏。インターネット検索で「fx ブログ」と調べると、常に検索上位に掲載されている有名人です。でも、その正体は謎に包まれており、どんな人なのかを探る手がかりは氏のブログ「FXブログ 月光為替の勝利のFX」の自己紹介で書かれている程度の情報のみ。そもそも実在する人物なのか疑っている方もいそうですし、「月光為替の正体が気になる!」という方も多いのではないでしょうか。

月光為替の勝利のFX|自己紹介

俺は、東大を現役で学部、院と卒業し(勿論ダブりもしていない)、米系投資銀行の投資銀行部門(IBDと呼ばれる)でキャリアをスタートさせた。(略)

このままインベストメントバンカーとして生きていく道も考えたが、リーマン以降でボーナス激減かつもっと大きな金に目がくらみ、小さな為替のヘッジファンドに転職した。(略)

その後、会社がマネジメントの問題により解散。現在は国内の日本株ヘッジファンドに拾ってもらい、日本株をメインにトレードする傍ら、プロップ資金でFXもトレードさせてもらっている。 

実は私、FX攻略.com編集スタッフの上岸もその中の一人。半年ほど公式サイトのコラムのやりとりをメールで行い、原稿を目にしていくうち、月光為替という人物像について色々と聞いてみたいと思うように(プロレスのマスクマンの正体を知りたい気持ちと一緒)。断られるのを百も承知で「正体を記事にさせてください」とお願いしてみたところ、予想外の快諾。長時間に渡るインタビューが実現しました。

月光為替の誕生秘話だけでなく、ヘッジファンドの裏話や、ブロガーとして成功する方法、FX手法を自分のものにする方法、FXで稼ぎたい人へのアドバイスなど、話は多岐に渡ります。2万字ほどありますので、下の目次をクリックしてお好きなところから読み始めるのもアリです。

※ 上の写真、奥が編集スタッフの上岸、手前が月光為替氏です。

月光為替の誕生秘話。東京大学から投資銀行へ

 

編集部 今日はよろしくお願いします! 私が月光為替さんにお尋ねしたいのは、月光為替とはどんな人物なのか、ブログ「月光為替の勝利のFX」を始めた理由、月光為替のトレード手法とその手法が生まれた背景などです。

月光為替 聞きたいこと盛りだくさんですね(笑)。生い立ちから追って話しますと、僕、大阪育ちなんですよ。大学から東京の大学に来て、東京大学は工学部の計数工学科ってところにいたんです。当時の僕の夢は任天堂に入ることだったんですね。ゲームが大好きで(笑)。それで大学3年のときにインターンみたいな感じで、とあるゲーム会社へプログラマーとしてお邪魔したんですけど、あまりにも自分はゲーム作りに向いてないことが分かってしまって。ここで一回自分の夢が崩れてしまいました。

それで次は何をしよう?と。就活したことのある方なら必ず見たことのある就職偏差値ランキングで上位だったのが、僕の時代だと外資系コンサルと外資系投資銀行、マッキンゼーとかゴールドマンとかだったんですよね。それで単純な話ですけど、上位のどちらかを次の目標にしました。投資銀行に入ったきっかけですが、調べてみるとコンサルって給料安いんです。投資銀行と比べて、同じ仕事量で給料が3分の2くらいだったので、それなら給料が高い方に行こうと思ったのが、投資銀行に入ったきっかけですね。

そして次は、投資銀行のどこに入ろうかと考えるわけです。フロントオフィス採用だと、セールス、トレーダー、投資銀行部門とアナリスト、この4つがあって、一番稼げるのはトレーダーだったんですけど、でも実はトレーダーは当時はもうそんなに稼げなくて、稼げるっていうのはリーマンショック前の頃の話でした。リーマン前まではいわゆるプロップトレーダーが外資系投資銀行にはたくさんいて、彼らが会社の収益の8〜9割を稼いでいたくらい。 

編集部 ディーリング部門が会社の利益のほとんどを出しているんですね。

月光為替 そうです。それで外資系投資銀行は稼いでいたんですけど、リーマンショックのときに一番損失を出したのもその部署で。国の税金を投入したりだとかされるわけだから、そんな部署があってもいいの?という話になって。結局負けたら国に助けてもらって、勝ったらたくさんボーナスをもらう、そんなのってどうなのという話になったんですよね、当時。そこから本当に縮小されたんですよ。

米国でももちろん縮小されたんですけど、日本は辺境の地という扱いなので、国内のディーリング部門が真っ先にカットされていったんですね。それで国内のプロップトレーダーがほとんどいなくなってしまって。そのときくらいですかね。第二次ヘッジファンドブームが立ってきたのは。

今残っているディーラーのほとんどは、執行する、カスタマーディーラーと呼ばれていて、お客さんの買いたい売りたいという注文をさばいたりですとか、昔と比べて100分の1とか1000分の1とかの規模で自分でディーリングをする、そんな感じになっちゃって。そして採用人数もすごく減っていました。昔はたくさん採用して上司の目に止まった人をプロップディーラーに、という流れがあったのが、そんなに人を取る余裕が会社にないから、僕のときだと有名どころ10社で2人くらいしかトレーダー採用がなくて。

編集部 10社が2人ずつ採用だとしたら、それは狭き門ですね。

月光為替 いや、実は10社あわせて2人だけでした。それを就活前に知ることができて「これはアカン、無理や」と。だいたい採用される人物というのは、すでにトレード経験がある人であったり、滅茶苦茶数学ができる人であったりするわけで、そんな人たちと競争するのはちょっと厳しいと感じたんです。

では、セールスでならどうだろうと考えましたが、僕は人とコミュニケーション取るのが苦手だった、むしろ嫌いだったんで、顧客と頻繁にやりとりがあるセールスは無いなと(笑)。じゃあ、アナリストはどうかというと、なんか嫌いだったんですよねえ。

編集部 えっ!? 漠然とですねえ(笑)。今でも好きじゃないんですか?

月光為替 今でも、まあそうですね。結構アナリストは使うんですけどね(笑)。自分の中でアナリストは一個下に見ていたところが当時はあって、なんか嫌だったんです。

で、投資銀行というくらいだから投資銀行部門というのは花形なんですね。実際収益はそんなに上げている部署じゃないですけど。いわゆる米国の投資銀行が始まったのってM&Aとか、企業の株を新規発行するとか、債権とか社債を発行するとか、そういうところから始まっていて、そういう部門が一番人を採用するんですね。ものすごく激務で、たくさん採用しても足りないくらいのところだから。

僕はそこ(投資銀行部門)に食い込もうと思って、シティグループ証券が一番採用が早かったんですね。大学院一年生のときの12月に内定が決まりました。就活がすごく面倒くさかったので、そこで就活は終わりにしました。

それでシティグループ証券に入社してからですが、ものすごく働くわけですね。朝9時に行って夜中3時くらいまで帰れないわけですよ。みんな帰らないもんですから、上司の評価が欲しいし、仕方なく夜中3時まで残ったふりをするわけですよ。

編集部 ブラックですねえ…。

月光為替 でもまあ給料が高いからブラックとは一概に言えなませんが、それが嫌ですぐに転職したんです。だいたい研修が終わってからすぐでしたかね。ニューヨークで研修していて、その最中にいろんな投資銀行などに「トレーダーになりたい」とメッセージを送り続けていました。

編集部 アピールしまくったのですね。

月光為替 その当時の僕の目的は、ブログでは年収を上げたいとか偉そうなことを書いていますけど、実はそんなことはなくて、同じ給料が貰えるのであれば労働時間が短いに越したことはないと思っていて。トレーダーの方が労働時間は短いわけですよ。だからひたすらメッセージを送っていたら、ご縁があって、小さな為替のヘッジファンドの立ち上げ期に入ることになったんです。そこで為替のことを教わりました。

FXの勉強を始めて4か月で勝てるようになりブログを開始

 

月光為替 最初のうちは当然のように負け続けて資金を潰しているだけだったんですけど、勝てるようになったのは4か月くらい経ってからですかね。2か月連続で勝てるようになって「これ、勝てるわ」ってなってきて(笑)。そこでたまたまブログを始めたんです。 

編集部 「月光為替の勝利のFX」ですね。どうして始められたのですか?

月光為替 始めた理由は、いくつかあります。まず、基本的にFXのブログを書いている人たちって全員嘘モンだと思っていて(笑)。

今も実際あったことがないので、未だにホンマに稼いでいるのかどうか知りませんけど、基本的にこういうのを書いている人達は全員嘘だと思っていて。それで、「ホンマのこと書いたらちょっと読む人多いのんとちゃう!?」と思って書き始めたんですよね。あとね、暇だったんですよ。

編集部 暇でしたか! 

月光為替 今の僕の仕事は1日に何百通ってアナリストからレポートが送られてきて、何百社の毎日起こったことを頭に入れておかないと動きについていけなくなるんで、今は全然時間が無いですけど、当時はホント暇だったんです。チャートを見ているだけでしたから。

4か月位経った時に自分のやり方が決まってきて、取引する時間帯が固まってくる訳です。僕はいわゆるロンドン時間って勝手に言われているだいたい午後3~4時くらいに取引を始めて、終わるのが早くて6時、遅くて9時くらいの時間帯になっちゃって。でも会社には一応朝から行かないとダメじゃないですか。9時くらいから。でも行ってもやることないんですよね。ただただチャート見ているだけみたいな。「何や、この時間は!?」ってなって(笑)。それで、暇つぶしにブログを書き始めたんです。

編集部 「月光為替の勝利のFX」の投稿アーカイブを見ると、記念すべき最初の記事は2015年1月ですね。

月光為替 これホントは6月から書いているんです。最初にいきなり書き始めると、一個しか記事がなかったら人が読みにきてくれてもすぐにどっかいっちゃうだろうと思って。6月に2週間位かけてたくさん記事を書き溜めて、1月からやったかのように振り分けていって、で1月から始めた体裁にしています。どうでもいい話ですけど(笑)。

月光為替が影響を受けたFXブログ 

 

編集部 ブログを始めるにあたって参考にされたブログはありますか?

月光為替 内田さんという方が書かれている「FXブログ 笑えるFXトレード日記 FX塾」です。僕が唯一読んでいたブログで、読み始めたきっかけは人から勧められて。前職の同期に一人、セールストレーダーで採用された中国人の子がいたんですよ。彼は昔からずっと為替やりたいと言っていて、今も為替をやっているんですけど、彼に「為替のファンドに行くことになってんけど何を勉強したらいい?」って尋ねたら、「面白いからこれ読んでおけ」と紹介されたのが内田さんのブログでした。

この人が勝っているかは全く知りませんが、当時の全く素人の僕としては感銘を受けました。そのブログは人気が凄かったので、彼の書き方を真似したらいきなりブログランキング上位、検索上位に行けるんじゃないかなという、単純な思いから真似をしてみたら、案外うまく行ったっていうのがブログを公開した最初の頃の話ですね。 

編集部 (インターネット検索して「FXブログ 笑えるFXトレード日記 FX塾」を指差しながら)これですか?

月光為替 そうそう。これです。

編集部 月光為替でググると検索候補に「月光為替 内田」って出てきますね。同一人物と思われているのかもしれない(笑)。

月光為替 大体この方が書いている喋り方とかが、全く僕と一緒ですからね。僕が文体を似せにいっているんですけど。すごく参考にさせてもらっています。

でも最近はちょっと昔と比べて言い方がマイルドになってきましたね。書き始めた当初は「どうでもいいわ~」みたいなノリで好き勝手に書いていたんです。元々商材とかも出す気はあまりなくて、ただブログを書きたかっただけで。たまたまFXの商材を取り扱うfx-onの担当者から、「メルマガ書きませんか?」というお誘いを受けて、それからメルマガを書き始めたんですよ。

さすがにメルマガを買っていただいた人に対してクソみたいな文体で書いていたら「何だコイツ」ってなるよなと思って、メルマガでは丁寧口調にしています。で、時々僕のブログをfx-onがキュレーションして掲載していて、そのときもなんか、ちょっとあまりに今の文体だと、あまりに上から目線すぎないかって感じに思ってきていて、徐々に今、軌道修正しているところですかね。

今は「〜だ。」くらいの口調にトーンダウンしてきて、あまり暴言は吐かなくなってきていますけど、僕が参考にしてきた内田さんは今でもずっとブログで暴言を吐いているから、尊敬ですよ!

fx-on担当者 戻さないんですか? もう暴言吐かないんですか? 

月光為替 戻さない、戻さない(笑)。僕、チキンですから。精神的に。Twitterとかで「月光為替、マジでウザイ」みたいな感じで書かれているのを見たら、もう辞めようかなって(笑)。メンタルがちょっと弱いので、評価とかは何も見ないようにしています。

暇つぶしに始めたブログが人気FXブログに育つまで

 

編集部 「FXブログ 笑えるFXトレード日記 FX塾」管理人さんのメンタルは凄そうですよね。ところで、ブログを始めた当初、アクセスランキングなどで上位を目指したい気持ちはありましたか?

月光為替 アクセスランキングを上げたい気持ちだけはありました。書いているのに誰も見てくれなかったら滅茶苦茶ヤバイやつやん、みたいに思っていたので。とりあえず炎上してもいいから上にあげようって。 

編集部 ブログのテイストとしては、FXを誰かに教えるっていう感じでしょうか。 

月光為替 そうですね。教えるっていうのが楽というか。自分が勉強してきたこととかやっていることを記事にするだけで成立するのが、すごく楽でしたね。だから最初は手法みたいなことを書いていましたけど、だんだんブログのネタをニュースとか見て考えなくちゃならなくなってきて…。最近はブログのネタを毎日考えるのが辛くなってきました(笑)。

編集部 本業とは別で、ブログ記事を毎日更新するのって大変ですよね。その結果、人気FXブログになった訳ですが、バズったのは公開してからすぐだったんですか? 

月光為替 結構すぐに上がりましたね。

fx-on担当者 2016年の年末くらいからですね。Google検索で2位に上がってきたのは。

編集部 ちなみに何て検索キーワードで上位表示されていますか? 

fx-on担当者 「FX ブログ」ですね。細かい変動はありますが、1ページ目の3〜4番目あたりが定位置でしょうか。

ブログ、メルマガ、動画制作…月光為替としての活動が本格化

 

編集部 何かSEO対策されていたのでしょうか。月間検索数の大きいキーワードだと、適当にブログ記事を書いていただけでは、なかなか上位表示されませんよね。

月光為替 一応ブログは毎日書いているんですよ、1日1記事。毎日書かないとあかんみたいなことがSEO対策本に書かれていて。なるほどと思って毎日頑張ってネタを引きずり出して書いて(笑)。その当時は確かメルマガも配信していたかな。

編集部 メルマガはどんな内容だったんですか?

月光為替 午前に「ココで入るから、入ります~」みたいな感じで送って、午後にその報告をチャート画面とセットで送る感じですかね。メルマガは2015年12月くらいまで続いたのかな。そしてその後、「わかりにくいから動画を作ってください」という問い合わせがfx-onからきたので、頑張って作ったんですよ。週末を使って。1か月分の週末を使って。その時はまぁ調子に乗って、「笑えるFXの人が動画を10万円で販売していたから、10万円で売っちゃおう」って思ったけど全然売れなかったから、速攻値下げしました(笑)。それで色々あって、僕のいた会社が危うくなりだしたんです。

編集部 まさかの急展開!

ヘッジファンドの世界 

 

月光為替 この業界って安定がないんですよ。僕が今勤めているファンドは昔からあるファンドで、この業界ではかなり安定している方。今、日本の、いわゆる昔からのヘッジファンドで、僕らと同じ期間だけ残っているのって四社しかないんです。怪しいやつもどんどん出てきてはどんどん消えていく、ゴミみたいな世界なんで。ぶっちゃけると日本では誰でも作れるんですよ、ファンドって。

編集部 審査が甘いんですね。

月光為替 甘い。めちゃくちゃ甘い。昔はめちゃくちゃ厳しかったんですよ。投資運用一任免許みたいなのがあって免許制だったんです。国もすごく厳しくて、資本金も1億円以上で相場に10年以上プロとしてやっていた人が4人以上いるみたいな、条件が厳しかった。僕の今勤めている会社が免許取ったのってその時代だったんですよ。今から10年以上前です。

それから規制が一回緩和されて、いわゆる投資助言業と投資運用業に分かれちゃって。今だと投資助言業だともっと楽だし、いわゆるファンドの投資運用業だと確か資本金9000万円くらいで、それ今も厳しいんですけど。一応相場に10年以上携わっているプロが1人いて、あといわゆるコンプライアンス部門の担当者や総務とか必要なメンバーを集めて国に認可を取りに行けば一応下りるようになっているんです。

正規のルートはそれしか無いんですけど、実はいっぱい抜け道があって、いわゆる一番カスなのが、適格機関投資家特例業務っていう免許。大金持ちって適格機関投資家っていう扱いになるんですが、100億円とか50億円とかを株で売買するってなると一般人じゃなくて、この人はプロですっていう扱いを国から受けることができて。その免許を一人が取っていると、50人まで人を勧誘して運用していいですよって。 

編集部 ミニファンドを作るわけですね。

月光為替 そうです。それは結構簡単に作れるんですよね。その適格機関投資家というのは一つのファンドだけに必要なんじゃなくって、色々コレもやりますアレもやりますってできるんで。それでセンセーショナルな詐欺師のファンドというのがいっぱいあって。

それ以外だと、合同会社を作ったりとか、金銭の貸借、金商(金融商品取引業者)でやったりとか。例えば、運用じゃなくて、1000万円貸してくださいと。それ自体はただのカネの貸し借りの契約で、その代わり配当を毎年10%、配当と言うか金利を毎年10%払うと。その実態は1000万円を毎年頑張って運用して、10%は返すから、残りの成功報酬の分を俺らがもらうよ、みたいな。そういう怪しいファンドがいっぱいあるんです。

まあ、うちのファンドも社長がやらかして終わったんで。やっぱ、自分たちの金でやっていたらまだいいんですけど、投資家の人が「もう終わり」といったら終わりですからね。終わったら僕ももうクビなわけです。今までピカピカの状態できたんですけど、業界的にはまあ完全に堕ちたわけですよね。変なファンド行っているやつみたいに見られてしまう。 

編集部 そういう目で見られちゃうんですね。

月光為替 結局経歴的に傷が付いているか付いていないかって、伝統的なネームバリューのある会社に行ったかどうかなんですね。シティまではよかったんですけど、訳のわからないポッと出の会社にいきなり行って死んだら、ポッと出のやつみたいに言われてしまう。今の会社に拾ってもらえたのが奇跡でした。

たまたまうちのファンドで、今辞めてしまった滅茶苦茶稼いでいたエースがいたんです。そのときの運用資産残高が一番社内で多くて160億円ぐらい。毎年15%くらい出していたんですね。だから年収だと、うちの会社はそんなにバック率がないんで、1億5000万円くらいですかね。

そのくらい稼いでいた人が、僕の専攻の先輩だったんです。だから社長は単純に、東大の院で、同じ専攻で、しかもその先輩は元々モルスタのIBD(投資銀行部門)出身。「経歴も似ているし学校も一緒やし、コイツも教えたらいけるんちゃうか!?」みたいなノリで採ってもらって。 

編集部 社長が可能性を感じ取ったと。

月光為替 それまでの僕が勤めていたのがいわゆる小さなファミリーオフィスだったんで免許がいらないから、fx-onのメルマガを出すために投資助言の登録をしていても大丈夫だったんですけど、その会社でマネジメントするとなると、ちゃんとした免許を取っている会社なので、僕もファンドマネージャー登録をする必要がでてきて。そしたらバレるじゃんってなったので、メルマガを辞めさせてもらってその代わりに動画ですよ。

ボリンジャーバンドの勉強から始まった月光為替のFX手法 

 

編集部 動画はどのくらい売れたんですか?

月光為替 計算してないですね、全然。

fx-on担当者 もうすぐ100くらいですかね?

月光為替 そんなもんですかね。

編集部 担当者さんが、動画の販売ページを書いていますね。「動画全部見ました!」って。

fx-on担当者 そうです。全部見ました、300分くらい。ダウンロードするとき、驚くお客さんいらっしゃると思います。3GBとか4GBもあるので。

編集部 この動画の内容は、月光為替手法ってことでいいんですよね。

月光為替 そうですね。でも何というか、元々ってその手法を作り上げた経緯があって、最初FXを始めることになったときに、当時の社長、ゴールドマン出身だった社長が「まずはボリンジャーバンドを使えるようになれ」と言い出したんです。「ボリンジャーバンドを使えるようになってから色々教える」とか言って、その人がちゃんと考えた上で僕に教えていたのか、今となってはわかりませんが、素直な僕は「まずはボリンジャーバンドなのか!」となって。ボリンジャーが出した本を読んでいたんですよ。 

編集部 ジョン・ボリンジャーさんの。 

月光為替 そうしたら「ボリンジャーバンドって2σになったら売ったり買ったりみたいな、逆張りのために作ったんじゃない」みたいなことがつらつらと書かれていて「ん?」ってなりまして。

「そうじゃなくて確実に勝てる方法を知りたいねん!」みたいな、当時の僕はそんなレベルで勉強していて。それで次は、ボリンジャーバンドだけで勝てるんだったらみんな勝っているだろうと思って、いわゆる移動平均線を学ぶわけです。「オスピス」という会社の代表の井上さんという方が書かれた「FXチャートリーディング マスターブック」を、ボリンジャーの次に買って読んで。

僕はずっと理系だったせいか、なんかあんまりファンダメンタルズを勉強するのが、経済の勉強をするのが嫌だったんですよ。とりあえず「チャートやったらもっと簡単やろ」ってこれを買って。それでこの本に書かれているルールをやってみようと思って、最初それをデモトレードというか、デモトレードだとそんなにサンプル数集められないから、週末とかに、当時のFXCMジャパン証券が僕らにチャートを出してくれていたのを使って、ずっと過去に遡って検証してみたんですよ。ここでエントリーとか、印刷して。

プライスアクションを組み込んだトレード手法を模索

 

編集部 デモの結果はどうでしたか?

月光為替 勝てるんですよ、過去でやると。これは勝てるぜってなって。かなり勝率もいいぜってなって。「最高や!」って高揚しまくったんですよね。でも、実際にデモトレードで同じことをやってみると全然勝てない。どうして勝てないのかというと、過去の確定したチャートと、現在進行形の動いているチャートだと先読みバイアスがかかってしまって、全く違ったものになるんですよ。

それで、この移動平均線とかオシレーターとかいわゆるローソク足に遅行するものに対する嫌悪感がスゴイ出てきちゃったんですよ。そこから、プライスアクションみたいなことを色々調べて始めました。僕のブログでも紹介しているんですけど、アル・ブルックスって人が書いた、プライスアクションの本があるんです。それを読んで、プライスアクションでトレードをしてみようってなったんですけど、その人の本はスキャルピングなんですね。プライスアクションを利用したスキャルピングで。

僕は前職の社長から「スキャルピングだけはやめろ!」って言われていて。なぜかというと取引コストがすごいかかるから。例えば地場証券のディーラーとか自分でシステムを持っているところだと手数料かからないからスキャルピングでも構わないんですけど、普通にやったら取引コストに負けちゃうから、すごい勿体無い。でもその、ちょっと長めになると今度はイベントリスクが増えてくるし、ファンダメンタルズもちゃんとやってないと、リスク管理もできなくなるって話になって。それで最初はデイトレードでやってみようかとなるわけです。

それで、スイングぐらいの、デイトレードだとちょっと長めの1時間とか15分くらいの時間足をトレードに応用できないかと考えて。プライスアクションを一通り勉強した後、それとボリンジャーバンドをとりあえず組み合わせて。その間もいっぱい色んな本を読んでいるんですけど、最後にね、バカラ村さんっているじゃないですか。その人のDVDを僕、全部買っているんですよね(笑)。 

編集部 有名な方ですよね。本誌でも連載していただいたことがあります。 

月光為替 バカラ村さんのDVDがいいと思ったのは、時間帯ごとの特徴みたいなことが書いてあったからです。NY時間と東京時間とロンドン時間でやり方が違うしクセがあるみたいに。自分でも調べてみたら、このクセっていうのは過去にもずっと続いていたんです。それでこのクセを使ってなんかトレードに活かせないかなって考えて、時間と時間の変わり目を利用したトレードみたいなのを見つけたんですよね。

結局FXって、世界的に見てもマーケットの中では一番参加者が多くて、流れている資金も多いじゃないですか。人がいっぱいいるということは、そこに見えているものが全てで、情報もバーッと織り込まれちゃうんで、そういうのはいわゆる効率的な市場だと僕は思っていて。その効率的な市場の中で勝つには何かしらのアノマリーじゃないですけど、何かしらの非効率になる場所を見つけなきゃダメだと考えて。

それで、その非効率なものが何から生まれるのか突き止めていったときに、プライスアクションが生まれる理由を自分勝手に考えた結果が、いわゆる一瞬一瞬の需給というか…。トレーダーごとに持っているポジションがあって、ストップとかがもちろんあって、そしてそのストップをついたら、そこら辺に集まっているストップは絶対その一瞬に成行で決済されるから、動くと。そうしたら、その成行で決済されている間の動きっていうのは、誰かが相場を操作していたり、相場のファンダメンタルズによるものじゃなくて、一瞬の需給の乱れから出てきているものだって。

編集部 バカラ村さんのDVDを見て気づいた時間帯ごとの特徴についてはいかがですか?

月光為替 時間帯ごとのやつも結局、人が変わるからというのは、消えないっていうか、人がやっている限りは消えないアノマリーなんだろうなって。そこを利用できないかって考えて。あとFXってすごい流れているポジションの数が多いので、簡単に相場の方向性をひっくり返すことはなかなかできないと思っています。

実際バックテストをすると、単純にトレンドフォローじゃないですけど、1回続いたトレンドっていうのは長い目で見ると続きやすいんですよね。デイリーのハースト指数なんかをとっていくと、結構な期間、長期記憶性を持つ期間が存在するんです。そういう中長期のトレンドフォローを、細かくデイトレードでも活かせないかと考えて。それで、トレンドフォローという優位性と、ストップとかのいわゆる短期間の需給による歪みと、相場参加者が変わることによる歪みを活かしたトレードルールを作れないかなって、自分で考えてトレードしてみたり(笑)。

それで、そのトレードルールをバックテストしながら心がけたのが、移動平均線を使わないこと。まあ一応、使ってはいるんですけど、使うのは最後のタイミングを取るときだけです。さきほど言ったように移動平均線を多用すると過去のチャートと未来のチャートの違いで、「過去だと効くけど未来を判断できないやんけ」というのがあると、やっぱり自信を持ってトレードできないんで。

大体4か月くらいですかね、完成までにかかった期間は。最初の1〜2か月で勝ち始めて、ブログ書き始めたんですけど、そのときはまだ完璧とは言えませんでした。その間もずっと練り続けていて、エクセルでずーっと1個1個ポジションを検証しながら作っていったって感じです。メルマガをやり始めて、ちゃんと明文化できたというか、自分の中で文章化できた部分もありますね。

編集部 アウトプットするのは大事ですよね。

月光為替 結構ブログを書いている事自体が僕の助けになっていたりするんですよね。自分で言葉に起こしている間に、「あ、そうやそうや」って自分で納得できる。

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FXと株の違い。トレードする上で最も大切にしていること

 

月光為替 それで、2016年の2月ぐらいに話を戻しますけど、新しい株のファンドに入ることになって。そこからはもうヘッジファンドなんで、今FXの方は、プロップ資金でちょっとだけやらしてもらっています。昔とは比べ物にならないくらいくらい額が小さい(笑)。それでですね、株の方がすごく書きやすいから、ブログのネタも株を扱うことが多くなってきていますね。

編集部 ブログではもうFXを扱わないんですか?

月光為替 結局FXをテーマにしたブログなんで、読者は株なんて興味ないんですよね。株をテーマにして書いたときって、大体みんなに無視されます(笑)。だからまぁ、基本的にはマーケット全体で応用できることとか、トレード全般に共通する話とかをテーマに描くことが多くなりましたね。

編集部 FXをテーマにしたブログだと、まあそうなりますよね(笑)。

月光為替 当時暇だったこともあって、FXに関してはすごい優しく、色々と書いているんですけど。株はね、自分のアイデアを書き連ねているだけなんで、読んでいる人も「何言ってるん?コイツ」と思っていることでしょう。意味のないことを書くなと(笑)。

編集部 FXと株って、トレードの考え方はだいぶ違いますよね。

月光為替 FXのトレードが株と違うのは、頭がよければ勝てるわけじゃなくて、多分FXは職人技なんですよね。たまには天才がいるかもしれないですけど、ずーっとやり続けて、ずーっとアホみたいにやらないと勝てないですし。例えば、何か商材を買って、何か書籍を読んで、「よしやろう!」って意気込んで次の日から勝てるんだったら、世の中みんな幸せになりますよ。

当たり前ですけど、僕の商材だって、世の中にスゴイと言われるメルマガだって、勝つ方法を売っているわけじゃないですか。けど、それらを見た人全てが勝てるわけじゃない。

編集部 仕事柄、たくさんの方お会いして、教材を見せてもらったりするんですけど、自分のモノにできているかというと、正直自信がないです。トレードルール、手法を手に入れても勝つことができないのはどうしてなのでしょう?

月光為替 これは僕の勝手な思い込みなんですけど、一番大事なのは、何かルールがあるとして、どうしてそれができたのかを正しく理解することだと思います。

例えば僕のやり方。時間帯の差を使ってやりたいという、その優位性を使うという話をしましたよね。じゃあ、もしAIができたとして、みんなが大体ロボットトレードになったとすると、もう東京時間だろうが、ロンドン時間だろうが、NY時間だろうが、ずっとマシンを走らせているから、同じプレーヤーが永遠に戦い続ける状況になるわけで、人の入れ替わりもないし、その優位性って絶対消えちゃうじゃないですか。

それが消えた後に、いくらこのやり方をやっても絶対に勝てません。そうなると、その消えた優位性を何で穴埋めしたらいいのか、自分で考えないとダメじゃないですか。そういう細かいことってどんな手法にもあると思うんですよ。

例えば、誰かがオシレーターを使ったレンジ相場で効くルールを作って「これなら勝てる」と言っているとしましょう。けど、それを信じてもトランプラリーのときみたく、ガーッと上がっているときに使っても意味ないわけですよ。

編集部 相場が見えていないと危ないですね。 

月光為替 確実に死ぬと。死に続けるけど、これが効くときもどっかにあるわけですよ。米大統領選の前、ちょっとレンジになったときとかだったら、多分そういうルールは勝てたと思うんです。

でもいつ勝つかいつ勝てないのかっていうのは、細かいルールじゃなくてもう一個裏にあるから、その裏を理解していないと、絶対効くとき効かないときの見分けがつかない。

それと、期待値がプラスかマイナスか判断する基軸がなかったら、そのルールがかからなくなったら「じゃあ手法捨てるのか」って話で。でも絶対にまた条件が合致する相場は必ずくるので、そのときがきたら再びそのルールを使ったらいいわけですよ。

なんかね、そういうことの方が僕は大事だと思っています。そういうのを理解するにはやっぱ心底を理解しないとダメだと思うんです。ルール自体の。「これでやる」って自分で宣言するんだったら、そのルール自体を絶対理解しないとダメです。

これとこれとこれでシグナル出たら買いましょうって、うわべの部分だけ覚えても、絶対意味が無いってぼくは思うんですよ。何回も言っちゃいますけど。けどね、ルールの、背景までも含めてすべてを理解するのって、FXに対して本気じゃないと厳しいですよね。副業でちょっとやってみるか、くらいのノリだとなかなか厳しいんじゃないかとは思います。

兼業で勝ちたいなら気合が大事!

 

編集部 気合が入ってないとダメですかね。

月光為替 相当気合が入ってないとダメじゃないかな。いわゆる兼業トレーダーで勝っている人って、Twitterとか見てみるとわかりますが、めちゃくちゃ夜遅くまでやっているじゃないですか。

編集部 確かに。

月光為替 この人たちは、普通に朝9時には出社しながら夜遅くまでやっているはずで、気合がないと無理だと思うんですよ。

編集部 何かを突き詰めていく気合が、先ほどおっしゃっていた職人気質みたいなところに繋がりそうです。 

月光為替 僕も商材を販売している側なので、言いづらいんですけど、大体何かを売ろうってなると「コレで勝てます!」みたいな感じで売るじゃないですか? これだけ覚えればOK!みたいな。けれど、楽して勝ちたいという考えでは絶対勝てないんですよね、FXは。野球でいう大谷翔平さんみたいな天才がFXの世界にいたら勝てるかもしれないですけど。個人の専業トレーダーですと、BNFさんの動画とか見ればわかりますけど、あの人バケモンみたいにトレードしていますよ。

編集部 勝っている人はそれだけのことをやっていると。耳が痛い話です。兼業トレーダーの勝ち負けの話になりますけど、FX攻略.com主催のセミナーに参加していただいたお客さんとお話しすると、「編集部の人たちってFXで勝っているんでしょ?」とよく聞かれるんです。まぁ、実際のところは負けてはいない、お金は減ってないってだけなんですが。

月光為替 減らないってところはスゴイですね。皆さん結構勘違いしているんですよ。負け負け負けのところから突然勝てるようになるわけではなくて、僕もそうなんですけど、損ばかりしているところから次に資金が減らないという段階があって、そこが続くと勝てるようになるんですね。「勝てない」から「勝てる」の間に「減らない」という時期があるんです。

編集部 個人的に嬉しいことが聞けました。

月光為替 まずは減らさないことが大事。あと、商材とかより気合が大事とも言いましたけど、商材とかメルマガとかが無駄なのかと言ったら全くそういうことではなくて、情報として重要なんです。僕だって基本的にFXの勉強をしたのはネットの情報や書籍、DVDですよ。自分の手法を構築する上で材料になるものがあるというのは重要だと思います。情報や商材が氾濫しすぎている、ありすぎるっていうのは、それはそれで問題で、何を選べばいいのか難しいとは思いますが。

編集部 FXには様々な商材がありますからね。安いものでもないですし、どれを買おうか迷ってしまう方はたくさんいらっしゃると思います。

月光為替 例えば、移動平均線のゴールデンクロスで、買いなさい売りなさいというルールがあったとして、普通の人は「じゃあゴールデンクロスになったら買おう、デッドクロスになったら売ろう」とだけしか考えない。それだと意味ないんですよ。どうしてゴールデンクロスになったら買いなのか、その理由を突き詰められていないと。

ゴールデンクロスになったのはあくまでも結果でしかなくて、ゴールデンクロスは買いっていう理論を自分なりに説明できるようにしておかないと、応用できないですよ。ちなみに、僕の考えではゴールデンクロスになったから買いっていうのは、結果論でしか無いと思うんです。個人的にね。

編集部 急に熱くなってきましたね。月光為替さんの考えについて詳しく知りたい方は、動画講座やチャートブックを見ていただくってことでよろしいでしょうか(笑) 

月光為替 いいでしょう(笑)。皆さん同じようにいろんな手法をやっていると思うんですけど、その手法の中でコアな部分と、ただのテクニカルなタイミング取りの部分があって、コアの部分を全く理解してなかったらこんなのいくら覚えても意味ないよと、僕は思うんです。そこを覚えずに勉強せずにいろんな手法を試したところで絶対勝てるわけないし、そこを理解するには相当時間がかかると思うわけでございます。

手法のコアな部分を理解するためにすべきこと

 

編集部 手法のコアな部分を理解するには何をやったらいいですか? 

月光為替 何やったらいいんですかね(笑)。「なんでもやれ」っていうのが僕の答えかな。僕のブログだと全然書きませんが、FX攻略.comさんの連載だとファンダメンタルズのことたくさん書いているじゃないですか。「あんだけチャートだけって言っておきながら、ファンダメンタルズも必要なんかい!?」って僕のブログの読者に言われたら、僕は言いますよ。「まずお前は全部勉強してから文句言え」と。

大学入試だったら、一応国語も理科も数学も社会も英語も一通り全部勉強するでしょう。でも社会に出たときに、算数、数学を使わない人もいれば英語を使わない人もいるし理科を全く使わない人もいますよね。専門性を高めていくのは一通り勉強してからだよって話で、基本も習得してないのに浅いところでぐちゃぐちゃ言うなと、僕は思うんですね。 

編集部 自分は結構浅はかなんで(笑)。FXのことを全く知らない頃は、楽して勝てる夢みたいな手法を探し求めていました。

月光為替 僕もそうですよ(笑)。チャートしか勉強しなかった。とにかく楽して勝ちたいと。

編集部 実はいまも変わらず浅はかなところがありまして、最近は自分の生活サイクルのリズムを崩さずに使える手法を探しています。あんまり自分に負荷をかけたくないんです。

月光為替 それは絶対重要ですね。FXは体を壊したりしてまでやるものでもないし。これは言っちゃダメかもしれないけど、どうしてみんなFXをしたがるのかって僕は常々疑問で。

ファンドでやっていて、トレーダーやっていて、ずっとマーケットに張り付いているのって、とてつもなくストレスなんですよね。淡々とトレードすることを理想としているんですけど、そんな人は僕の周りには一人もいないんですよ。日々、自分の生活がかかっているのは当然だし、毎日相場が動いて今日は損した得したみたいな数字が出ちゃうから、毎日がきつい。絶対勝てるってわけでもないから、日々ブラッシュアップする必要もありますし。相当なストレスを感じながら取引していると、「何やってるんだろう?」って思っちゃう(笑)。

編集部 FXで稼ぐことの大変さが伝わってきます。

相場を突き詰めると見えてくる、3つのアノマリーの源泉

 

月光為替 FXとか株とかって勉強すれば確実に勝てるわけでもないし、才能のない人は勝てないんですよ。どうしようもなく勝てない人っているんです。特にお金にめちゃくちゃ執着している人なんかは勝てていないですね。

お金を大事に扱うことで損切りができるようになったりもしますけど、あまりに大事に思ってしまうと、逆に損切りできなくなるし利益もすぐ確定しちゃうから勝てなくなるというか。

相場をとことん突き詰めていくと、マーケットには三つのアノマリーの源泉があるんですね。僕の考えですけど。

一つは需給。いわゆる需給の歪みは絶対に消えない。もう一つが、情報の格差。完全な情報の一致はありえないので、どうしたって人によって格差が生じるわけですよ。例えば、ロングを持っている人は、ロング関連のニュースの方を重要視してしまうんですよね。ショート関連のニュースは「たいしたことないだろう」って勝手に格差を作るんです。それは自分の置かれている立場で切り替わります。そもそも情報を知らないこともありますね。

そして最後の三つ目。人って行動心理学的に、塩漬けしたくて、チキン利食いしたくなる生物なんです。期待値が一緒でも関係ないんですよ。そこは絶対出てきちゃう。昔からある有名な問答ですけど、何もせずに確実に1万円もらえるのと、コインを投げて表が出たら2万円、裏が出たら何もなしって条件だと、8割の人は確実な1万円をくださいって言うんですよね。これどっちも期待値は一緒の1万円。逆に、確実に私は1万円あなたから奪いますっていうのと、50%の確率で2万円奪って、50%の確率で何も奪いませんという条件だと、みんな50%にかけるんですよね。

損失に対したリスクは許容的になって、利益に対してはリスク回避的になるっていうのが人間の本能なんですよね。損切りがどうしてもできない人は多分ずっと勝てない。それは唯一必要な才能というか。ちょっとお金を別のところに切り離しておける、お金への執着をなくすっていうのは、結構重要だと思います。

大損してから勝てるようになった人って、一回大損して頭のネジがいくつか飛んで、お金に対する感覚がちょっと常人とずれたから、勝てるようになったんじゃないかって、勝手に思っているんですけど(笑)。 

編集部 有名なトレーダーさんにインタビューすると、ビギナーズラックで稼いだ後に資金のほとんどを減らして、そこから本気で勉強し直すというルートを辿っている人が結構います。最初に大きな負けを経験してから、成功しているんです。

月光為替 となると、あながち間違ってないかもしれないですね。僕らの場合だと金額が大きすぎて、エクセル上で動いているもの、システム上の数字しか見えていないので、なんていうんでしょうかね、現実感がないというか。そういうところで、少し鈍感になっているのも重要なのかもなと思いますね。まぁ損したら普通にイライラするし、吐きそうになるんですけどね。

これからFXを始める人、FXで稼ぎたい人へのアドバイス

 

編集部 最後に、これからFX始める人や、勝てるようになりたい人たちに何かメッセージをお願いします。

月光為替 わかりました。じゃあ、すごくかっこいいことを言いますね。といっても人の受け売りですが(笑)。僕が読んだ本で、ブログに書評書いているんですけど、ブラックスワン回避法っていう本があるんですよ。めちゃくちゃ良い本なんです。 

FXブログ 月光為替の勝利のFX|ブラックスワン回避法の書評

月光為替 その本の作者が言っていたのは、真の成功を手にするためには絶対に迂回路を通らなければダメだと。今の損失は、あなたの成功のための迂回路でしかなくて、今損失しているってことは、それが絶対今後の成功につながるから、頑張ってくださいみたいなことが書かれていたんですよ。だいぶ僕の意訳が入っていますけど(笑)。

多分、負け続けるっていうのが重要なんじゃないですかね。勝つためには、負けないとダメなんで。逆に負け続けられるということは、勝てるってことなんですよ。だって、自分の反対をやれば勝てるってことじゃないですか。もしそれが確実に負け続ける手法なのであれば。

編集部 100%負けることができれば、勝てると?

月光為替 100%勝てることにつながるわけですよ。それじゃあ、なんで負け続ける人は負け続けてしまうのかというと、結局のところ、なんで負けたかわかってないからだと思うんですよね。

つまり、何の意味もないことをランダムに続けてやっていると、さっき言ったように絶対負けるんですよ。人はみんな、塩漬けしたいし、チキン利食いしたいのだから。でも、そこの部分がもし克服できたと考えたときに、自分のルールを貫いてそれでも確実に負けるのであれば、それはそのルールに優位性があるといえるんです。逆にね。 

編集部 負け続けていることが、勝つチャンスに繋がると! 

月光為替 なので本気で勝てるようになりたいのであれば、まずはなんでエントリーしたのか、イグジットしたのか、なんでそのお金を投入したのかとかを、今からで構わないので、すべて記録することですね。そこがスタートラインです。

例えば、「いま、すっごいドル円が上がってからドル円買い!」では、なんで勝つか負けるかの議論の土俵に一生立てないと思います。これだともう一回同じことできませんよね。100回同じことをやって、100回やった結果トータルでいくらプラスになるかどうかが重要なわけですから。100回再現できないのであれば、何の意味もないトレードなんです。そんなトレードを繰り返して何回も負けたところで、それはただあなたが負けているだけでしょうって。

まずは自分がやっているトレードをちゃんと見つめ直す。見つめ直して、記録をつける。それをやっていると、だんだんと自分のルールが使い物になるかどうかがわかってくるんです。勝ったり負けたりばっかりで、為替差損益があんまり動かない状態になった時点で初めてそのルールに意味がないことになります。ゼロサムゲームのゼロサムに戻っちゃっているというか。ルール通りに完璧に何回も繰り返した結果がゼロなら、そのルールはゼロなんですよ。

編集部 使えなかった手法はどうしましょう? 

月光為替 ここからがさらに重要で、そのゼロのルールをプラスにしていくにはどうすればいいのかを自分で考えていけば、きっとオリジナルなアイデアが出てくるんです。何回もやっているから、ルールのクセとか、なんでこのようなルールにしたのかが分かっているんですからブラッシュアップすることは可能なんです。オリジナルアイデアが生まれたら、また何度も検証を繰り返して、また練り直して、それをまた検証してというのを続けていくと、やっと100%自分のためだけの手法が生まれるんですよ。その手法を、実際に実戦でポジションを作ってイグジットすることができればいいことだと思うんです。

編集部 そこまでやって初めて自分だけの手法ができるわけですね。気合がなければできることじゃないと思います。

月光為替 そこに至るまでの時間が非常にかかるし、面倒くさいし、果たしてそこまでやる価値がFXにあるのか僕にはわかりません。それと、もしFXで億万長者になりたいというのであれば、相当な覚悟が必要であることは理解しておかなくてはダメです。

運用の世界では、普通の人が年利10%でも十分な結果ですし、30%も出そうものなら「すごい!」って言われる世界じゃないですか。でも30%って、貧乏人からしたらゴミみたいなもんなんです。100万円が30%って、1年で30万儲かって何になるのって話で。

FXをやってみようと思っている人のほとんどは、BNFさんとかみたく、100万円を何億にしましたってストーリーを夢見ているわけですよ。そのためには「じゃあ年間何百%出すの?」「それを成し遂げた人って人類にどれくらいいるの?」って話で。あなたが描いている夢が、いかに厳しい壁なのか、自覚してからFXを始めた方がいいですよと、僕は言いたい。

編集部 ああいう方々って、ギャンブル的なトレードになっていませんか?

月光為替 想像ですけど、ポジションサイズの組み方としては絶対ギャンブルになっていると思います。でも、100万円を2億円に一回増やせたとするじゃないですか。それって普通はできないですよ。大体そういう人達はめちゃくちゃ早いペースで、1年で100万円を何千万円にしているんですよ。普通の人は、100万円が1000万円になった時点で、怖くなって辞めちゃう。僕だったら辞めちゃう(笑)。なけなしの100万円で運用して1000万円になったら、「もういいや」ってなっちゃうもんですよ、普通は。

それを、何億円になるまでやり続けられるのは一つの才能だし、その人は100万円が単なる数字になっていると思うんです。お金じゃなくて“数字”だから、2億になっても続けていられる。それって普通の人が簡単に切り替えられることじゃないです。

編集部 そうですね(笑)。

月光為替 普通の人間の枠組みを越えることができたら、あっちの世界に、億トレーダーの世界に行けるかもしれない。相当に狭き門だと思いますが。

編集部 ちょっと想像してみましたが、自分なら1000万円になった時点で「住宅ローンの繰上げ返済ができる!」って思っちゃいますね。ここまでは負けている人へのアドバイスでしたけど、これからFXを始める人にも同じことがいえますね。

月光為替 そうですね。最初から勝てるなどとは思わずに、始めるときからちゃんと、どうしてポジションを取るのかとか、とにかく何か一個考える癖をつけましょう。FX攻略.comさんの雑誌で書かれているルールでもいいので、とりあえずその通りにやってみて、記録していく。「勝てないのはどうしてだろう」って考え続けることができれば、最初の入りとしてはいいんじゃないですかね。 

編集部 自分で何かを編み出す前に、まずは人の真似からでいいですよね? 

月光為替 最初は人の真似でいいんですよ。僕も人の真似から入っているんで。自分オリジナルのルールを作れるようになるまで頑張ってください。

編集部 ありがとうございました。

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月光為替(げっこうかわせ)

現役ヘッジファンドトレーダー。FXで毎月200~300pips、金額ベースでは1~2億円を安定的に稼ぎだした経歴を持つ。現在は日本株運用がメインで、引き続き個人資産でもFX取引を継続中。会社に内緒で、月光為替の名で活動、厳しい言葉のなかに相場の真実が見え隠れする個人投資家の味方。

公式サイト:FXブログ 月光為替の勝利のFX

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