※ この記事は、FX攻略.com2016年8月号の記事を再編集したものです
※ 掲載している基本データ、FX歴、売買スタイル、トレードのスケジュールは取材当時の情報です
不動修太郎さん プロフィール
FX歴
10年
売買スタイル
短期(数分~20分程度)
トレードのスケジュール
6:00~6:30
前日の相場チェック。指標の予定チェック
18:00~18:30
朝から夕方までの値動きをチェック
20:00~02:00
トレード
基本データ
取引しているFX会社
みんなのFX(トレイダーズ証券)スプレッドが狭いので短期売買で使いやすい
SBI FXトレード口座数が多く、安心して大きな資金を入れることができる。また、メルマガによる情報配信が充実している
楽天証券MT4でのテクニカル分析のため
チャート分析の環境
- 楽天証券のMT4(デスクトップPC)
- 各FX会社の取引ツール(スマホ、ノートPC)
主にトレードする通貨ペア
「ユーロ/米ドル」を中心に、「米ドル/円」も。また、その時々で予想しやすい、あるいは大きく動いている通貨
「私のトレードのポイント」
予想しやすい時期を選ぶ。具体的には大きく相場が動きだした後、あるいは「行って来い」のレンジ相場を狙う。予想が難しい局面、重要指標発表前は控える
参考にしている情報源
- SBI証券のメルマガ
- 時事通信ホームページ
- 羊飼いのFXブログ
- FX攻略.comホームページ
兼業FXトレーダー・不動修太郎さんのトレード生活に迫る
短期売買になった理由
不動修太郎さんがFXを始めたのは、2005年の夏。当時はリーマンショックが起こる前で、相場環境は穏やか。値動きの幅が小さいレンジ相場であり、初心者にとって分かりやすく、勝ちやすかったそう。
初心者のころはポジションを数日から数週間持ち越していましたが、エントリー時に想定しない値動きにより損失が膨らむことなどを経験。それを回避すべく、短期売買寄りにシフトすることに。現在では、日本時間の夕方から深夜にかけての時間帯にトレードを完結する短期売買が多くなりました。
FXの取引スタイルとしては、数分から20分程度で利益確定を目指すものだといいます。
「重要指標、要人発言は事前予想が難しいので、それらの発表直前には取引は控えています。ファンダメンタルズは為替の長期的な方向性に影響しますが、短期的には相場の流れをテクニカルで読むことが大切ですね。私のトレードは短期トレードですから、テクニカルを重視し、移動平均線3本の交差とMACDを見ています。加えて相場は最近のもみ合いのポイントで反転することが多いので、そのレベルを常に意識しています」
夜にトレードし寝る前に決済
本業との兼ね合いから、FXができる時間は夕方以降となり、主にロンドン市場の中盤からニューヨーク市場にかけて取引をします。
トレードに関するスケジュールとしては、朝の6時から前日の相場を振り返り、当日の重要指標予定を把握。夕方18時から、当日の値動きをチェック。そして20時からトレードに臨んで、翌2時までには決済するとのこと。
主にトレードする通貨ペアは、「ユーロ/米ドル」。
世界で最も取引量が多く、他の通貨ペアに大きな影響を与える存在であるため、FXトレーダーは常に見ておくべきだと考えます。その他には、「米ドル/円」や、その時々で予想しやすいもの、あるいは大きく動いている通貨があれば、それが狙いに。
「戦争、紛争、あるいは選挙のように、結果を予想しにくい理由で相場が動いている時期はトレードを控えています。一方で、国の金融政策は長い期間続くので、大きく相場を動かします。ですから私は金融政策とテクニカルで相場を予想しやすい時期に、大きな利益を狙います」
なお、テクニカルでの判断に迷うとき、重要指標の発表前などは、トレードを控えているとこのとです。
リーマンショックで損切りの重要性に気付かされる
FXトレーダーとして成長したきっかけは、リーマンショック後の急激な円高の時期に、かなりの損を出してしまったこと。この経験が、トレーダーとしての分水嶺になったようです。
「私の周囲の個人投資家も損切りを入れずに大きな損失を出してしまい、結果として口座残高がほとんどなくなった人を目の当たりに。そのときに損切りの大切さを痛感。その後、損切りにより発生した損失金額を、事業の必要経費と同じように考えられるようになり、その結果としてFXの利益が安定してきました」
他方、損切り以外の項目では、「自分が立てた予想とは逆方向に相場が動いても、その時点ですぐに売買戦略を切り替えて新しいシナリオで利益を狙えるようになった」。それにより自分の進歩を実感したそうです。
兼業FXトレーダーとして成功を目指す人へのメッセージ
兼業トレーダーは専業トレーダーと違って投資以外の収入源を持っていますね。ですから、生活費の大部分をFXに頼る必要がありません。まずは、じっくりとFXの勉強をしてから、本格的に投資に取り組んでください。
FXで勝つには、本誌と入門書数冊を読み、少ない額で取引をして相場に慣れていくことが大切。いきなり大きな額で取引してはいけません。
また兼業の投資家は、1日の中でFXに取り組む時間が短いので、経験の少ないうちにあれこれと多くの通貨に手を出すのは避けた方が良いでしょう。まずは、2、3種類の通貨ペアで為替に慣れることをお勧めします。
株式では短期間に10倍になるテンバガーと呼ばれる銘柄があります。一方でFXはそれほど大きく動かないのでレバレッジをかけて取引をする仕組み。このようにレバレッジをかけているので相場が思わぬ方向に動くと大きな損につながります。だからこそ、予想と逆に動いたケースに備えて必ず損切りを入れましょう。
株式投資では、企業業績の検討が大切ですが、FXではその通貨が使われている国の経済が悪くても上がることがあります。例えば、リーマンショック以降は日本の景気も悪くなりましたが、急激な円高となりました。
このように為替は経済原則、理屈ではなく相場の思惑、通貨間のバランスによって動きます。ですので、ファンダメンタルズと呼ばれる経済要素にとらわれすぎず、テクニカルを主体に相場を予想しましょう。
※ この記事は、FX攻略.com2016年8月号の記事を再編集したものです
※ 掲載している基本データ、FX歴、売買スタイル、トレードのスケジュールは取材当時の情報です
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\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |