FX初心者がスキャルピングで稼ぐために必要なもの
分単位、場合によっては秒単位でトレードが完結するスキャルピングは、非常に特殊なトレードスタイルといえます。
このあとでも解説しますが、十分な処理能力を持つパソコン(あるいはスマートフォン)と、高速な回線、狭いスプレッドでトレードできる環境があって初めて成り立つトレードスタイルなので、その歴史は非常に短いです。ゆえに、いまだ発展途上の運用手段といえます。
スキャルピングを成功させるためには、
- 適した口座
- ITの環境と適正
- 身体能力
の三つが不可欠であるため、誰にでもできる運用スタイルではありません。ファンダメンタルズ的な知識を必要としない分、職人芸的な操作スキルを求められるのがスキャルピングなのです。
スキャルピングのメリット
ただし、スキャルピングならではの絶対的なメリットもたくさんあります。まず、相場変動リスクはかなり低いです。ポジション保有時間が短いため、暴落や暴騰が起きたとき、巻き込まれる可能性は非常に低くなります。
また毎日のようにトレードチャンスがあるため、一日の限られた時間帯しか相場に向かえない方でも不利ではありません。加えて、トレード回数の多さは上達の早さにつながります。
そして、資金効率の良さは、資金増加カーブの角度を急にしてくれる効果が期待できます。
メリット① 相場変動リスクの低さ
為替相場には常に暴騰や暴落するリスクがありますが、ポジション保有時間がきわめて短いスキャルピングは、こういった変動のリスクは低いです。
メリット② 取引チャンスが多い
相場の小さな波を狙うのがスキャルピングなので、毎日トレードのチャンスがあるのが普通です。時期を問わず、収益の機会があるといえます。
メリット③ 高い資金効率
損失の幅が狭いためレバレッジがかけられ、なおかつ一度のトレードがすぐ終わるので、どんどん取引を回転させられる資金効率の良さが魅力です。
メリット④ FXの上達が早い
トレードチャンスが多くなるので経験の蓄積が早く、上達が早いメリットがあります。またトレード回数が多いため、手法の検証も素早く完了します。
必要なもの①|スペックが良くスキャル容認のFX口座
実は、スキャルピングに適したFX口座はそんなに多くありません。
確かにスプレッドが狭いFX会社は多く存在します。会社間での競争が激化した結果、ドル円などの主要な通貨ペアのスプレッドはぎりぎりまで圧縮されていることが多く、低スプレッドの口座を見つけることは難しくないでしょう。
しかし、スリッページは実際にやってみないと分かりません。時間帯や通貨ペア、相場の状況などによっても変化します。ただし、一切スリップしない口座は存在しないことも覚えておきましょう。
スキャルピング制限については、まずはFX口座の規約を読むようにしましょう。
スキャルピングへの制限がないFX口座を選ぶ
実はFX会社によって、スキャルピングへの対応は異なります。認めている会社の中でも、公式サイトなどで大々的に歓迎しているところもあれば、特に言及してないものの、実質的にとがめられないパターンもあります。逆に禁止している会社では、規約に明記されている場合とされていない場合があります。禁止の口座の場合、取引を制限されることもあるので要注意。
スプレッドが狭いのは絶対的な条件
これまで見てきた通り、スキャルピングでは狙う利幅が非常に狭いため、スプレッドの占める割合が大きいです。そのため、スプレッドが広い口座でトレードをしていると、優位性がある手法でも手数料負けしてお金が残らないことにつながりかねません。とにかく、主要な通貨ペアのスプレッドが狭い口座を選ぶことは、スキャルピング成功の必須条件です。
提示スプレッドからどれだけスリップしないか
スプレッドがいくら狭くても、表示されている価格で約定しないなら意味がありません。頻繁に大きくスリップする口座を使うより、スプレッドがそこそこ広くても、見た目通りの価格で注文が通りやすい口座の方が、トータルでのコストを圧縮できるケースもあります。スプレッドは見た目で判断できますが、スリッページは使ってみないと分かりません。
必要なもの②|高速取引に対応した環境とスキル
スキャルピングは、コンピュータゲームのような要素があるため、高性能な端末、高速な回線、それを使いこなせる操作スキルがないと、売買ロジックを熟知していても勝てないでしょう。
とはいっても、端末と回線のクオリティはどんどん進化しているため、MT4が普通に動く程度のスペックと回線速度があれば十分です。ただし、同時に情報を処理するため、モニターを複数接続できる環境が望ましいです。
あとは、MT4などの取引環境を縦横無尽に使いこなせる操作スキルは必須です。短い時間での取引が求められるため、十分に練習をしてから本番にシフトしましょう。
同時に情報が分かる複数モニター推奨
相場の判断に時間的余裕がある中長期のトレードなら、画面が1枚しかなくてもチャートやニュースを一つずつ確認していけば問題ありません。ですが、スキャルピングはそこまでの時間がないため、一度に大量の情報を表示して、すぐに決断する必要があります。そのため、スキャルピングを得意とする多くのプロは複数のモニターを並べる専用の環境を構築しています。
パソコンの処理能力と一定速度以上の回線
1秒の判断の遅れが、命取りになることもあるのがスキャルピング。そのため、MT4などのトレードソフトが常にスムーズに動く程度のパソコン処理能力は必須です。また、注文が通らない時間帯があってはならないため、インターネット接続はスピードと共に、安定性が求められます。可能なら、無線LANより有線ケーブルで接続した方が良いでしょう。
素早い操作に対応できるある程度のITスキル
スキャルピングには、相場観や手法はもちろんですが、ごく短い時間における「操作で勝つ」という部分もあります。数秒で利益を拾う、あるいは損失を限定するスピーディーな操作が求められるため、トレードツールやパソコン自体を自由自在に使いこなせることは前提条件です。これらが苦手な方は、デモトレードで徹底的に反復しましょう。
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必要なもの③|短期決戦を戦える身体能力
スキャルピングは、ごく短時間でどんどんトレードを繰り返さないといけないため、トレーダー個人の体力や動体視力、反射神経に依存します。
めまぐるしい展開に対応するための判断力、決断力を鍛えることで、スキャルピングの収支は向上していきます。
また、意外かもしれませんが、スキャルピングは最も拘束時間が長いスタイルです。相場の方向がすぐに変化し、トレードのチャンスも多いため、いつでもトレードできる環境に身を置く必要があります。それによる体力の消耗や眼精疲労なども、スキャルピングにおける必要なコストと考えるべきでしょう。
長時間チャートを監視できる体力
スキャルピングは、トレード自体の時間は短いのですが、その分頻繁にチャンスが訪れるため、画面の前から離れられません。短い時間足ほど、頻繁に新しい足が立ち、すぐにチャートの形が変わるからです。逆に長期足ほど、簡単に流れは変わりません。つまり、スキャルピングを本気でやろうと思うと、長時間チャートの近くで過ごす必要があります。
相場の変化にすぐ対応できる反射神経
例えば、有名な買いのチャートパターン、ダブルボトムが出たとき、スキャルピングの場合はじっくり吟味している時間がありません。反射的にすぐにトレードをしなければ、チャンスを逃す可能性があります。これはある意味、条件反射でプレーするスポーツの世界に近いといえます。そのため、スキャルピングでは、反復練習が重要になってきます。
一瞬で判断し行動できる決断力
スキャルピングでは、短い時間で相場がめまぐるしく転換するため、決断力が常に求められます。特に損切りや利益確定といった決済は、ごく短い時間で合理的な判断を下さないといけないため、中長期のトレードには必要のない即断する力が求められます。
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\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |