ビットコインが時価評価額1位
2019年10月現在で仮想通貨(暗号資産)の時価評価額は約23兆円となっています。これは世界中で取引されている仮想通貨が23兆円ということです。
現在、仮想通貨の数は1000種類を超えますが、時価評価額では仮想通貨の代名詞ともいえるビットコインがずっと1位となっています。ビットコインは2009年に誕生して既に10年が経過しました。ビットコインを基にして、送金スピードやプログラムなどを改良した新通貨がその後どんどん出てきていますが、依然としてビットコインは世界で一番取引されている仮想通貨です。
ビットコインがデジタルゴールドといわれるのは、仮想通貨の第一号で常に時価評価額1位を維持しているなど、大きな影響力を持っているからです。そして、仮想通貨の時価評価額は仮想通貨に投資する場合に非常に重要な視点となります。
時価評価額について
仮想通貨の時価評価額については、仮想通貨の取引額と表現しましたが、実際は発行されている枚数と価格をかけた額が時価評価額となっています。仮想通貨は基本的にボラティリティ、つまり値動きが大きいのですが、それは全体的な時価評価額が低いからといえます。前述の通り、仮想通貨の時価評価額は約23兆円ですが、株式市場の2019年5月末における主要取引所の時価評価額は約4000兆円(*)にも上り、仮想通貨市場を大きく上回っています。
これまでの仮想通貨市場の時価評価額を見てみると、2016年1月に7700億円だった評価額は2017年に急拡大し、2018年1月には66兆円に達しました(表①)。しかしながら、この時期は仮想通貨バブルといわれていたときであり、その後仮想通貨市場は暴落することになります。それでも2017年1月の1.8兆円と比較すると、現在でも10倍以上の取引がされています。
中でも一番取引されているビットコインは、14.6兆円のダントツ1位です(表②)。2位のイーサリアムが1.9兆円なので、その差は約7倍にもなります。時価評価額に注目して投資することは、より多くの人が認知している仮想通貨を選定し、そしてより値動きが安定しているものを選ぶということです。仮想通貨に初めて投資する場合は、それがどんな仮想通貨なのかを知り、時価評価額に注目することがとても重要です。
時価評価額に基づいた投資
仮想通貨は時価評価額に基づいて投資することもできます。時価評価額の1位から10位までの金額を合計して、各個別の仮想通貨の時価評価額で合計額を割って割合を算出し、その割合を基に投資をしていく方法です。例えば、20万円の投資資金がある場合にビットコインを14万円、イーサリアムを3万円、リップルを2万円などと、時価評価額に合わせた形で割り振ります。また、時価評価額ランキングの中に自分の注目する仮想通貨があれば、その仮想通貨への投資割合を増やしていくという考え方もあります。
注目している仮想通貨について
ここからは、時価評価額が高い仮想通貨の中で私が特に注目しているものを紹介していきます。
◦ビットコイン
近年はゴールドと同じ安全資産として見られる傾向にあり、今後さらに需要が伸びると予測する専門家も少なくありません。ビットコインが安全資産として見られるのは、発行上限が決まっているという希少性と、どの国にも属さないボーダーレスな資産として影響力があるからです。2017年末に市場最高価格220万円を記録しましたが、それを超える可能性を秘めていると私は考えています。
◦イーサリアム
仮想通貨界で天才開発者として知られるヴィタリック氏が開発した仮想通貨。イーサリアムのプログラムはスマートコントラクトといわれ、不動産の契約や自動運転などさまざな分野での応用が期待されています。定期的なアップグレードで仕様を変更しており、実用性の面で大きな注目を集めている仮想通貨です。
◦リップル
リップルの技術はリップルネットワークを使って銀行間の送金を迅速かつ低コストで行うことができるもので、既に一部の銀行ではその技術が使われています。今後リップルが既存の銀行システムをどれだけより良いサービスに変えていけるかが重要なポイントです。
◦ビットコインキャッシュ
ビットコインからハードフォークして分岐した方の仮想通貨です。ビットコインの神様と呼ばれているロジャー・バー氏が開発に携わっています。ビットコインよりも送金速度が速く、その面では実用的な仮想通貨といえます。ビットコインは幾度となくハードフォークして新しい仮想通貨が生まれていますが、現在有望なものがこのビットコインキャッシュです。
◦バイナンスコイン
世界最大の取引所といわれるバイナンスが開発した仮想通貨です。バイナンスコインを保有することで、手数料の割引やバイナンスが行う資金調達のIEOでの参加権利を獲得できるといったサービスを展開しています。取引所独自の通貨ですが、それでも時価評価額トップ10にランクインしているすごい通貨です。
※この記事は、FX攻略.com2020年1月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
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