アップグレード控えるイーサリアム
2020年、ビットコイン以外で大きな注目を集めている仮想通貨(暗号資産)が「イーサリアム」です。イーサリアムは仮想通貨の時価総額でビットコインに次ぐ第2位となっており、2020年7月現在で3.8兆円の取引がされています(画像①)。ビットコインが安全資産として近年注目を集めてきていますが、イーサリアムは仮想通貨としての機能だけではなく、スマートコントラクトといわれる契約を自動化するシステムを持っているのです。そのため、ビットコインとイーサリアムでは見方が違います。イーサリアムが好きな投資家は、イーサリアムのシステムが社会で実用化していくことに注目をしています。
2020年はイーサリアムにとって大型アップグレードであるイーサリアム2.0、そして大きな注目を集めている分散型金融システム(DeFi)があります。DeFiについては先月号でご紹介させていただきました。
ホリエモンが早くから目をつけていた通貨
イーサリアムは、当時まだ盛んではなかったICO(仮想通貨の資金調達手段)を2014年に行い、約30億円の資金調達を成功させており、そのときの送金手数料は10万円ほどと格安だったとの情報もあります。
ホリエモンはこのときからスマートコントラクトに目をつけており、当時のホリエモンの知り合いがイーサリアムのICOに20万円を投資し、その後700万円まで値上がりしたことが話題となりました。そのときの状況をYouTubeでホリエモンが語っている動画が、今でもホリエモンチャンネルに残っています(画像②)。ホリエモンが以前から仮想通貨に対して先見の明があるといわれているのは、これらのことが理由の一つとなっています。
今年は金融資産で大きな高騰を見せる
2020年3月、株式市場だけでなく仮想通貨市場も大きな暴落となりました。ビットコインについては直近の高値110万円から50万円台まで下落。そして、イーサリアムは直近の高値3万2000円から1万4000円台まで下落しています。しかしながら、仮想通貨市場は他の金融資産に比べ、暴落後にいち早く反発しました。画像③の通り、イーサリアムに関しては2020年7月時点で主要な金融資産の中で上昇率が第1位となっています。これを見る限りでは、イーサリアムがより期待されていると感じざるを得ません。
システムとしての需要を持つのが強み
前述の通り、イーサリアムはホリエモンが以前から注目していたシステムであるスマートコントラクトという機能を持っています。これにより、イーサリアム上で仮想通貨を作れたり、契約を自動化させたりすることが可能です。
DeFiの中にはコンパウンドというプラットフォームがあり、そこでユーザーはお互い仮想通貨の貸し借りが自動で行える上、その貸し出し金利なども需要に応じて自動で調整されるようになっています。また、借りた人が返却できなくなった場合のシステムなどもあらかじめ組み込まれており、DeFiには多くの需要が生まれました。このシステムもイーサリアムのプログラムから作られているのです。
DeFiは金融の分野で本格的なシステムとしてリリースされる可能性があると感じているのですが、貸し出し金利の高さに着目し、既に先手を打って多くの収益を得た投資家もいます。仮想通貨は現在のところ、2017年のバブルが最高値のピークでしたが、別の角度から見ると時代の先を読み、このように先行投資で利益を得ている人もいるのです。
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イーサリアム2.0について
2020年のイーサリアムの大きな仕様変更として、イーサリアム2.0が挙げられます。これはイーサリアムの承認システムの変更、セキュリティの向上、取引処理の向上など、需要に即した変更のため、大きな注目を集めています。
イーサリアムの承認システムについては、従来のPoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(プルーフ・オブ・ステーク)に変更されることになっており、ユーザーはイーサリアムを対象となる取引所に預けておくだけで金利が受け取れる仕組みとなります。PoSは仮想通貨を保有する人をより優遇する仕組みとなっているのです。
これにより、多くの投資家がイーサリアムを保有することで売り圧力が低下し、それが価格安定につながって上場もしやすくなるのではないかと予想されています。イーサリアムのアップグレード前、どのタイミングで仕込んでいくか、私自身考えながら段階的に投資を行っています。
ちなみに、私の具体的な選定通貨や運用方法については「仮想通貨実践投資記事」で毎週ご紹介しています。また、初心者でも仮想通貨投資が学べる無料メルマガも配信していますので、ぜひご活用ください。
※この記事は、FX攻略.com2020年10月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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