※この記事は、FX攻略.com2021年3月号(2021年1月21日発売)の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
50万BTCを保有する米グレイスケール社
ビットコインには、暗号資産(仮想通貨)取引所で直接購入できる現物と、証券としての投資信託で購入できるものがあります。ビットコインの投資信託は、米国のニューヨークに拠点を置く運用会社グレイスケールが有名です。この会社は2020年末時点で、なんと50万BTC(当時の時価で1兆円以上)を保有しています。
ビットコインを直接買うのとは違い、投資信託は証券として購入することで運用会社がビットコインを買いつけ、保管してくれるため、株式投資家や機関投資家の参入がしやすい分野といえます。
ビットコインの投資信託GBTC
ビットコインの投資信託で世界的に有名なのが、グレイスケールがサービスを行う「グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)」です。このGBTCはビットコインとしては初の投資信託となっており、米国の証券取引委員会(SEC)に正式に認可されています。
グレイスケールのGBTC保有の推移
参照:Reditt
画像①は、GBTCの保有するビットコイン枚数の推移となっています。2017年末は仮想通貨バブルに沸いた時期ですが、このときに約17万BTCを保有していました。そして、2018年には約20万BTC、2019年は約26万BTCとなっています。しかしながら、2020年は保有枚数が一気に上昇し、年末で50万BTCに達しています。
昨年2020年は、新型コロナウイルスの発生により世界経済が大きく落ち込んだ年であり、ビットコインを含む仮想通貨市場が注目された年でもありました。安全資産としてゴールドの価格も上昇しましたが、ビットコインはそれを上回る上昇率となりました。3月のコロナショック時に約50万円だったビットコインは、年末には200万円を記録するなど、およそ4倍のパフォーマンスを見せているのです。
また、グレイスケールは仮想通貨に関連する投資信託において、1.5兆円を超える時価を保有していることになっています。ここまでビットコインの投資信託の購入枚数が上昇したのは、機関投資家の参入によるものといわれています。
ビットコインは2017年末に200万円を記録しており、2020年にも再度200万円をつけました。しかし、2017年末のときのように新参の個人投資家がビットコイン価格を押し上げているわけではありません。機関投資家もビットコインを購入しており、価格のボラティリティ(値幅)も2017年末に比べ、非常に安定している状況といえます。
イーサリアム投資信託も人気
ビットコインの投資信託が大きな注目を集めていますが、2020年には同様にイーサリアムの投資信託であるETHEも人気です。画像②は、グレイスケールのETHEの平均取引額になります。2020年は取引額が増えており、11月には前月と比べて約220%もの上昇となっています。
このように、ビットコインだけでなくイーサリアムについても機関投資家から注目されつつあることがグラフから確認できます。12月15日時点におけるグレイスケールのETHE保有額は約1790億円となっています(画像③)。
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ゴールドETFからビットコイン流入
以下、コインデスク・ジャパンの2020年12月11日の記事を引用します。
「ブルームバーグの報道によると米銀最大手のJPモルガン・チェースのマネージングディレクター、Nikolaos Panigirtzoglou氏は『機関投資家によるビットコインの受け入れは、始まりに過ぎない』と述べたという。また、ビットコインの時価総額は3430億ドル(約35兆円)で、暗号資産の中では最大だが、10兆ドルを超えるゴールドの時価総額と比べると、はるかに小さい。ゴールドからビットコインへの資金移動は、ゴールドに損失であり、ビットコインには利益をもたらすことになる」(※)。
引用:https://www.coindeskjapan.com/91290/
このように、安全資産として伝統的なものであるゴールドからビットコインへ資産が流れる可能性があるといわれています。1000兆円というゴールドの時価総額に比べ、ビットコインの時価総額35兆円はまだまだ低いですが、現在ビットコインの発行される枚数以上にGBTCや企業の購入が増えており、需要不足といわれています。もしかしたら、どこかの段階でビットコインの価格は大きく上昇するかもしれません。ビットコインの発行枚数は21万枚と限られていて、既に18万枚が発行されています。
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※この記事は、FX攻略.com2021年3月号(2021年1月21日発売)の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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