FX手法のポイント
- テクニカル:なし
- トレード時間軸:5分足、1分足
- 狙い目の通貨ペア:強弱・勢いのある通貨ペア
- この戦略のメリット:トレードは約15分で完了
※チャート上にインジケーター「JPN_Time_SubZero」で日本時間を表示しています。
※「FXトレード戦略のポイント」や本文は、上昇局面のロングを想定し解説しています。下降局面のショートでは、その逆のルールとなります。
新規
- 「Currency Strength」で当日と23時以降の通貨の強弱を確認。特に勢いと方向性のある通貨ペアを選ぶ
- 5分足で23時45分以降にトレンドが出ている方向にエントリー
決済
- 1分足で24時になる直前で利益確定
- 1分足で24時までに5pips以上逆行したら損切り
FX手法解説
時間帯を絞って勝率を高める
兼業トレーダーのきぬさんに、インジケーターを使わないシンプルな手法を教えていただきました。
この手法のメリットとして挙げられるのが、昼間に仕事をしている兼業トレーダーの方でも無理なく実践できる点です。東京市場の仲値にあたるロンドンフィキシング前の値動きを狙うので、トレードは23時からのわずか1時間で完結します。また、テクニカルを使用せず誰でも簡単に真似できるのも大きな特徴です。
きぬさんはまず通貨の強弱が一目で分かる「Currency Strength」を使ってより値動きが明確な通貨ペアを選び、その通貨ペアの5分足チャートを見て23時以降の方向感と勢いをチェックします。
1分足の動きから利確・損切りを判断
23時以降に発生したトレンドは24時まで継続しやすいですが、23時30分に逆行することもあるので23時45分までは方向性を確認します。そしてエントリーは23時45分以降に行います。
決済に関しては、24時直前に必ず利益確定します。ロンドンフィキシングが決まる24時を過ぎると価格が反転したり、予測できない動きをするため、そうなる前に決済しようという考え方です。また、この手法では逆指値を入れません。エントリー後に5pips以上逆行したら、その時点で損切りします。
なお、このFX手法できぬさんは平均10~20pipsを獲得しているとのこと。獲得値幅は少な目ですが、勝率はかなり高いそうです。
ポイント1|「Currency Strength」で通貨ペアを選定
最強と最弱のペアを狙う
通貨ペアの選定は23時の段階で行います。上チャートのような状況であれば、強い豪ドルと弱いNZドルの組み合わせである豪ドルNZドルに明確な方向性が発生していると見なします。目ぼしい通貨ペアがなければ、比較的素直な値動きで方向性が出やすいクロス円を選びましょう。
「Currency Strength」とは?
FXにおける主要通貨の相対的な強弱をチャートに表したものです。中央の線を基準として上昇していればその通貨が多く買われて強く、反対に下降している通貨は売られて弱いことを表しています。
参考サイト:Currency Strength Chart – FXの通貨強弱チャート
ポイント2|23時~ロンドンフィキシング直前までが勝負!
ロンフィク間際までトレンドが続きやすい
21時以降、特に23時のNYオプションカットを過ぎた後から発生したトレンドはロンドンフィキシングまで継続しやすいという特徴があります。一方で、24時を過ぎるとトレンドが収束し、値動きが読めなくなるので、その直前までに必ず手仕舞うことが大切です。
ロンドンフィキシングとは?
ロンドン時間15時(冬時間16時)=日本時間24時(冬時間25時)に公表される、ロンドン市場での対顧客向けレートのことです。ロンドン市場は取引量が多く値動きが活発で、取引が集中するロンドンフィキシング前後に価格が反転しやすい傾向があります。
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エントリー|方向性と勢いを見て23時45分から入る
- 「Currency Strength」で当日と23時以降の通貨の強弱を確認。特に勢いと方向性のある通貨ペアを選ぶ
- 5分足で23時45分以降にトレンドが出ている方向にエントリー
方向性の見極めが重要
23時45分までは5分足でトレンド状況をしっかり確認し、トレンドが出ていると判断してから23時45分以降にエントリーするのがポイント。そうすることで、価格が逆行しにくく勝率が高まります。
決済|ロンフィク直前までには必ず手仕舞いを
- 3.<利確>1分足で24時になる直前で利益確定
- 3.<損切り>1分足で24時までに5pips以上逆行したら損切り
月末・月初の取引には要注意
月末・月初のロンドンフィキシングは値動きが変則的で予測が難しいです。特にユーロが絡む通貨ペアでは、その傾向が顕著になるので注意が必要です。慣れないうちは月末・月初のトレードを控えることも考慮しましょう。
トレード例①|緩やかな下降でもスムーズに9pipsを獲得(ユーロ円1分足 2019年6月18日)
- ユーロが弱く、上方向はこれといった強い通貨がなかったので、分かりやすい円を選びユーロ円を選択
- 23時以降に下降トレンドになっているのを5分足で確認し、23時45分過ぎにショートでエントリー
- エントリー後は1分足で値動きを確認、24時直前になったので利益確定
トレード例②|トレンドに乗って反転前に手仕舞い(豪ドル円1分足 2019年6月17日)
- 豪ドルが弱く、強いユーロを選ぶ手もありましたが、分かりやすい円を選び、豪ドル円を選択
- 23時以降に下降トレンドになっているのを5分足で確認し、23時45分にショートでエントリー
- エントリー後は1分足で値動きを確認、24時直前になったので利益確定
※この記事は、FX攻略.com2019年9月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |