読者から圧倒的な支持を集める実力派専業トレーダー岡ちゃんマンですが、彼のことをまだよく知らないという方も少なくないはず。そこで、ここでは反響の大きかった岡ちゃんマンの過去記事を再編集すると共に、本人の新たなコメントや最近の動向などを追加。彼の人となりがより分かる構成にしておりますので、電子書籍発売前にぜひご覧ください。
※この記事は、FX攻略.com2020年12月号(2020年10月21日発売)の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
分析をサポートする便利なツールを紹介!
皆さん、こんにちは。今回もテクニカル分析についてお伝えしていきます。前回は私が使っているテクニカル指標やプラットフォームの特徴を解説しましたが、その他にも分析がはかどる便利なツールがありますので、二つ紹介したいと思います。
世界の株価(画像①)
各国の株価指数を中心に幅広く、視覚的に見やすく表示してくれるサイトです。パソコンでもスマホでも見やすいのでお勧めです。
Currency Strength Chart(画像②)
このサイトでは通貨ごとの強弱がグラフ化されているので、トレンドが発生している通貨ペアが一目で分かります。ツイッターでもフォロワーの方から「どこのサイトですか?」とよく質問を受けている注目のサイトです。
ちなみに、同じような機能がOANDA JAPANが提供している「OANDAラボ」にもあります。こちらは口座開設や取引量に応じて使える機能がランクづけされていますが、口座開設だけでも良い機能が使えます。
Currency Strength Chartは1日だけを見るには最適ですが、数日分となると見ることができません。一方で、OANDAラボで見ることができる「通貨の強弱チャート」は期間を指定して比べることができます。私は長期でどのくらい売られているのか、買われているのかを見るときはOANDAラボを使っています。使い分けてみると良いと思います。
RSIの使い方
続いて、前号でも簡単に触れたRSIの使い方をレクチャーします。RSIとは「Relative Strength Index」の頭文字をつなげたもので、日本語で「相対力指数」のことです。簡単にいうと「売られ過ぎ(売り方向に傾き過ぎ)」や「買われ過ぎ(買い方向に傾き過ぎ)」を測る指数です。
このRSIの方向性と値動きが変わってくるとトレンド転換のサインとなります。RSIと値動きが違ってくることを逆行現象やダイバージェンスといいます。例えば、値動きは上昇を続けているのにRSIが下降気味になっている場合は、上昇の力が弱くなっており、値動きが下落に転換するサインとなります。
一般的なダイバージェンスには、下降トレンドと上昇トレンドの2種類があり、いずれもトレンドの転換点を示唆しています(図①、②)。また、「ヒドゥンダイバージェンス」と呼ばれるものも存在し、こちらも上昇トレンドと下降トレンドの2種類があります(図③、④)。ヒドゥンダイバージェンスはダイバージェンスとは異なり、トレンド継続を示唆しています。
私はダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンス、上昇トレンドと下降トレンドを組み合わせた4種類を使い分けてトレンドの始まりと終わりを見極めるようにしています。この見方はRSIだけでなく、他のオシレーター系指標にも応用できるので覚えておきましょう。
ちなみに、私のトレードスタイルはスイングトレードがメインで、トレードのポイントである通貨ペアの選択、方向性、期間などのほとんどをファンダメンタルズ分析で決めており、テクニカル分析は補助として使っています。
テクニカル分析もファンダメンタルズ分析も単体で使うのではなく、それぞれを相関的に分析することによって、より理解力が上がると思います。値動きの背景にどんなファンダメンタルズ分析があるのか、ファンダメンタルズ分析の背景でどんな値動きをしていたのかを考えることが重要です。
チャートの時間足を選択する方法
テクニカル分析についての質問で「時間足は何を見ていますか?」と聞かれることが多いです。時間足の選び方はテクニカル分析をする上でベースとなるところなので、ここでトレードスタイルに合わせた時間足の選び方を紹介したいと思います。
時間足の選び方は、大きく分けて「固定する方法」と「柔軟に変更する方法」の二つです。前者は淡々と繰り返すことが要求される短期トレード向き、後者は取引期間や通貨ペアが変わりやすい中長期トレード向きです。ちなみに、私は中長期のスイングトレードが中心なので、柔軟に変更する方法をとっています。
固定する方法
まずは固定する方法ですが、こちらは同じ視点でチャートを分析することを中心に考えることから、どこまでの期間を分析するか決めて時間足と縮尺を決めます。したがって、淡々と同じことを繰り返す短期トレードに向いています。チャートは、時間足や縮尺が変わるとトレンドが違って見えてしまいます。トレンドが違って見えれば戦略が変わってくるので、一定の基準を作ることが大切です。
例えば、チャート①~③のように1分足(上昇トレンド)、1時間足(下降トレンド)、4時間足(レンジ)といった具合に同じ通貨ペアでも時間足によって見え方が変わってきます。さらに縮尺を変えると4時間足も下降トレンドのようにも見えてきます(チャート④)。また、使っているチャートの種類とパソコンの画面サイズや解像度によっても、見え方は変わってきます。
そこで無限に組み合わせのある「時間足×縮尺」の中からベストな選択をするために、分析する期間が重要になります。短期トレードの場合、過去1週間から10日間くらいのトレンドや節目が分かれば良いと思います。なので、○日分をチャートに表示すると決めて時間足と縮尺を選びます。そうすることでパソコンやチャートが変わっても一定の視点で分析することができます。
柔軟に変更する方法
次に柔軟に変更する方法ですが、こちらはトレンドに合わせて取引期間や通貨ペアを選択する中長期トレードに向いています。中長期トレードの場合は、戦略を組む際にどのくらいの取引期間になるのかを考えます。1か月ぐらいの取引の場合と、1年くらいの取引とでは分析する期間が変わってきます。これから1か月くらいのトレンドで取引するのであれば日足チャート、これから1年くらいのレンジでトレードするのであれば週足チャートといった具合に、取引期間を先に決めて、期間にあったチャートを選択するようにしています(チャート⑤、⑥)。
この方法で重要になってくるのは、方向性や取引通貨ペアをチャートで選んでいないということです。チャートの見た目や雰囲気で決めているわけではなく、ファンダメンタルズ分析という一定の基準で通貨ペアと方向性を選択した後に、ボラティリティや節目となっているところを確認するためにチャートを使用していることがポイントです(ファンダメンタルズ分析で取引通貨や方向性を決めることについては、別の記事で紹介したいと思います)。
最後に、分析をするにあたって一定の物差しを作ることが重要です。サンプルを集めて比較し、より良いものを採用していく、この繰り返しがより良い分析につながると思っています。ただ、比較する物差しが毎回異なる縮尺だと、比較の結果も必然的に狂ってきます。そのため、チャートから方向性などを決めるのであれば、一定の固定されたチャートで分析することをお勧めします。
人の目から入る情報は大きく、思い込みにつながりやすいです。時間足が違うだけで方向性が違って見え、最初に見たチャートで感じた方向性は思い込みにつながりやすくなってしまいますが、最初に見るチャートを固定しておくことで思い込みは少なくなります。
米大統領選挙後の展望。政治に大きく影響する連邦議会選挙にも注目
現在は下院が民主党、上院が共和党のねじれ議会となっています。今回の連邦議会選挙で下院は民主党がこのまま過半数を維持する見通しで、上院は民主党12議席の改選に対し共和党が23議席の改選、民主党に3議席が移れば過半数獲得となることから上下院共に民主党が過半数を占め、ねじれ解消となりそうです。これを踏まえてシナリオを考えると…
トランプ再選後シナリオ(株高・ドル安・リスクオフ)
民主党が上下院を押さえていますが、トランプ大統領がことごとく拒否権を行使して、進まない政治が続行。議会承認の必要がない大統領令で関税や対外戦略を行使し、プロレス外交が続きそうなことから、地政学リスクのオンオフに振り回される展開を予想。大規模緩和マネーによって株価は堅調に推移、ドル余りからドル安トレンドが続きそうです。
バイデン当選後シナリオ(株高・ドル安・リスクオン)
議会も大統領も民主党となり、政策を通しやすい状況で増税が予想されていますが、当面は増税できないのではないかと私は考えています。増税よりも先に追加経済対策を行うことで消費が上向き、株価の上昇につながると予想。対中政策は今ほど強硬姿勢ではなくなり、地政学リスクも低下し、大規模緩和が継続することでドル安トレンドは変わらないと思われます。
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岡ちゃんマンの最近の趣味は愛車で遠出
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、人が集まる場所には行けないので、空気の良いところを目指してツーリング。車の運転は苦にならず、1日で往復1000キロの長距離を走行することも。最近では簡単なオフロード走行にチャレンジしています。
※この記事は、FX攻略.com2020年12月号(2020年10月21日発売)の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |