EA開発者兼トレーダーである異国の戦士さんにRSIと水平ラインを用いたシンプルなFX手法を教えていただきました。このFX手法の核となるのは、ダイバージェンスとロールリバーサルという二つの相場反転サインです。
トレードの時間軸や狙い目の通貨ペア、新規・決済の方法など、まずは手法のポイントから見ていきましょう。
FX手法のポイント
- テクニカル:RSI(7)、水平ライン
- トレード時間軸:5分足
- 狙い目の通貨ペア:ボラティリティが高いポンド円やユーロ円など
- この戦略のメリット:優位性のあるトレードを実現できる
新規
- 価格とRSIの強気ダイバージェンス発生後、上値を押さえているところに水平ラインを引く
- 価格が水平ラインを上抜けてから戻ってきたところでエントリー
決済
- 弱気ダイバージェンスが発生したら利益確定
- 直近の安値辺りに損切り注文を入れる
※「戦略のポイント」や本文は、上昇局面のロングを想定し解説しています。下降局面のショートでは、その逆のルールとなります。
FX手法解説
二つの根拠を基に慌てずエントリー
EA開発者兼トレーダーである異国の戦士さんにRSIと水平ラインを用いたシンプルなFX手法を教えていただきました。
このFX手法の核となるのは、ダイバージェンスとロールリバーサルという二つの相場反転サインです。前者はオシレーター系指標と値動きが逆行する現象のことで、トレンド転換を察知することが可能です。一方、後者は機能しているラインの役割が変わるポイントを表します。この手法ではレジスタンスラインからサポートラインへと、その役割が切り替わるところを狙います。
トレードの根拠は一つではなく、複数重ねるのが基本です。そうすることで精度の高いエントリーが可能となり、勝率もアップするのです。
決済時のルールは明確で分かりやすい
エントリーから決済までの流れはシンプルで、まず強気ダイバージェンスが確認できたら上値が止められているポイントに水平ラインを引きます。そしてロールリバーサルが発生したところでエントリーします。
利益確定に関しては、下降トレンドへの転換サインとなる弱気ダイバージェンスの発生を目安とします。また、損切りは直近の安値辺りに設定するだけと簡単なので、初心者の方でも迷うことはないでしょう。
ちなみに、チャートに表示するRSIの期間には秘密があり、一般的に利用される14ではなく7を使うのが異国の戦士さん流です。この設定にすることで、トレードの頻度も精度も高まるそうです。
ポイント1|ダイバージェンスを根拠にトレード
価格とRSIの逆行に注目
RSIはRelative Strength Indexの略で、一定期間の値動きの合計に対して、上昇と下降どちらの値動きが大きいかを表すオシレーター系指標です。このRSIの推移と価格の推移に相違が発生する逆行現象のことをダイバージェンスといいます。RSIは、相場の過熱感やダイバージェンスを確認するのによく使用されます。
相場反転を示唆する有力なサインとなる
価格が下値を切り下げていてRSIが下値を切り上げている状態を強気ダイバージェンス、価格が高値を切り上げていてRSIが高値を切り下げている状態を弱気ダイバージェンスといいます。前者は上昇トレンドへの転換を、後者は下降トレンドへの転換を示唆します。
ポイント2|ブレイクしたラインまで戻ったときを狙う!
すぐに入らずに待つことが大事
この手法は、レジスタンスラインとして機能している水平ラインをブレイクした直後にエントリーするのではなく、ブレイクしたラインまで価格が戻るロールリバーサルを待つのがポイント。水平ラインが今度はサポートラインとして機能し、反転上昇する可能性が高まります。
ロールリバーサルとは
サポートラインがレジスタンスラインに転換、またはレジスタンスラインがサポートラインに転換することをロールリバーサル(役割反転)と呼びます。それまでに機能していたラインが価格を何度も跳ね返すような強固なものであればあるほど、その役割が反転した後も機能する可能性が高まります。
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エントリー|ロールリバーサル発生を待ってから入る
- 価格とRSIの強気ダイバージェンス発生後、上値を押さえているところに水平ラインを引く
- 価格が水平ラインを上抜けてから戻ってきたところでエントリー
水平ラインの引き方、見つけ方
水平ラインは、価格が何度も跳ね返されていて多くのトレーダーに意識されそうな箇所に引くのがポイント。強く意識されたラインはその後も機能し続けることが多く、売買の目安となります。
決済|利確の目安は弱気ダイバージェンス発生
3.<利確>弱気ダイバージェンスが発生したら利益確定
エントリー後は、下降トレンドへの転換を示唆する弱気ダイバージェンスの発生を利益確定の目安とします。それが見て取れたら成行で利食いましょう。
3.<損切り>直近の安値辺りに損切り注文を入れる
エントリーが決まれば損切りのラインも決まるので、予約注文を使って損切りを設定しましょう。損切り幅が狭い場合は、直近安値の少し先に置きます。
トレード例①|上昇トレンドを捉え順調に利益を上げる(ユーロドル5分足 2019年4月8日)
- 強気ダイバージェンスを確認後、これまでに何度か上値を押さえてきたところに水平ラインを引く
- ローソク足が水平ラインを上方ブレイクした後、反落して再び水平ラインにタッチしたところでエントリー
- 損切りを直近安値にセットする
- 弱気ダイバージェンスが発生したので利益を確定
トレード例②|チャンスをじっくり待って売りで利益に(ユーロ円5分足 2019年5月3日)
- 弱気ダイバージェンスを確認後、これまでに何度か下値を支えてきたところに水平ラインを引く
- ローソク足が水平ラインを下方ブレイクした後、反騰して再び水平ラインにタッチしたところでエントリー
- 損切りを直近高値にセットする
- 強気ダイバージェンスが発生したので利益を確定
※この記事は、FX攻略.com2019年7月号の記事を転載・再編集したものです。この記事に記載されている情報は原稿執筆時のものであり、現在のものとは異なる場合がありますのでご注意ください。
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\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |