ケッティーさんに教えていただいたのは、二つの時間足でボリンジャーバンドと移動平均線を組み合わせたスキャルピング手法。レンジ相場でのみ通用する手法ですが、短期で決着するので、トレードする時間に限りがある兼業トレーダーの方に特にお勧めしたいテクニックです。
※この記事は、FX攻略.com2017年2月号の記事を転載・再編集したものです
- ケッティーさんのプロフィール
- 【おすすめ】ケッティーさん本人が解説!スキャルピング手法を動画で学ぶ!
- ケッティーさんのFX買い合図ポイント
- ケッティーさんのFX買い合図戦略
- ポイント1|レンジ相場とは?
- ポイント2|ケッティー流レンジ相場判断方法
- ポイント3|1時間足と5分足の二種類を使いこなす
- ポイント4|ボリンジャーバンドは2σと3σをチェック
- エントリータイミング|ローソク足が±3σに触れたタイミングで売買
- 決済タイミング|利確は「14」SMA到達時で分かりやすい
- FXトレード例①|エントリーから10分で利確(ユーロ円 1時間足、5分足 2016年12月7日)
- FXトレード例②|レンジの底から逆張りが決まる(ドル円 1時間足、5分足 2016年11月21日)
- FXトレード例③|一瞬のタイミングを逃さない(ドル円 1時間足、5分足 2016年10月18日)
- FXトレード例④|反転せずに損切りに引っかかる(ドル円 1時間足、5分足 2016年11月1日)
- 【編集部厳選】この手法が使えるオススメのFX口座
ケッティーさんのプロフィール
【おすすめ】ケッティーさん本人が解説!スキャルピング手法を動画で学ぶ!
スキャルからスイングまで、数々の手法を使いこなし、テレビやイベント等に引っ張りだこな勝ち組トレーダーのケッティーさん本人に解説していただいたスキャルピング手法動画です。
このページで解説している手法と同じものですので、セットで学ばれるといいでしょう。
ダイジェスト動画です。本編動画:5分55秒
まだまだいっぱい!! ケッティーさん関連コンテンツ
ここで取り上げているコンテンツの他にも、主婦トレーダー・ケッティーさんの連載記事や手法解説動画はまだまだあります。今のあなたに役立つコンテンツがあるかチェックしてみましょう!
【手法解説動画】
・【動画】ケッティーさんにレンジ相場で使えるスキャルピング手法を聞いてみた(※)
・【動画】今がトレンドかレンジかを5秒で見極めるケッティー流トレンド仕分け
・【動画】大底から天井まで根こそぎ取り切るケッティー流天底トレードの基本
【連載記事】
・ケッティーのFXテクニカル虎の巻(※)
・ケッティーのFXなんて恐くない(※)
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ケッティーさんのFX買い合図ポイント
■ 準備するもの
【チャート】1時間足+5分足
【テクニカル】ボリンジャーバンド、移動平均線(「14」SMA)
チャートは時間足の異なる2枚を順番に見ていくスタイル。移動平均線の期間は「14」、ボリンジャーバンドは2σと3σ(期間「20」)を表示します。
■ トレードの手順
1. 1時間足でレンジ相場であることを確認する
2. 1時間足でローソク足がボリンジャーバンドの±2σを越えていることを確認する
3. 5分足でローソク足がボリンジャーバンドの±3σにタッチしたらエントリー
4.<利確>5分足で「14」SMAにタッチ
<損切り>エントリーしたローソク足の高値(安値)から数pips先
■ 狙い目の通貨ペア
・「米ドル/円」「ユーロ/米ドル」など流動性が高く、スプレッドが狭いもの
■ この戦略のメリット
・レンジ相場でも使える
・短期決戦なのでトレード時間が限られた人やポジションを持ち続けるのが苦手な人向き
ケッティーさんのFX買い合図戦略
手法の肝となるボリンジャーバンド
「サラリーマンの方とか、限られた時間でしかトレードできない人に使ってみてほしい」と語るケッティーさんの手法は、短期決戦のスキャルピング。普段ケッティーさんが使っている手法を分かりやすく簡略化したものなので、初心者の方が最初に覚える手法としてちょうど良いかもしれません。
この手法のエントリーに使うのはボリンジャーバンドという基本的なテクニカル指標。移動平均線に標準偏差という統計学の要素を加えたもので、値動きの範囲を確率的に示します。トレードの判断材料としては、価格の勢いが出てきたからその流れに乗って順張りでエントリーするという考え方と、買われすぎ(売られすぎ)だから価格が反転する(標準的な値幅に収まる)だろうと予測して逆張りでエントリーするという、二通りの使われ方が一般的で、この手法では後者になります。
「ただし、トレンドが出ているときは価格がボリンジャーバンドの線についていってしまうので、レンジ相場であることが絶対条件」とケッティーさん。トレードの手順として最初にレンジ相場かどうかを確認するのはそのためです。レンジ確認に使うチャートは1時間足で、ボリンジャーバンドの真ん中に表示される線(ミドルライン)がどのように推移しているか、バンドの幅の広がり具合、ミドルラインとローソク足が交わっているかなどを見ていき、レンジであると判断できたら次のステップへ進みます。
2枚のチャートでボリンジャーを確認
エントリーのタイミングは1時間足と5分足の2枚のチャートを用います。チャートに表示させるテクニカルは、1時間足ではボリンジャーバンドの2σを、5分足では3σと、後述する利確のターゲットとなる移動平均線(「14」SMA)を表示。
エントリーまでの流れは、レンジ相場内の1時間足でボリンジャーバンド±2σを越えていたら、5分足に切り替え。ローソク足が±3σにタッチしたタイミングで逆張りします。
±3σまで到達することがあまりなく、エントリーする機会の少なさがこの手法のデメリットではありますが、ケッティーさんの検証によれば「±2σを越えたところでエントリーするよりも勝率は高い」のだそう。また、「1時間足でレンジ相場内の上限下限それぞれで3〜4回2σに触れていると、トレンドが発生する可能性が高いのでエントリーを見送った方が良い」とのことです。
エントリー後は「14」SMAに注目
決済についてもケッティーさんの手法はとことんシンプル。成行注文でエントリーした後は、移動平均線を表示させた5分足チャートで決済のタイミングを待ちます。「±3σにタッチした後、反転すると高確率で「14」SMAまで戻ってくるので、そこで利確とします」とケッティーさん。SMAの期間を「14」にするのがポイントです。
また、短時間で決着がつくこの手法では、損切りも成行になります。エントリーしたローソク足の高値(安値)から数pips先に損切りラインを設定します。損切りの逆指値を入れないため、値動きが思惑から外れたときに「もう少し粘ってみよう」と思いがちですが、機械的に損切りできるようにしましょう。
【ケッティーさんの手法に関する記事】
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ポイント1|レンジ相場とは?
為替相場はトレンド相場とレンジ相場の二つに大別できます。チャートを確認して値動きが一方向へ動いている状態のことをトレンド相場、一定の範囲内で値動きしているどっちつかずの状態のことをレンジ相場といいます。今回の手法は1時間足でレンジ相場を確認するところから始まります。
ポイント2|ケッティー流レンジ相場判断方法
レンジを見極めることが重要!
この手法はレンジ相場であることが絶対条件。トレンド発生中ではこの手法はまるで機能しないため、まずは1時間足チャートでレンジ相場であるか否かの正確な判断を行います。チャートの上限と下限に水平ラインを引いてみると分かりやすいです。
テクニカル指標を活用
ケッティーさんは水平ラインと各テクニカル指標が機能しているかどうかで、レンジ相場を判断しています。
●レンジの上限下限に水平ラインを引くことができる
●ボリンジャーバンドのミドルラインが横ばい
●ボリンジャーバンドの幅が大きく広がっていない
●ミドルラインとローソク足が何度も絡んでいる
など
ポイント3|1時間足と5分足の二種類を使いこなす
大局は1時間足 細部は5分足
1時間足はレンジ相場の判断とボリンジャーバンドのチェックに。5分足はエントリーと決済の判断に使用します。大きな流れを1時間足で把握して、5分足でエントリータイミングを探すというイメージです。
ポイント4|ボリンジャーバンドは2σと3σをチェック
値動きの範囲を確率的に示す指標
ボリンジャーバンドは、統計学の標準偏差、正規分布に基づいたもの。値動きが±1~3σ(シグマ)の範囲に、上図の確率で収まると考えます。なお中央のラインは移動平均線で、ミドルラインと呼ばれます。
エントリータイミング|ローソク足が±3σに触れたタイミングで売買
1. 1時間足でレンジ相場であることを確認する
1時間足で「ポイント2」の判断基準からレンジ相場であることを判断します。
2. 1時間足でローソク足がボリンジャーバンドの±2σを越えていることを確認する
1時間足のボリンジャーバンドが±2σを越えていることを確認します。ただし、±2σ越えが何度も続いた後はトレンドが発生しやすいので注意。
3. 5分足でローソク足が±3σにタッチしたらエントリー
5分足のローソク足を注視して、ボリンジャーバンドの±3σにタッチしたらエントリー。+3σタッチで売り注文、−3σタッチで買い注文を成行で入れましょう。
決済タイミング|利確は「14」SMA到達時で分かりやすい
4.<利確>5分足で「14」SMAにタッチ
エントリーした後はそのまま5分足をチェックし、「14」SMAにタッチしたところで利確とします。利確のタイミングはショートでもロングでも一緒ですので、FX初心者の方でも迷うことはないずです。
4.<損切り>エントリーしたローソク足の高値(安値)から数pips先
5分足でエントリーしたローソク足の高値(安値)から数pips先に損切りラインを設定。利用しているFX会社のスプレッド分も損切り幅に含めておきます。
FXトレード例①|エントリーから10分で利確(ユーロ円 1時間足、5分足 2016年12月7日)
トレードの流れ
① 1時間足がレンジ相場であることを判断
② 1時間足のローソク足が+2σを越えたのを見て5分足に切り替える
③ ローソク足が+3σにタッチした時点で逆張りの新規売り注文
④ エントリー後上がることなく順調に反転し、利確タイミングの「14」SMAに到達したところで決済の買い注文を入れました
FXトレード例②|レンジの底から逆張りが決まる(ドル円 1時間足、5分足 2016年11月21日)
トレードの流れ
① 1時間足がレンジ相場であることを判断
② 1時間足のローソク足が−2σを越えたのを見て5分足に切り替える
③ ローソク足が−3σにタッチした時点で逆張りの新規買い注文
④ エントリー後下がることなく順調に反転し、利確タイミングの「14」SMAに到達したところで決済の売り注文を入れました
FXトレード例③|一瞬のタイミングを逃さない(ドル円 1時間足、5分足 2016年10月18日)
トレードの流れ
① 1時間足がレンジ相場であることを判断
② 1時間足のローソク足が+2σを越えたのを見て5分足に切り替える
③ ローソク足が+3σにギリギリタッチした時点で逆張りの新規売り注文
④ エントリー直後に反転し、利確タイミングの「14」SMAに到達したところで決済の買い注文を入れました
FXトレード例④|反転せずに損切りに引っかかる(ドル円 1時間足、5分足 2016年11月1日)
トレードの流れ
① 1時間足がレンジ相場であることを判断
② 1時間足のローソク足が−2σを越えたのを見て5分足に切り替える
③ ローソク足が−3σにタッチした時点で逆張りの新規買い注文
④ エントリー後に反転せず、ルールで決めておいた損切りラインに到達したところで決済の売り注文を入れました
※この記事は、FX攻略.com2017年2月号の記事を転載・再編集したものです
【編集部厳選】この手法が使えるオススメのFX口座
ケッティーさんに教えていただいたFX手法、いかがでしたか? 使うテクニカルも少なくポピュラーなものですから、すぐに使うことができるはずです。
ここでは、このFX手法を再現できるオススメのFX会社をFX攻略.com編集部が4社選んでみました。いずれも必要なテクニカル指標が揃っていて、安心して利用できる、人気のFX会社です。
1. DMM FX
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3. 外為どっとコム
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\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |