FXの魅力の本質を理解しよう

目からウロコ?FXの魅力の本質を理解しよう~賢者は歴史に学ぶ!勝っているやり方で負けていく話(前編)~[いいだっち先生]

目からウロコ?FXの魅力の本質を理解しよう~賢者は歴史に学ぶ!勝っているやり方で負けていく話(前編)~[いいだっち先生]

FXトレードの歴史をひも解くと見えること

 こんにちは、いいだっち先生です。前回、「順張りは初心者向けなのか?」ということについて書きました。そもそも相場の世界に初心者向けという概念はなく、順張りと逆張りのどちらもそれぞれ難しいです。自身のレベルに合ったやり方ではなく、相場にフィットするやり方に合わせることが重要で、それぞれの通貨ペアの特性に合ったやり方を選択すべきなのです。また、順張りと逆張りはエントリーの方法論であり、出口である決済の方法論を蔑ろにしては勝ち続けられないということにも触れました。

 昨今、さまざまなキャラクターのFXトレーダーが台頭してきており、そういった方々の発信を楽しませてもらっています。いいだっち先生がFXを始めた2009年ごろは、まだまだ情報が少なく、チャートソフトのMT4を解説してくれる著書やWebページを見つけるのも大変でした。なぜなら、2008年のリーマン・ショックで個人投資家のほとんどが壊滅状態となり、精力的に活動している人がさほど多くなかったからです。

 いいだっち先生がFXを始めた時期から専業のプロトレーダーとして活動している人もいますが、どちらかというと去って行った人の方が圧倒的に多いです。当時は大金を稼いでいるプロトレーダーを羨望の眼差しで見ていましたが、今では連絡がつかない人がほとんどです。最初の2~3年は勝っていたのになぜでしょうか?

FXの始まりとデイトレーダーの出現(第一期)

 そもそもFXが日本で始まったのは、1998年の外為法の改正からです。そして、ほぼ同時期の2000年にADSLという定額制インターネットサービスも始まったおかげで、個人投資家の中からデイトレーダーと呼ばれる人が現れ始めました。当然FXトレードのメソッドなどまだまだ未熟な時代で、株式投資とどう違うのかくらいしか理解していない人がほとんどでした。

 当時のFXの大きな特徴といえば、レバレッジ200倍で運用できたことと、スワップ金利が安定して得られたことです。そうして円キャリー取引という手法が流行し始めたのです。この時代をいいだっち先生は「第一期」と呼んでいます。

リーマン・ショックとスワップ族の滅亡

ポンド円週足

 チャート①を見れば一目瞭然ですが、上昇トレンドがFX時代の幕開けから8年も続きました。日本円を売って外貨を買えば、為替差益とスワップ金利の両方を得られ、証拠金が増え続けるという夢のような時代です。そんな、お金が降って湧いてくるような時代が8年も続いたのです。何もしなくてもそれなりの収益を得られるので、この第一期はトレードのメソッドが発達しませんでした。

 しかし、外貨の買いポジションを保有するだけで良かった夢のような時代もリーマン・ショックと共についえました。この出来事を教訓にした人たちは、金利をもらい続けられる時代は続かないと認識しており、スワップ金利目当てのトレードは通用しないということを知っています。

ギリシャ・ショックとEU危機の時代

 いいだっち先生がFXを始めたのは、2009年ごろに多くのFXトレーダーが脱税で摘発されるニュースを見て興味が湧いたのがきっかけです。しかし、そのときはリーマン・ショックの影響で「兵どもが夢の跡」状態でした。そうした最中にギリシャ・ショックが起こりました。

 当時の暴落は、昨年のフラッシュ・クラッシュみたいに短時間で数円も下がる落ち方ではなく、一晩かけてじっくり十数円落ちていくので、簡単に飛び乗りショートができたのです。初心者だったいいだっち先生も、よく分からないままとりあえずショートポジションを保有してみたところ、証拠金の桁が一つ増えたという経験をしました。

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「ショートは寝て待て」時代の到来(第二期)

「国単位の財政なんて、そう簡単に改善できるわけがない」というのが当時の相場全体の認識でした。そして、リーマン・ショックやギリシャ・ショックの大暴落を目の当たりにした人たちは、いいだっち先生も含めて欧州系の通貨ペアで買いポジションが取れなくなっていきました。

 そうなると売りポジションを保有することになるわけですが、逆行して多少の含み損を抱えても200倍のレバレッジを活用して耐え忍んでいれば、乗り切れました。というのも、数か月ごとにギリシャや欧州ネタで大きく値を下げることがあったからです。とにかくショートポジションを保有し続けていれば間違いはなかったですね。この時代に「ショートは寝て待て」という格言も生まれ始めました。

欧州危機時代の日本の影響力

 欧州危機時代の日本は相場の世界から完全に蚊帳の外で、日本の要人発言はほぼ無視されていました。為替相場に対して何の影響力もなく、「強烈な円高になり、日銀が為替相場へ何度も円売り介入しては戻される」という、いわゆるカモにされている状態でした。

 そんな状況ですから、日銀が介入したらまたショートを入れるというパターンで何度も収益を出すことができました。こうして「日本のマーケットへの影響力なんて大したことない」という認識が醸成され、売りポジションのみで勝てるやり方が出来上がったのです。

 しかし、そのやり方も通用しなくなるきっかけがやってくるのです(次号、後編へ続く)。

※この記事は、FX攻略.com2020年5月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

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日本で唯一の月刊FX情報誌『月刊FX攻略.com』を2008年から10年以上発行してきた編集部です。
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