今回は米国独自の中で、企業関連指標の一つであるNY連銀製造業景気指数についてお話していきます。
NY連銀製造業景気指数とは?
NY連銀製造業景気指数とは、NY連銀の管轄するニューヨーク州の製造業の景況感や、経済活動の現状などを、NY州内の約200の製造業幹部(主にCEO)に対して調査を行い、指数化した経済指標です。
内容として、非農業部門の就業者数、失業率、新規受注、平均賃金、個人所得など、11項目から構成され、各項目について1か月前と比較した現状と、6か月後の期待を、「良い」「同じ」「悪い」の中から選択させ、指数化しています。
発表時間は、毎月15日、NY時間午前8時30分で、日本時間で言うと、夏時間で21:30、冬時間で22:30となります。
NY連銀製造業景気指数との向き合い方
さて、ではこの指標とどのように向き合っていけばよいのでしょうか。
基本的な見方としては、0を分岐点にプラスだと、景気の先行きは明るく、マイナスだと景気減速懸念が高まっていると判断できます。
ですので、0を分岐点に、実際の数値がどのようになったかを見て、コンセンサスよりも景気の先行きが明るい方向、つまりプラスであればドル高要因、マイナスであればドル安要因と考えておけばいいでしょう。
NY連銀製造業景気指数をFXに活かす方法とは?
ただ、実践的にはこの数値自体でマーケットが動くことはほとんどありません。実際には、この後に発表されていくISM製造業景気数、フィラデルフィア製造業景気指数の先行きを占っていく先行指標として使われることがほとんどです。
ですので、コンセンサスから大きく上振れも下振れもしないインラインな数値であれば、無視してあげて、なにかおかしな数値が出た時に、その後のフィラデルフィア、iSMを占うものとして取り扱ってあげればよいでしょう。
まぁ、そもそも製造業景気数だけでマーケットの方向が決まるというものではありませんので、あくまで指標発表に合わせてベットする時の材料の一つとして、使っていくというイメージで、そういったトレードをしない方であれば、ノイズとしてほとんど無視してよいかと思います。
では、次回はこの流れで、フィラデルフィア連銀製造業景気指数についてお話ししていきます。
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