FXでもっとも危険なのは、値ごろ感でトレードすること
為替にはそのレートの絶対値に大きな意味があるわけではない。
私がトレードを始めたばかりの頃、安くなったからと思って買いを入れる逆張りパターンをよくやっていた。株トレードと同じように考えていたからだった。
だが、それでは、どうもうまくいかない。当然ながらこの段階では、明確なトレードの判断基準というものはなく、自分の感覚だけでトレードしていた。
トレンドラインでトレンドを判断
為替相場は、ある一定の期間は一方方向に動く傾向が強いため、トレンドが重要視される。
現在のレートが高いか安いかが問題ではなく、今後相場がどちらの方向に向かうかが、トレードの基本になるということだ。なので、エントリーや利確のタイミングはトレンド系のテクニカル指標で判断するのが適切な方法となる。
トレンドが発生したかどうかを見極めるには、私の場合、ローソク足にトレンドラインを引き、そこに移動平均線を表示している。
チャートを眺めるだけでも、現状の相場が一定方向に向いているととらえることはできるが、トレンドラインを引くと、レートがどちらの方向に向いているとか、転換しようとしているなどより鮮明になる。
添付の「豪ドル/米ドル」の日足チャートは、とくに、レートが1.0を割れてからは、非常に明確な下降トレンドを描いていて、売りからのエントリーを何度となく繰り返させてもらった。
最初に1.0という大きな節目を割れたときは、まだ様子見状態だったが、トレンドの確認が取れた時点から売りエントリーしている。
明確な下降トレンドなので、少しエントリーのタイミングが遅くても、利益は上げることは難しくはなかった。
確信がもてないときは少額の打診買いを
テクニカル分析とはいっても、チャートにすべての情報が含まれているといっていいと思う。
「豪ドル/米ドル」の下落は、オーストラリア中銀の豪ドル高に対する強い懸念と金融緩和政策への転換が大きな要因だが、こういったファンダメンタルズ的要素もチャートに表され、トレンドを形成していることになる。
「豪ドル/米ドル」は直近では、トレンドが短期的に上昇に転じたとチャートではとらえることができ打診買いを行ってみた。
たとえば、上昇トレンドかどうかその時点で確信がもてない場合は、少額の打診買いからエントリーして、トレンドがはっきりした時点で本格的な買いを仕掛ければよい。
わかりやすいチャートでのみトレード
トレンドラインの引き方は、皆それぞれ違うと思うが、自分が引いた線が正しいかどうか、答えは相場が必ず出してくれるので、検証できることになる。
私はわかりやすいチャートでしかトレードしないようにしている。「豪ドル/米ドル」のような通貨ペアのチャートを見つけ出すのも方法で、何も絶対的にいつも「ドル/円」をトレードしなければならないわけではない。
添付の「ドル/円」チャートの日足チャートでは、単に水平に線を引いているだけで、何ども踏ん張った97.50台を切れてきたところで売っている。
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OCO注文で利食いと損切り
FXでは、損切りに重点が置かれてしまうせいか、意外に利確ルールを決めていない人が多いのではないだろうか。
私は、利確に関しては、1円もしくは100pips以上は利益をあげたいので、利確はチャートポイントよりも目標利益を重視して、トレンドの様子を見て、常にOCO注文で利食いと、そして、損切りも一緒に出している。
たとえ、トレンドが一方方向に明確であっても、いったんは利益確定し、そして、また新たなポジションをもつようにしている。
損切りに関しては、トレンドが強く出ていてそれに沿っていれば、大きな損失にはならないと思うが、その場その場で、損切りや利食いのタイミングを判断するのは難しいし、常に相場を見られるとは限らないのでOCO注文をフル活用している。
それに、何よりも、OCO注文を行うことによって、損であろうが利益であろうが、確実に決済されるという安心感がある。
利確のコツはベストを求めないこと
とくに、利確が難しいといわれるのは、完璧を狙う人が多いからではないだろうか。だとしたら、利確のコツは、ベストを求めないということになる。
いくらトレンドに沿ってやっていても、天井で売リエントリーしたり、底値で買いエントリーしたりすることなんてほぼ不可能に近いのだから、利確だってベターなくらいでいいと考えたらどうだろう。
最初からストップロスと同じようにストッププロフィットとして、「利益がこれだけ出たら絶対に確定する」と決めておくというのが、ベターなやり方ではないかと思う。
エントリーも利確も損切りも、やり方は人それぞれだし、人のやり方が自分にあてはまるとは限らない。
だからこそ、自分なりのルールを構築しないと、あやふやで曖昧なトレードとそんな自分に向き合わなくてはならない結果となることだけはベストでも、ましてやベターでもないことだけは事実である。(月刊FX攻略.com 2013年11月号掲載)
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