FX手法のポイント
- テクニカル:平均足、ボリンジャーバンド(期間20、偏差2)
- トレード時間軸:1分足(その他の時間軸にも応用可能)
- 狙い目の通貨ペア:ドル円
- この戦略のメリット:新規も決済もシンプルで分かりやすい
平均足とボリンジャーバンドを組み合わせてエントリー
新規
- ボリンジャーバンドの傾きが右上がりで、上昇トレンドであることを確認
- 平均足がボリンジャーバンドの-2σや-3σにタッチした後、陽線に変わったらエントリー
決済
- 平均足が陰線に変わったところで利益確定
- 直近安値に損切りをセットする
※「戦略のポイント」や本文は、上昇局面のロングを想定し解説しています。下降局面のショートでは、その逆のルールとなります。
FX手法解説
トレンドフォローの王道的な押し目買い手法
スキャトレふうたさんが教えてくれたのは、ドル円の1分足を主戦場としたスキャルピング手法です。テクニカル指標としては、平均足とボリンジャーバンドを用い、押し目買い/戻り売りを狙います。
FXの王道のトレンドフォローであるため、手順もシンプル。まずはボリンジャーバンドによりトレンドの方向が確認できたら、押し目を待ちます。その判断としては、-2σ、-3σへのタッチを基準とし、タッチ後に平均足の色が変化したらエントリーします。基本的にトレンドの本流が上昇の場合、押し目形成中の平均足は陰線になり、本流に回帰する際に陽線に切り替わります。そのタイミングを狙おうというわけです。
利確の目安は平均足の色変化
今回はこのFX手法を1分足のスキャルとして紹介していますが、このロジックはその他の時間軸でも有効です。エントリーにおいて、ボリンジャーバンドと平均足の二重のフィルターをかけているため、トレードの精度が高まっています。
平均足の色の変化は、利確の目安としても利用します。エントリー後にトレンドが順行すると、同じ色が連続。その色が変化したときに、トレンドが切り替わると判断し、決済とするのです。
一方、損切りは、直近安値に設定します。押し目買いを狙う手法ということもあり、必然的に押し目となった-2σ、-3σの付近が、損切りのラインになるはずです。ここに逆指値注文を入れます。
ポイント1|平均足を用いてトレンドを視覚的に判断
平均足とローソク足は似て非なるテクニカル
平均足は、トレンドを捉えやすいようローソク足に修正を加えたテクニカル指標です。平均足の始値は1本前の始値と終値の平均価格で、終値は現在の足の4本値(始値・終値・高値・安値)の平均価格となります。そのためローソク足とは異なり、必ず前の足の終値と次の足の始値には価格差が生じます。
相場の大きな流れを把握するのに有効
一目で相場の流れを把握できるところが、平均足最大の特徴です。トレンド発生時には同じ色の足が出現する傾向があり、上昇時なら陽線が、下降時なら陰線が連続しやすいです。つまり、FX初心者の方でもトレンドの判断を容易に行えるというわけです。
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ポイント2|ボリンジャーバンドとは?
価格の大半がバンドの中に収まるという考え方
ボリンジャーバンドは、統計学の標準偏差、正規分布の理論に基づいた指標です。価格の変動は、±2σ以内に95.44%、±3σ以内に99.73%で収まるとされており、その性質をトレードに生かすことが可能です。順張り・逆張りはもちろん、さまざまなトレード手法で用いることができる万能なテクニカル指標といえます。
トレンド転換が分かり売買の目安となる
バンドの真ん中に表示される移動平均線=ミドルラインの傾きや、バンドの幅の広がりなどを確認することで、トレンドか否かの見極めが可能です。なお、トレンド発生時に見られるエクスパンション(バンドの拡大)は、スクイーズ(バンドの収縮)を経て発生しやすいです。
エントリー|-2σ・-3σタッチ後の反転を狙う
- ボリンジャーバンドの傾きが右上がりで、上昇トレンドであることを確認
- 平均足がボリンジャーバンドの-2σや-3σにタッチした後、陽線に変わったらエントリー
ボリンジャーバンドで精度を上げる
平均足の色変化だけでもエントリーは可能ですが、より分かりやすく、そしてより精度を高めるためにボリンジャーバンドを併用するのがポイント。ボリンジャーバンドを反転狙いのフィルターとします。
決済|平均足の色変化を利益確定にも利用
3.<利確>平均足が陰線に変わったところで利益確定
利益確定は平均足が陰線に変わったタイミングで行います。視覚的に判断できるので、初心者でも迷わず簡単に利食えます。
3.<損切り>直近安値に損切りをセットする
損切りは直近の安値を目安に置きます。エントリーしたら、すぐに損切りの逆指値注文を入れましょう。
トレード例①|スキャルの理想的な勝ちパターン(ドル円1分足 2019年2月28日)
- ボリンジャーバンドの傾きが右上がりなので買い戦略
- 平均足がボリンジャーバンドの-2σにタッチし、次の足で陽線に変わったのでエントリー
- 順調に上昇し、平均足が陰線に戻ったところで利益確定としました
トレード例②|+3σタッチまで待って売りエントリー(ドル円1分足 2019年2月8日)
- ボリンジャーバンドの傾きが右下がりなので売り戦略
- 平均足のボリンジャーバンド+2σタッチをやりすごし、+3σまで引きつけました
- +3σにタッチし、次の足で陰線に変わったのでエントリー
- 順調に下降し、平均足が陽線に戻ったところで利益確定としました
※この記事は、FX攻略.com2019年5月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |