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3大通貨の未来を予測するテクノ&ファンダ分析

外為オンライン・佐藤正和の実戦取引術|3大通貨の未来を予測するテクノ&ファンダ分析【今月のテーマ|相場の長期展望を立てたいなら移動平均線の期間「200」に注目!】

外為オンライン・佐藤正和の実戦取引術|3大通貨の未来を予測するテクノ&ファンダ分析【今月のテーマ|相場の長期展望を立てたいなら移動平均線の期間「200」に注目!】

私が愛用しているテクニカル指標の一つが期間を「200」にした移動平均線(以下、SMA)です。日足の200日SMAは海外投資家も大注目する重要テクニカルとして知られていますが、週足の200週SMAもそれ以上に大切です。今回は200日SMA、200週SMA、それに次いで重要な120日SMA、120週SMAに注目して、主要通貨ペアの未来を展望してみましょう。

※この記事は、FX攻略.com2020年4月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

200日SMAがドル円相場の争点に。抜けるか割り込むかその行方やいかに!?

 米国とイランの軍事的緊張で幕を開けた2020年も2018年、2019年に続き波乱の展開で始まりました。とはいえ、米中通商交渉の進展や米連邦準備制度理事会(FRB)が2019年10月に開始した「隠れQE4」の影響もあり、米国株が史上最高値を更新し続ける「トランプバブル」はまだまだ続きそうにも見えます。

 そんな中、ドル円は2019年10月以降、200日SMAを抜けたり割り込んだりしながら、107円~110円台で方向感の乏しい横ばい相場が続いています。200日SMAは海外の機関投資家も注目する重要なテクニカル指標です。単に日足チャートの200日SMAだけでなく、1時間足チャートの200時間、週足チャートの200週、月足の200か月など、とにかく期間「200」のSMAは為替レートの値動きに大きな影響を与えます。

 そこで今回は、200SMAに焦点を当てて、2020年の主要通貨ペアの値動きを占ってみることにしましょう。

2019年4月に高値112円台をつけてからのドル円日足チャート

 チャート①は2019年4月に高値112円台をつけてからのドル円日足チャートです。ここ数か月のドル円は200日SMAを抜けたと思ったら割り込む…という値動きを何度も繰り返しています。2020年年初には米国のイラン軍人殺害を受け、下値のサポート役だった120日SMAが位置する108円ちょうどあたりまで下落しました。

 200SMAは相場の分水嶺になる極めて重要な長期移動平均線です。為替レートが200日SMAの上にあれば、200日程度の長期保有を続けている平均的な投資家はみんな儲かっている計算になるので買い手が優勢。反対に下回っていれば売り手優勢となります。200日SMAが右肩上がりなら、長期的な為替レートの平均値が切り上がっているので、長期投資家の損益状況は改善。逆に右肩下がりなら、長期投資家の損益状況は悪化している、と考えることができます。

 チャート①の200日SMAは2018年12月以降、ドル円の上昇を阻む壁になっており、しかも現状は右肩下がりなので、200日以上、ドル円をロングしている平均的な長期投資家の損益状況はなかなかプラス転換できず、じりじり悪化しています。一方、ドル円のレート自体は2019年8月安値104円台から上昇に転じ、現状は120日SMAが下落を食い止める支持帯として踏ん張っています。120日SMAと200日SMAの間でなんとか持ちこたえることができれば、相場の転換点になりやすい3~4月にかけて、200日SMAを完全に上放れする展開も考えられるでしょう。

 いずれにせよ、200日SMAを巡る攻防が2020年前半のドル円の値動きの焦点になっていることは明らかです。では、この状況をより長い週足チャートで見るとどうでしょうか?

日足の値動きにも大きな影響を与える週足200週SMAに注目しよう!

ドル円週足チャートに120、200週SMAを表示したもの

 チャート②はドル円週足チャートに120、200週SMAを表示したもの。200週SMAと為替レートの位置関係に注目すれば、どうして2019年末から2020年の年初にかけて、ドル円が日足チャートの200日SMAを抜けそうで抜けきれなかったのか、その謎が解けます。

 ドル円が2019年10月~12月末にかけて日足の200日SMAを越えそうで越えられなかった時期、週足チャート上では、ちょうど200週SMAが強力な抵抗帯となってドル円の上値を押さえていたのです。つまり、日足だけでなく週足の200週SMAも意識していれば、ドル円が日足の200日SMAを越えたとしても、それ以上に強力な200週SMAに頭を押さえつけられ、再び200日SMAを割り込む動きを予想できたわけです。

 2016年11月のトランプ大統領選出で一気に週足上の120、200週SMAを突破したドル円ですが、その後、2017年中は120週SMAが上値の壁になりました。2018年2月~3月に米国長期金利急騰による株価暴落やトランプ大統領の対中関税発動で、ドル円は2018年3月安値104円台まで急落しました。それ以降は、右肩下がりに転じた200週SMAが一貫してドル円の上値を阻む壁になっています。2020年においても上値に垂れ込める200週SMAは強力な抵抗帯として機能し続けそうです。

 2020年年初には、右肩下がりの200週SMAだけでなく、120週SMAまでもが109円90銭台に重なって並んでいます。その壁を突破して、ドル円が110円乗せを達成するのは、至難の業のようにも見えます。2020年、FRBが追加利下げに走らず、にもかかわらずNYダウが3万ドルの大台を突破するようなトランプバブルが発生しない限り、ドル円の当面の上値は108円~110円台で、下落に向かう可能性のほうが高いと予想することができます。

 ただし、このまま200週SMAが右肩下がりで推移すると、今年の半ばには108円台まで下落し、ドル円が横ばいで推移した場合、両者がもつれ合う展開が長引きそうです。そうなると、ドル円をロングしている長期投資家の損益状況も改善。一気に200週SMAを突破することはないかもしれませんが、200週線が支持帯にかわって、ドル円がふわりと110円~111円台まで上昇する可能性も捨てきれません。

 200SMAは各時間軸の非常に長期的な為替レートのトレンドを示したものです。ちょっとやそっとの短期的な動きで、今後の方向性が大きく変わることはありません。そのため、これまでの方向性を少し未来に伸ばした地点が、今後、支持帯や抵抗帯として機能しそうだ、と見通せる意味でも、非常に便利なテクニカル指標なのです。

ユーロドルの週足・日足チャート

 他の主要通貨ぺアについても、週足200週SMAと日足200日SMAを見比べてみましょう。チャート③はユーロドルの週足・日足チャートです。週足は2018年7月以降ですが、下降トレンドが続く中、200週SMAがいったんサポートとなって反転上昇したものの、120週SMAがレジスタンスになって下落が再開し、2019年3月には1.13ドル台にあったサポート役の200週SMAも割り込みました。

 そして、6月には200週SMAが逆に抵抗帯になって上昇を阻むことに。このAの地点のユーロドルは、日足上では200日SMAをいったん突破して1.14ドル台まで到達したものの、ふたたび下落が加速。つまり、横ばいの200週SMA、右肩下がりの200日SMAがそろい踏みでユーロドル上昇を阻んだ非常に強力な抵抗帯がAの地点だったのです。ここ数年の為替市場はどの通貨ペアもレンジ模様の下げ相場で推移しているため、週足200週SMAと日足200日SMAが同じ価格帯に位置して、同時に抵抗帯になるケースが増えています。当然、その地点の抵抗力は非常に強力なものになるので、戻り売りでエントリーするチャンスです。

 直近のユーロドルは底値圏でチャートパターンの逆ヘッドアンドショルダーを形成。日足で見たネックラインはBの2019年10月高値1.11ドル台で、2020年に入って早々、ネックライン越えと右肩下がりの200日SMA越えを一時的に達成しました。

 もし、逆ヘッドアンドショルダーが完成したら、2019年9月安値の1.08ドル台からネックラインの1.11ドル台までの値幅分、ネックラインから上昇するのがセオリー。目標高値は、1.14ドルになります。そこまで到達するためには、1.135ドル台で横ばい推移する週足の200週SMAを突破しないといけません。たとえユーロドルが上昇しても、せいぜい1.135~1.140ドルまで、という大局観を持っておけば、そこまで上昇したらユーロドル売り、という売買プランを立てることもできます。

200週SMA越えのポンドドルはいったん調整か。豪ドル円の200日SMA完全突破はかなり難しい!?

米中貿易戦争の余波を受け長期下降トレンドが続く豪ドル円の週足・日足チャート

 チャート④はポンドドルの週足・日足チャートです。ポンドドルは、英国が欧州連合(EU)と合意した条件で離脱する、という楽観論が広がったことで2019年9月安値の1.19ドル台から12月高値の1.35ドル台まで急騰。日足の200日SMAを一発で突破し、週足の200週SMA、120週SMAが位置する1.30ドル台で2020年を迎えました。

 今後は、週足200週SMAで踏みとどまれるか、それとも踏みとどまれずに日足200日SMAの位置する1.26ドル台まで再下落するかが争点になっています。120週・200週SMAが重なる1.30ドル台は日足の120、200日SMAからはかなり離れています。日足チャート上に強力な下値支持の長期SMAがないということは、この先、200週SMAが結局、抵抗帯になって、下げ方向に転じる可能性が高いようにも思えます。

 ポンドドルの命運は、英ジョンソン首相が2020年末の移行期間の期限までに「無秩序」ではない離脱案をまとめられるか、にかかっています。ただ、2019年12月の総選挙でEU離脱派の保守党が圧勝したことで急騰した勢いはすでになく、今後は200週SMAが上値抵抗帯として機能し、下落方向に動く可能性が高いように見えます。

 むろん、週足でようやく200週SMAを突破したばかりですから、EUとの離脱交渉次第では、2018年4月に一時、200週SMAにタッチして跳ね返された1.43ドル台の高値までの上昇があるかもしれません。ポンドドルやポンド円は一方通行のトレンドがしばらく続く傾向が強いので、交渉の行方を見てから上か下かを判断して便乗しても十分利益を出せます。200日・200週SMAが示す節目となる価格帯を意識しながら、上昇にも下降にも対応できるようにしたいものです。

米中貿易戦争の余波を受け長期下降トレンドが続く豪ドル円の週足・日足チャート

 チャート⑤は米中貿易戦争の余波を受け長期下降トレンドが続く豪ドル円の週足・日足チャートです。チャートを見比べても週足200週SMA、日足200日SMAが上昇を阻む抵抗帯として機能しているのがよくわかります。特に日足の120、200日SMAはユーロドル同様、平行を維持したまま右肩下がりで推移。豪ドル円が一定のスピードでずるずると下げ続けてきたのがわかります。

 ただし、米中通商交渉の進展期待もあって2019年8月の69円台を最安値に、2019年末には76円台まで反転上昇。もし米中通商交渉が第二弾の合意成立に向けて動き出せば、週足の120週・200週SMAが位置する79円~81円台までの上昇が見込めるかもしれません。

 しかし、豪ドル円はトランプ大統領が対中関税を初めて発動した2018年3月以降、日足の200日SMAがとても強力な上値の壁になっています。米中通商交渉にさしたる前進がない場合は、2020年年始の200日SMA突破も短命に終わりそうです。その場合は、再び70円割れも視野に入ることになるでしょう。

 SMAはたとえ長期線といえども、為替レートの平均値です。為替レートの値動きからあまりに離れすぎると再び近づく習性があります。週足200週SMAと豪ドル円レートの間に大きな乖離があるのを見ると、たとえ一時的な反発局面にすぎないとはいえ、週足で見た前回レンジ相場の安値ラインである78円~80円台まで反転上昇が続くか可能性もないとはいえません。

※この記事は、FX攻略.com2020年4月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

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