※ この記事は、FX攻略.com2016年8月号の記事を再編集したものです
※ 掲載している基本データ、FX歴、売買スタイル、トレードのスケジュールは取材当時の情報です
香澄ケイトさん プロフィール
FX歴
13年
売買スタイル
デイトレード
トレードのスケジュール
7:00~
昨晩の状況をチェック。ただしトレードはしない
9:00~
東京株式市場の寄付をチェック。「米ドル/円」仲値への動きをチェックしながらトレード(12時までにポジションは決済)。中国市場をチェック
17:30~21:00
ロンドン市場でトレード(主に「ポンド/円」)
22:00~
NY市場オープニングをチェック
基本データ
取引しているFX会社
SBI FXトレードスプレッドが狭いため。損失を出した後に、少額トレードでリハビリをするのに適している
ひまわり証券チャートがとても見やすい(最初に口座開設した会社)
チャート分析の環境
- ひまわり証券のプラットフォーム(デスクトップPC)
- 基本的にPCでしかトレードしない
主にトレードする通貨ペア
「米ドル/円」「豪ドル/円」「ポンド/円」を中心にトレード。ドルストレートはあまりやらない
「私のトレードのポイント」
短時間集中と早めの勝ち逃げを心掛けている。自分の得意な通貨と市場で、集中してやることが効率的だと考えている。難しいテクニカル分析はできないので、そこそこの利益で納得
参考にしている情報源
- ロイターホームページ
- ブルームバーグホームページ
- 大手銀行のレポート
- グローバルインフォ24(投資情報配信サービス)
兼業FXトレーダー・香澄ケイトさんのトレード生活に迫る
地道にコツコツのデイトレスタイル
香澄ケイトさんがFXを始めたのは2003年。FX歴13年の中で、スキャルピング、デイトレード、スイングトレードを経験し、最終的にはデイトレ中心のスタイルに定着しました。
本業がある以上、相場に張り付いていなければならないスキャルには無理がある。また、スイングには、リーマンショックのような急変のリスクがつきものであるから避けたい。そうした理由から、その日のうちにポジションを閉じるデイトレに行き着いたとのこと。オーバーナイトや週末越えのポジションについて、今では恐怖に近い感覚を覚えるそうです。
FXトレードとしては、大きな利益を狙うよりも、小幅な利益を積み重ねるように心掛けているといいます。利食いも損切りも1日の区切りで行うことで、資金管理ができ、大損を避けられるのだとか。以下のような失敗を経験してこその、慎重なスタイルです。
香澄さんの忘れられない失敗体験談〜初心者時代に経験した2年半の含み損
FXを始めた当初、「米ドル/円」は120円前後のレンジ相場。直近の値動きから上昇を予想し買いポジションを取ったものの、値動きは逆行し(100円割れスレスレまで下げたことも)、損切りすることができないまま、結局10万通貨のポジションを2年半保有する目に遭ったのだとか。
最終的には為替損益10万円とスワップ50万円の利益で決済できましたが、塩漬けの期間は含み損が190万円になるなど、毎日をいや~な気持ちで暮らしていたそうです。そして二度とこんな思いをしないようにと決心して、本格的にFXを勉強するようになりました。
長期足から順にトレンドを確認
FXトレードの軸となるのは、トレンドフォロー。短期トレードなので、ファンダメンタルズはほぼ無視する形となるそう。
「トレンドを見抜くためにトレンドラインを引き、日足→4時間足→1時間足と、長い足から方向性を確認。そして5分足でもトレンドが合致したら、エントリーします。利食うタイミングとしては、5分足のローソク足の実体部分がググッと伸びたり何本か立ったりするような、勢いやリズムを見て判断します。
また直近の高値および安値は、それがブレイクポイントになる場合が多いので意識します。ちなみに短期で集中してやるので、他のテクニカルツールは見ている余裕はありませんし、オシレーター系はほとんど使用しません」
「ポンド/円」の順張りが得意
東京のデイタイムが、最も落ち着いてトレードできる時間帯であり、特にゴトー日の仲値をターゲットに。場合によってはオーストラリアの経済指標や政策金利発表を狙うこともあるそう。
一方、ロンドン市場でトレードする際は、経済指標が出てから狙い、NY市場が始まる前に決済。NY市場では基本的にトレードしないスタンスをとっています。そうしたことから、「米ドル/円」「豪ドル/円」「ポンド/円」が主戦の通貨ペアに。特に順張りの通貨ペアだと考える「ポンド/円」を得意としているそう。
なお、時間に余裕がないとき、1日で決済できそうもないときはFXをしません。短時間集中と、早めの勝ち逃げが、ポイントだといいます。
ポートフォリオ中、FXの割合は数パーセント
香澄さんは、FX以外の投資もしており、分散投資の参考にできそうです。
「株式(15%)、投資信託(15%)、マネージド・フューチャーズ(15%)、外貨預金(30%)、外貨MMF(10%)、ゴールド(5%)に分散投資しています。FXの資金の割合はポートフォリオ全体の数%で、短期で為替のトレードをやるため用と割り切っています。この資金がなくなったらFXは止めます」
自らを小心トレーダーと呼ぶ香澄さんは、小さな利益をコツコツと積み重ねることをモットーとし、自分の身の丈で無理せず、FXを続けていきたいと考えているそうです。
兼業FXトレーダーとして成功を目指す人へのメッセージ
自分が兼業トレーダーとして成功しているかどうかは分かりませんが、少なくとも13年間続けています。FXを長く続けるコツは、「のめり込み過ぎないこと」です。私は相場を毎日チェックしますが、毎日トレードするわけではなく、時間がなければやらないし、気が向かなければやらない。ましてや難しい相場であればなおさらのことやりません。
とにかくFXを長く続けられるようにすれば、経験則ができてくる。結局自分の経験則でしか学ぶことはできませんから。まずは、少額の余裕資金で始めて、損切りをちゃんとできるようにする。そうすれば継続していくことはできると思います。
後は焦らないこと、慌てないこと。儲けられるチャンスは一回きりでなく、相場は明日も明後日もあります。そう思う方が自分自身にプレッシャーがかからず、ストレスもたまりません。儲けられなかったと悔やむより、損をしなくて良かったと思うこと。FXを続けていく上で、前向きな気持ちを持つように努めることは重要だと思います。
※ この記事は、FX攻略.com2016年8月号の記事を再編集したものです
※ 掲載している基本データ、FX歴、売買スタイル、トレードのスケジュールは取材当時の情報です
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