FX手法のポイント
- テクニカル:トレンドライン、水平線、RSI(期間5)
- トレード時間軸:1分足、15分足、4時間足
- 狙い目の通貨ペア:ドル円、ユーロドルなどスプレッドが狭い通貨ペア
- このFX手法のメリット:全体の流れを見ながらトレードできる
新規
- 4時間足でトレンド転換後、安値に水平線を引いて、押し目(15分足の水平線まで下落し、RSIが20%以下)になるのを待つ
- 1分足の水平線付近で、RSIが20%から反転で買いエントリー
利確
- 1分足のRSIが80%に到達したら利益確定
損切り
- 4時間足で機能している水平線タッチで損切り
※「FX手法のポイント」や本文は、上昇局面のロングを想定し解説しています。下降局面のショートでは、その逆のルールとなります。
スキャルピングでも4時間足から確認
村居孝美さんが、日々実際に行っているスキャルピング手法は、4時間足でのトレンド認識から始まります。最終的なトレードは1分足で行いますが、それより長い時間足の流れを確認することが非常に大切です。
具体的には、トレンドラインを引き、それをブレイクしてトレンド転換するタイミングを狙います。高値同士、安値同士を結んだ斜めの線を価格が越えていくことで、それまでとは新しい流れになることが多いです。
また、エントリーや決済のタイミングを捉える際には、RSIが分かりやすいです。相場の過熱感を視覚化したインジケーターですので、「そろそろ反転しそう」という判断をシンプルに行うことができます。
長短時間足の連係で高精度のトレード
エントリーは三種類の時間足を全て使います。4時間足でトレンド転換したら、突出した安値に水平線を引き、エントリーの基準とします。
次に15分足で、この水平線付近から反転したタイミングで、RSIも20%から反転していれば、これも条件クリア。
最後に1分足のRSIが20%から反転したタイミングで買いエントリーをします。
利益確定はシンプルで、RSIが80%に到達したらすぐに実行。このとき、1分足基準での直近高値があれば、利益確定の基準にできます。
損切りは、4時間足の突出した安値付近で行います。4時間足ベースの効いているラインは、1分足では強く機能するため、これを利用します。
ポイント1|長期足のトレンドラインでトレンド転換を判断
新しい流れの開始を斜めの線で判断する
トレンドラインとローソク足がクロスしたタイミングでは、それまでのトレンドが終わり、新しい流れが始まることが多いです。この判断を、4時間足で行うことで、1分足でのスキャルピング成功率を高める狙いがあります。
高値同士、安値同士を結ぶ
トレンドラインとは、高値と高値、安値と安値を結んだ線のこと。ダウ理論の考えに基づき、安値同士が切り上がっていれば上昇トレンド、高値同士が切り下がっていれば下降トレンドと判断します。そして、そのラインを価格がブレイクしたとき、それまでの流れが転換したと判断するのがセオリーです。
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ポイント2|RSIとは?
相場の過熱感がひと目で分かる指標
RSIの最もスタンダードな使い方は、上のチャートのように買われ過ぎ、売られ過ぎを判断するというもの(0〜100の数値で表す)。設定期間内で一方的に相場が動けば、上か下どちらかにRSIの数値も偏っていきます。なお、この手法のRSIの期間は5に設定します。
逆行現象に注目してみよう
まだローソク足が上昇しているのに、RSIが既に下落を始めている場合、上昇の力が弱まっていることを示唆します。こういった逆行の現象はダイバージェンスと呼ばれ、反転のサインとして用いられます。上のチャートの場合、緑色のバーで示した部分がそれにあたります。
エントリー|4時間足転換後、15分足、1分足のRSIを確認
1. 4時間足でトレンド転換後、安値に水平線を引いて、押し目(15分足の水平線まで下落し、RSIが20%以下)になるのを待つ
2. 1分足の水平線付近で、RSIが20%から反転で買いエントリー
機能しそうな水平線を引く
トレンド転換後、4時間足基準で値動きが反転した水準に引いた水平線が、エントリーや損切りの基準になります。長いヒゲの先端、2本のローソク足の高値や安値が揃っている水準などが狙い目になります。
決済|利益確定はRSI、損切りは4時間足の水平線
3. <利確>1分足のRSIが80%に到達したら利益確定
利益確定のルールは非常にシンプルで、RSIが80%に到達したら利益を確定します。このとき、1分足基準で直近の高値付近に到達していたら、一度はこの水準が抵抗になると判断してOK。さらに精度が高まります。
3. <損切り>4時間足で機能している水平線タッチで損切り
損切りは、4時間足で既に引いている水平線を基準に行うのが良いでしょう。狭い値幅を狙うスキャルピングですので、あまり深追いしないようにしてください。
トレード例①|トレンド転換初動の優位性のあるスキャル(ドル円4時間足・15分足・1分足 2018年10月17日)
1.4時間足のトレンドラインを上抜いたので、水平線を引く
2.15分足の水平線付近でRSIが20%から反転。さらに、ローソク足下落+RSI上昇の逆行現象も確認
3.1分足の水平線付近でRSIが20%から反転したので買い。順調に上昇してRSI80%、+10pipsで利益確定
トレード例②|逆行現象も利用して手堅く利益を確保!(豪ドル円4時間足・15分足・1分足 2018年11月21日)
1.4時間足のトレンドラインを下抜いたので、水平線を引く
2.15分足の水平線付近でRSIが80%から反転。さらに、ローソク足上昇+RSI下落の逆行現象も確認
3.1分足の水平線付近でRSIが80%から反転したので売り。順調に下落してRSI20%、+4pipsで利益確定。
※この記事は、FX攻略.com2019年2月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
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