※ この記事は、FX攻略.com2016年8月号の記事を再編集したものです
※ 掲載している基本データ、FX歴、売買スタイル、トレードのスケジュールは取材当時の情報です
秋川匡人さん プロフィール
FX歴
3年
売買スタイル
ループ・イフダン , 裁量
トレードのスケジュール
8:00~16:30
就業中の昼休みや休憩時間にレートやニュース、FXブログをチェック
17:30~
帰宅後にレートやニュースをチェック
22:00~24:30
チャート分析。トレード
基本データ
取引しているFX会社
アイネット証券ループ・イフダン専用口座として活用
ヒロセ通商初めて使ったFX会社で、操作に慣れているとのこと。キャンペーンが豊富なことで有名
チャート分析の環境
テクニカル指標は基本的に表示せず、ローソク足の値動きを中心に、サポートやレジスタンス、水平ラインやトレンドラインで判断
主にトレードする通貨ペア
「米ドル/円」「ユーロ/円」「ポンド/円」「豪ドル/円」がメインで、たまにカナダドルやスイスフラン、NZドルの対円もチェック
「私のトレードのポイント」
連続発注のループ・イフダンも裁量トレードも、チャート上で機能しているサポートラインとレジスタンスラインが基準。移動平均線などのテクニカルは表示しないスタイルに落ち着いた
参考にしている情報源
- FXwave(投資情報配信サービス)
- マネースクウェア・ジャパンの各種レポート
- 川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法
兼業FXトレーダー・秋川匡人さんのトレード生活に迫る
最初はうまくいくもすぐに勝てなくなる
秋川さんがFXを始めたのは2013年。きっかけは、知人に勧められての口座開設キャッシュバック狙いでした。
その後、せっかく口座を作ったのだからと、デモトレードを一切せず、いきなりリアルマネーでトレードを開始。最初に行ったのは、FX書籍で解説されていた手法をヒントにしたスキャルピングでした。
このスキャルでは最初の2週間で資金は3倍になるものの、それ以降は勝てず、またその原因も分からずで、最初に稼いだ利益が半減したころで一度トレードを中止することになります。なおこの時期は、「米ドル/円」のスプレッドが狭い、SBI FXトレードをメインに使っていました。
トラリピと出会い中断していたFXを再開
数か月間FXから離れていましたが、トラリピの存在を知り、検証ブログなどを読みあさって情報収集をしたのち、トレードを開始します。
トラリピの運用は「トルコリラ/円」や「豪ドル/円」といった高金利通貨ペアが主体でした。
また同じ時期、トレードサイズを縮小したうえで、裁量トレードの検証や実践も再開しました。
2016年からループ・イフダンを運用
現在の秋川さんは連続発注による自動的な運用と、裁量トレードのどちらも行っており、その資金比率は4対6とのこと。
双方に共通している考え方として、テクニカル指標は一切使わず、ローソク足やチャートパターンのみでの相場分析を徹底しているというものがあります。
「初期は移動平均線やボリンジャーバンドなども試しましたが、試行錯誤をするうちに、テクニカルをすべて外し、ローソク足にラインを引くだけのチャート分析が一番分かりやすいことに気付きました」
というように、秋川さんのチャートにテクニカル指標は表示されておらず、高値や安値に引いた水平ラインや、斜めに引いたトレンドラインで相場分析を行います。これにニュースから得た情報を加えた自分なりの相場観が、自動・手動ともにトレードのベースになっています。
自動の方では、当初運用していたトラリピは、利益は出ていたものの手数料の高さが気になり、外為オンラインのサイクル注文にシフト。「米ドル/円」や「ユーロ/米ドル」の両建てで大きな利益を得ます。
それからサイクル注文の手数料無料期間の終了にあわせて、アイネット証券のループ・イフダンに移行したのが2016年春で、今に至ります。
裁量トレードは次第にスイングへ
このようにFXの経験を積み、場数を踏むにしたがい、裁量トレードの精度も向上していきました。そして、資金もそれに合わせて増やしていきました。
またトレードの時間軸にも変化がありました。最初はスキャルピングのような短時間トレードがメインだったものの、次第にスイングトレードメインに。
「短時間トレードは拘束時間が長く疲れますし、感情が入り込みやすいです。スキャルピングをすることもありますが、収支が安定する長期トレードが主体になってきました」
なお秋川さんは、FXを始めた2013年から現在まで、年単位ではずっとプラス収支です。その秘訣を聞いたところ、「最初から損切りはできていたので、負けても致命傷は負わなかったです。これはきっと、期待値を計算する習慣が生きているからだと思います」とのことでした。
秋川匡人さんの裁量トレードのポイント
- 基本は平均足を表示
- 窓空きとピンバーの確認時はローソク足
- テクニカル分析は非表示
- ダウ理論は意識
- 短期トレードでは、市場の特性や曜日ごと のパターンなどを意識
兼業FXトレーダーとして成功を目指す人へのメッセージ
とにかくFXで勝てればいいという方、トレードや分析をする時間がほとんどない方は、ループ・イフダンなどの連続発注がお勧めです。余裕を持ったポジション保有と、適切なレンジ想定ができていれば、高い確率でお金は増えるはずです。
もっとアクティブに裁量トレードで利益を出したいなら、手法探しをまずやめることだと思います。人から聞いた手法をそのまま実行するだけでは、まず勝てないと思います。その情報をベースに、自分の性格やトレード環境に合わせて、手法を磨き上げていく必要があります。
そして大切なのはFXの経験を積むことです。動かない相場、動く相場、難しい相場、簡単な相場など、相場にはいろいろなパターンがありますが、これらを経験することにより、対応力が上がり、手法を磨くことにつながります。
経験を積むためには、とにかく退場しないことです。強制ロスカットにならない安全な水準で、長期間FXをやり続けることで、能力は上がっていきます。
※ この記事は、FX攻略.com2016年8月号の記事を再編集したものです
※ 掲載している基本データ、FX歴、売買スタイル、トレードのスケジュールは取材当時の情報です
「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。
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\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |