ひろぴーさんが教えてくれるのは、ローソク足の正しい見方。これだけでトレンドの動きが分かり、どんな局面がトレードに向いているのか理解できるようになります。加えて、移動平均線を用いた具体的な売買手法も教えていただきます。
※この記事は、FX攻略.com2017年1月号の記事を転載・再編集したものです
- ひろぴーさんのプロフィール
- ひろぴーさんのFX買い合図ポイント
- ひろぴーさんのFX買い合図戦略
- ポイント1|トレンドの一連の流れとローソク足の関係
- ポイント2|移動平均線とは?
- ポイント3|3本の移動平均線によりトレンドを見極める
- エントリータイミング|「7」SMAにタッチでエントリー
- 決済タイミング|損切りはすぐに設定、利確は相場次第
- エントリーポイント|トレンドの動きを知っておこう(ポンド円 週足 2012年5月~2016年5月)
- FXトレード例①|レンジ脱出後の押し目買い(ユーロ円 4時間足 2016年8月16日~9月12日)
- FXトレード例②|下落から上昇へ切り替わる局面(豪ドル円 4時間足 2016年8月12日〜9月6日)
- FXトレード例③|戻り売りするも逆行し損切り(ドル円 日足 2015年10月26日~2016年3月21日)
- 【編集部厳選】この手法が使えるオススメのFX口座
ひろぴーさんのプロフィール
ひろぴーさんのFX買い合図ポイント
■ 準備するもの
【チャート】4時間足(または日足)
【テクニカル】移動平均線(「7」「25」「50」SMA)
■ トレードの手順
1. 3本の移動平均線が同じトレンドを指向していることを確認
2. トレンドの初期を狙い、成熟期はトレードをしない
3. 「7」SMAにローソク足がタッチしたらエントリー(「7」SMAでの押し目買い、戻り売り)
4.<利確>直近の高値(安値)or「7」SMAの内側にローソク足が立つ
<損切り>「7」SMAの内側に3本のローソク足が立つ
■ 狙い目の通貨ペア
・「米ドル/円」。ボラティリティがあり、値動きも正直であるため
■ この戦略のメリット
・トレンドのうち、簡単な局面だけをフォローできる
・利確や損切りが明確
・4時間足ベースであり、相場に振り回されない
ひろぴーさんのFX買い合図戦略
ローソク足が表す売り買いの攻防
「多くの人がテクニカルの勉強をしなければならないと思っているようですが、まずはローソク足について学ぶことが大事です。ローソク足だけでも、トレンドの一連の流れがつかめるからです」
ひろぴーさんは、初心者にアドバイスする際、テクニカルを一旦忘れて、ローソク足の基本をしっかりと理解することを推奨しているそうです。
ローソク足は、4本値(始値、終値、高値、安値)を示すもので、その長さやヒゲにより、1本の足が形成されるまでの時間における、売り買いの攻防を教えてくれます。例えば、短いローソク足は穏やかな相場、長くヒゲをつけたローソク足は値動きの激しさを物語るのです。
そうしたローソク足の性質を頭に入れ、チャートを分析すると、ある法則が見えてくるといいます。すなわち、トレンドは緩やかに、やさしい動きから始まり、徐々に角度を強め、攻防も激化。そしてトレンドの成熟期にはめちゃくちゃに上下動し、最終的にはロスカットを巻き込んでトレンド反転……といった流れが一つのサイクルとなるのです。
トレンドの初期は値動きが単純であるため、比較的簡単に勝てるということを知っておきましょう。それが成熟してくるにつれて値動きが荒っぽくなり、勝ちづらい状況になります。ここは売り手と買い手が殴り合っている状態であり、手出しは無用です。そして最後には多くの人のロスカットを巻き込みトレンドが反転。見方を変えればこの反転を狙うと大きな利益を獲得できるということになります。
3本のSMAから好機を見極める
では、トレンドがいつ始まるのかを、どのように判断すれば良いか。それを見極めるために、テクニカルを用います。
ひろぴーさんが初心者向けに教えてくれたのは、3本の移動平均線を用いる方法。「7」「25」「50」SMAを表示し、全ての方向が一致した局面をトレンドと判断します。そしてトレンドの発生を見付けたら、高値・安値の切り上げ(切り下げ)を確認しながら、押し目買い(戻り売り)。そのエントリーは、「7」SMAを基準に行います。
トレンド成熟期は一旦手を引き、大きな振り幅の相場を静観。やがて生まれる新たなトレンドをフォローするよう体勢を整えます。以上のように、ローソク足とトレンド、二つの情報から、採るべき戦略を切り替えるのです。
簡単なときだけトレードすれば良い
テクニカルを見る前に、まずはローソク足からトレンドを俯瞰する習慣をつけましょう。大事なのは、今がどんな局面であるのかを知ること。それからテクニカルを当てはめて考えていきます。
重要なのは、3本のSMAの方向が一致していること。この条件を満たしていれば、「7」SMAへのタッチを基準にエントリーします。損切りについては、直近の安値に逆指値を入れる、あるいは「7」SMAの内側で3本のローソク足が立ったら成行で決済。利確については、「7」SMAの内側に、終値ベースで残ったときとします。
注意したいのは、相場で最も難しく、損をしやすいのは、トレンドの成熟期だということ。この乱暴な時期を避けるだけでも、質の高いトレードができるようになります。
ポイント1|トレンドの一連の流れとローソク足の関係
チャートを見る際には、ローソク足のサイズと、トレンドの角度に注目してみてください。トレンド初期はなだらかで短めのローソク足。中期にかけて推移の角度を強め、長めのローソク足が混じるように。そして成熟期には長いローソク足や目立つヒゲが登場し、激しく上下動するようになります。
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ポイント2|移動平均線とは?
終値の平均を結んだ線
移動平均線とは一定期間における終値の平均を求め、つなぎ合わせた線のこと(左図の例はローソク足10本分の平均)。これにより相場の流れを把握しやすくなります。なお、ここでの説明は単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)のことです。
方向性や角度からトレンドが分かる
移動平均線は、その向きから相場のトレンドを示唆。上向きならば上昇トレンド、下向きならば下降トレンドと判断できます。またその角度が急であれば強いトレンド、なだらかならば弱いトレンドであるとも考えられます。
ポイント3|3本の移動平均線によりトレンドを見極める
移動平均線は、パラメーターの期間が短いほど、トレンドの感知が早くなります。それゆえ短いものはダマシに遭う可能性があり、それを補うのが中期、長期となります。3本の方向が一致すれば、トレンドの確度が高まるわけです。
エントリータイミング|「7」SMAにタッチでエントリー
1.3本の移動平均線が同じトレンドを指向していることを確認
押し目買い、戻り売りのエントリーの目安とする「7」SMAに加えて、トレンド確認の補助役として「25」「50」SMAも活用します。
2.トレンドの初期を狙い、成熟期はトレードをしない
大陽線、大陰線や長いヒゲが出現する局面では、トレードを控えます。攻めるべきなのは、相場が大人しい時期です。
3.「7」SMAにローソク足がタッチしたらエントリー(「7」SMAでの押し目買い、戻り売り)
終値ベースで、「7」SMAの外側にローソク足が立ったらエントリーします。
決済タイミング|損切りはすぐに設定、利確は相場次第
4.<利確>「7」SMAの内側にローソク足が立つ
トレンドは「7」SMAに沿って推移することが多く、その内側に終値が来るとトレンドの終わりが近づいていると捉えられます。終値ベースで「7」SMAの内側にローソク足が立ったら、利益確定とします。
4.<損切り>直近の高値(安値)or「7」SMAの内側に3本のローソク足が立つ
エントリー後に逆指値を入れる場合は、直近の高値(安値)を目安に。あるいは、「7」SMAの内側に、終値ベースで3本目が残るとなれば、予想したトレンドの動きになっていないことが濃厚。成行で決済しましょう。
エントリーポイント|トレンドの動きを知っておこう(ポンド円 週足 2012年5月~2016年5月)
3人の投資家を意識してみよう
トレンドが始まり、終わる過程には、3人の投資家がいるといえます。一人目は、底値から買いを入れる抜け目のない投資家。二人目は、トレンド発生を察知して追随してくる投資家。そして三人目はトレンドに遅れて参加し、最終的には損をする投資家です。三人目が参加するころには、一人目は売り抜けています。
FXトレード例①|レンジ脱出後の押し目買い(ユーロ円 4時間足 2016年8月16日~9月12日)
トレードの流れ
① 3本のSMAが収束しているところから広がり始め、3本が上向きになった局面
② トレンドの初期。押し目買いを狙う
③「7」SMAの内側に食い込み、それから抜け出す陽線が確定したところでロング
④「7」SMAが角度を緩め、その内側に陰線が立ったところで利確
FXトレード例②|下落から上昇へ切り替わる局面(豪ドル円 4時間足 2016年8月12日〜9月6日)
トレードの流れ
① チャートの枠外左から下落トレンドが続いており、チャート中央で横ばいに動いている局面。「7」SMAに沿った上昇を見せるが、3本のSMAが上向きになるまで待機
② トレンドの初期。押し目買いを狙う
③ 3本のSMAの向きが揃ったところでエントリー
④「7」SMAの内側に陰線が立ったところで利確
FXトレード例③|戻り売りするも逆行し損切り(ドル円 日足 2015年10月26日~2016年3月21日)
トレードの流れ
① 3本のSMAが下向きになり始めた局面
② トレンドの初期。戻り売りを狙う
③「7」SMAの内側に食い込み、それから抜け出す陰線が確定したところでエントリー
④ エントリー後に逆行し、「7」SMAの内側に3本のローソク足が立ったところで損切り
※この記事は、FX攻略.com2017年1月号の記事を転載・再編集したものです
【編集部厳選】この手法が使えるオススメのFX口座
ひろぴーさんに教えていただいたFX手法、いかがでしたか? 使うテクニカルも少なくポピュラーなものですから、すぐに使うことができるはずです。
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\FX会社によって違うところをチェック/
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |