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FX力を鍛える有名人コラム

私にとって勝ちやすいFX相場・勝ちにくいFX相場[サトウカズオ]

私にとって勝ちやすいFX相場・勝ちにくいFX相場[サトウカズオ]

FXを長く続けている方ならご存じの通り、為替相場には勝ちやすい局面とそうでない局面があります。投資家であり有名ブロガーでもあるサトウカズオさんから見た、勝ちやすいFX相場・勝ちにくいFX相場とはどのような状況なのでしょうか。チャートを用いて解説していただきます。

勝ちやすいのは安定的なレンジ相場

 こんにちは、サトウカズオです。今回は「私にとって勝ちやすい相場・勝ちにくい相場」について話していきたいと思います。まず、私の勝ちやすい相場は一定の値幅の中で同じような値動きを繰り返す相場展開、ずばり「レンジ相場」です。

 人によっては予想のしやすいADP雇用統計(米国の給与計算代行サービス大手のオートマティック・データ・プロセッシング社のデータを基に発表する雇用調査レポート)後の米国雇用統計時や、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)理事長の強気・弱気発言後の米連邦公開市場委員会(FOMC)による政策金利発表時などを挙げる方もいると思いますが、それらをひっくるめて長い目で見たレンジ内の相場展開のことです。

 私はスワップポイント狙いの長期投資および自動売買で利益を得ているので、相場が急変して価格が一方的に動くと困るのです。ここでは分かりやすく、自動売買の場合で考えてみましょう。

カナダドル円のハーフ&ハーフ戦略

 私が普段運用している通貨ペアにカナダドル円があります。カナダドル円は長くレンジを形成していて、リピート系の自動売買にはうってつけの通貨ペアでした。そう、今は少し過去形になっています(涙)

カナダドル円週足チャート

 チャート①のカナダドル円週足チャートを見てください。75円から85円を買いゾーン、85円から95円を売りゾーンとする、いわゆるハーフ&ハーフ戦略を取っています。

 2016年11月にトランプ大統領が当選し、トランプリスクが騒がれたときには75円割れを起こしましたが、その後は一転トランプラリーとなり急騰(カナダドル高円安)。その後も原油高や好調なカナダ経済を反映し、85円を超えて売りゾーンに。しかし、長続きせず再び85円割れを起こし買いゾーンに…と実に居心地の良い想定レンジ相場内で動いてくれました。その間フラッシュクラッシュもありましたが、お金をよく稼いでくれました。ありがとう!カナダドル円…そう3月のコロナショックまでは…。

 2020年3月、カナダドル円は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気後退を織り込み始め、さらに歴史的な原油安も重なって暴落しています。結果75円を割り込み、3月18日には73円台に突入してしまいました。

 この急落が一時的で、その後は値を戻していくのならレンジ相場は継続ということになりますが、原因が新型コロナウイルスによるものなので予想もつきません。そもそも年始めはここまで急速に下落するとは思ってもいませんでした。カナダは経済も雇用も好調だったのに…。この記事を読まれている今、カナダドル円はどうなっているのか…。

コロナショックで勝ちにくい相場に

 一方、ドル円もカナダドル円と同じく100円から112円を買いゾーン、112円から124円を売りゾーンとするハーフ&ハーフ戦略を取っています。2016年11月にトランプ大統領が当選し、トランプリスクが騒がれたときは100円~101円台をうろうろしていましたが、一転トランプラリーとなり急騰(ドル高円安)。その後はフラッシュクラッシュがありながらも、105円から115円という本当に狭いレンジ内で値動きをしてくれました(チャート②)。ありがとうドル円。儲けさせていただいた、実に勝ちやすい値動き・相場展開でした。

ドル円週足チャート

 コロナショック時に101.2円まで下落しましたが、その後はドル資金需要の高まりと米国長期金利の大幅上昇によりドル円は急回復。3月20日に111円台半ばまで急上昇しました。

 3月23日現在、ドル円は想定内の動きとなっています。これは過去の値動きや、世界的そして国ごとの経済の強弱などから想定していますが、突発的な戦争(もうすっかり忘れていると思いますが、今年1月の米国によるイランのソレイマニ司令官殺害事件や、その報復でイランがイラクの米国軍基地にミサイル攻撃したことも含む)や、今回のような未知のウイルスは想定しきれません。

 しかも、本来であればこのようなリスク回避時は「株が売られ債券が買われる」「対外資産を多く持つ日本の円が買われる」という現象が起こるのがセオリーなのですが、現時点ではリスク資産の総現金化・ドル化により、株安債券安(金利高)ドル高という状況が生まれています。これでは予想もへったくれもありません。実に勝ちにくい相場です。この記事が読まれるころ、市場が落ち着いていますように…。

※この記事は、FX攻略.com2020年6月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

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