スキャルピングとは?
時間で決まる取引のスタイル
まずは、スキャルピングとは何か?という部分から解説していきましょう。よく出てくる、スキャルピング、デイトレード、スイングトレードといったFX用語は、ポジション保有時間を基準にトレードスタイルを分類するものです。
スキャルピングは、分類されている中で最もポジションを持つ時間が短いトレードスタイルの呼び名で、数秒から数分で新規から決済までを行うことが普通です。代表的な3種類のスタイルについて、時間軸の違いを「各取引スタイルのポジション保有時間を比較」のチャートで確認してみてください。
滞空時間の影響は大きい
それではなぜ、ポジション保有時間のみでトレードスタイルをわざわざ分類しているのでしょうか。それは、ポジションを持っている時間が、トレード内容にさまざまな影響を与えるからです。
まず、獲得する値幅が違ってきます。スイングトレードでは100pipsを超える利益を狙うこともあるのに対し、スキャルピングでは数pipsを狙うトレードになります。そして、獲得する値幅が違ってくれば、損切りの値幅も変化していきます。
また、以降で詳しく解説していますが、例えばファンダメンタルズ分析の重要度は、ポジション保有時間が短くなるほど下がっていきます。
取引スタイルの違い|ポジションの保有時間で呼び名が変化する
スキャルピング・デイトレード・スイングトレードといった取引スタイルの違いは、ポジションを持つ時間で決まってきます。持ったポジションを数分程度で決済するのがスキャルピング、長いときは数週間保有するのがスイングトレードです。ポジションを保有する時間によって、狙える利益の幅、ファンダメンタルズの影響、取引コストの影響、必要な資金量といった要素が変化してきます。
なお、スイングトレードよりもさらに長く持つポジショントレードと呼ぶスタイルもあります。長期投資とも呼ばれるスタイルで、数か月から数年ポジションを保有。スワップポイント狙いはこの時間軸になります。
各取引スタイルのポジション保有時間を比較
スキャルピングの取引(ドル円1分足)
スキャルピングの場合は分単位でポジションをクローズするのが原則。そのため獲得利益も数pips程度となります。
デイトレードの取引(ドル円15分足)
その日のうちに決済をするデイトレードでも、50〜100pips程度の利益を得られることがあります。
スイングトレードの取引(ドル円4時間足)
この例だと、1週間以上ポジションを保有しており、それに伴って大きな利益を獲得できています。
取引スタイルごとのポジション保有時間と獲得利益の例
ポジションを持つ時間の長さと獲得できる利益の幅は、基本的に比例します。そして、利益と損失の幅も比例するのが普通ですので、スイングトレードは利益も損失も大きく、スキャルピングはどちらも小さくなります。
\スキャルピング特集の次の記事はこちら!/
\スキャルピング特集まとめページはこちら/
「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。
10年以上にわたってFX月刊誌を出版してきた老舗FXメディア「FX攻略.com」編集部が、FX用語を知らない人でもわかるようにFX会社、取引口座のポイントを解説しました!
取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか。
\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
---|---|
約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |