自動売買と手動売買の違い
FXにおいて、自動売買と手動で売買することの違い。それはずばり、「ほったらかしにできる(ポジション、資金管理は適時必要)か否か」です。
手動での売買は、どうしてもポジションを取るとき、決済をする時は自分で考えて行わなければいけません。しかも、そのタイミングや為替レートを見極める必要があります。手動の売買では、判断するためにチャートやレート水準を注意深く見なければいけないのです。
自動売買なら、あらかじめ決められたロジックに沿って売買が進みます。ですから、常にパソコンの前にいる必要がありません。席を離れていても、寝ている夜でも売買をしてくれます。
FXは資金にレバレッジをかけて実際の資金以上に取引ができます。自動売買は、24時間動いている為替市場に対して、常にアプローチできるので「時間のレバレッジ」も利用できるといえるでしょう。この点でも自動売買のメリットは大きいはずです。
とはいえ、自動売買にもデメリットがないわけではありません。それは、「どんな相場状況でも勝てるロジック」が存在しないこと。自動売買は、売買の基準を明確にするためにテクニカル分析を用いてロジックを組みます。「移動平均線のゴールデンクロスで買い」が一番オーソドックスなテクニカルでしょう。
でも、これが100%常に勝てるロジックかというと違います。ロジックがハマる相場とハマらないときがある。その見極めをしながら運用する必要があります。この点は自動売買のデメリットに該当するでしょう。
MT4と選択型 2種類の自動売買
一口に自動売買といっても、そのなかにも種類があります。
1つはMT4に代表される「プログラミング型」。自分で売買ロジックを組み立ててEAと呼ばれるプログラムを作り上げて、それを運用します。MT4は自由度が高く、自分で思いついた売買のアイデアを実現できるのが大きなメリットです。
もう一つはミラートレーダーに代表される「選択型自動売買」です。
口座にログインしたら、すでに用意されているプログラムで、すぐに運用できるのがメリットです。世界中に自動売買のプログラムを作っているエンジニアがいますが、彼らの作ったプロのロジックを使うことができるのです。
一見すると、選択型の自動売買に利があるように思えます。ですが、選択型自動売買の一番の問題点はコスト。利用するには、通常より広いスプレッドで売買することが求められます。また用意されているプログラムの中身は開示されていないことが多い。どうなっているかはブラックボックスなのも怖い点です。
一方、MT4ではスプレッドが有利。裁量取引で用意されているスプレッドをそのまま利用できます。
コスト面でスプレッドが狭い方が有利で勝ちやすいのは容易に想像ができるはず。この点は大きなメリットです。
ただし、EAを使うためにMT4ではプログラミングの知識が必要です。この点は長らくMT4のデメリットでしたが……。最近では、無料で利用できるEAも増えています。次の項目では、お勧めの無料EAの入手と設定の方法を解説します。
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MT4のEAで自動売買を始める4つのステップ
1.MT4のEAプレゼント(EAの入手方法)
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2.無料EA「MA-2Lines」とは?
移動平均線を2本使ったシンプルな売買ロジックが体験できる入門用のEAです。デモ口座を作れば入手できるので、まずは自動的に売買が実行される状態を体験しましょう。
3.EAをMT4にセットする方法
- MT4を起動し、[ファイル]→[データフォルダを開く]→[MQL4]→[Experts]と開いていく
- [Experts]のフォルダに、あらかじめパソコン本体に保存しておいた「MA-2Lines.ex4」というファイルを移動させる
- いったんMT4を終了してから、もう一度起動する
4.EAを稼働させてみよう!
稼働させたいチャート時間軸を表示し、上段メニューの[表示]→[ナビゲーター]→[ExpertAdvisors](1)からMA-2Linesをダブルクリックします。表示される[全般]タブの以下の5つにチェックを入れてください。
□ Enable alerts
□ Allow live trading
□ Allow DLL imports
□ Confirm DLL function calls
□ Allow import of external experts
上記をチェックしたことを確認したら、(2)のOKを押してください。最後にチャートの左上にニコちゃんマークが出ていることを確認しましょう。これが出ていれば、EAの稼働は成功しています。ロジックが相場と合致すれば、売買が始まります。
東岳証券株式会社 会社情報
東岳証券株式会社(TOGAKU Securities Co., Ltd.)
http://www.easthillfx.co.jp
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※この記事は、FX攻略.com2016年9月号を転載したものです
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取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |