当面ボラティリティーの低下に賭ける公算が大きく、値幅は一段と縮小する可能性が高い
「米ドル/円」相場はこう着が続いている。今年3月に122.03円の高値をつけた後は、徐々に振り幅を縮小する展開となっており、とくに、ここ1カ月の値動きは118円台ミドルから120円台ミドルとほぼ2円の値幅に収まる。
米国の利上げ見通しに変わりはないものの、このところの景気指標の下振れで早期利上げの可能性は大きく後退しており、ドルの上値を積極的に買い進むムードにはない。また、日本では、日銀が追加緩和に慎重な姿勢を示しており、2%のインフレ目標の達成時期も事実上先送りされた。日本の貿易赤字も縮小に転じており、円売りにも力が入りにくい。日米の景況感や金融政策動向の格差から見て、ドルが大きく下げるとは考えにくいが、ドル買い・円売りとも決定打を欠く状況であり、当面は現状レベルでのもみ合いを想定して臨むのが賢明であろう。
動かない相場は儲けのチャンスが少ないと考えがちだが、発想を変えれば、トレード機会はいくらでもある。下の図は4月以降の「米ドル/円」のチャートだが、119-120円を中立ゾーンとし、120円以上を売り上がり、119円以下を買い下がる戦略を取っていれば(もちろん後講釈ではあるが)、少なくとも6~7回のチャンスがあったことになる。今週も相場を大きく動かすような材料やイベントは見当たらず、この逆張り戦略は引き続き機能する可能性が高い。4月以降の高値120.84円と安値118.50円のやや外側にストップロスを設定しておけば、リスクも限定される。
このレンジ相場が永劫に続く保証はもちろんない。しかし、振り返ってみると、昨年の今頃もやはり長期のこう着が続いており、8月にレンジを上抜けて動意づく前に、1カ月物のボラティリティ(予想変動率)は過去最低の4%台を記録した。現在の1カ月物ボラティリティはまだ6%台後半。経験則的にいえば、まだまだ低下余地がある。当面市場はボラティリティの低下にベットする(賭ける)公算が大きく、その間値幅は一段と縮小する可能性が高い。
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