楽天MT4新規口座開設
FX力を鍛える有名人コラム

TradingView(トレーディングビュー)を始めよう|第2回 「比較」機能の使い方[佐々木徹]

多くのトレーダーから注目を集めているトレーディングビュー。この企画は、国内の第一人者、佐々木徹さんに、その使い方のあらましを教えてもらおうという趣旨で始まりました。今回は、一つのチャートにもう一つのチャートを重ねて表示する方法について、図解してもらいます。

※この記事は、FX攻略.com2016年9月号の記事を転載・再編集したものです

【TradingView(トレーディングビュー)を始めよう】
第1回 3つのココがすごい!

【関連記事】
TradingView TIPS|第1回 トレーディングビューとはそもそもどんなツールなの?[佐々木徹]

マーケットを比較し行き過ぎを見付ける

「過ぎたるは、なお及ばざるが如し」——度を過ぎてしまったものは、達しないものと同じで正しい道ではないとは広辞苑の説明するところですね。

マーケットも行き過ぎかどうかを判断することができれば、高値づかみや安値売りを避けるための一助となります。ところが絶対的な答えなどなく動きまわる市場を相手に、どうすれば判断をすることができるのでしょうか?

当記事ではトレーディングビューの「比較」を使って異なるマーケットを比較し、行き過ぎを見付けるヒントを取り上げてみます。

通貨と関連資源を比べてみる/原油とカナダドル

よく知られていることですが、通貨によっては特定の資源価格と強く連動します。ここでは前々回の記事で少しふれた、カナダドル(CAD)と原油とを事例に使います。

ではまず米ドル建てのCADをチャートに載せます。銘柄欄にCADUSDと入力しましょう。すると画像1のような画面になります。


TradingViewによるCADUSDチャート

一方の原油価格には種類がたくさんありますが、ここでは無料版で日足よりも小さな時間足で取り出すことができる銘柄のうちから、CADに連動をしやすい「USOIL」を使ってみます。チャートの画面から「比較」をクリックします。次に半角英数でUSOILと入力し、エンターキーを押します。すると、画像2のように、比較表示されます。なお、日本語入力の全角では入力できませんので、その点にご注意を。


TradingViewによるCADUSDチャート

ちなみに、そのままだとサイズ感が合わない場合は、折れ線グラフの上で右クリックをして、「左スケール」を選択すると収まりが良くなります。

見ていくと、お互いが離れたり収縮したりしながら進んでいることが分かります。その意味についてはトレーディングビューの使い方から逸れてしまうので別の機会に譲りますが、この機能は応用範囲がとても広いものです。

オセアニア同士を比べてみる/豪ドルとNZドル

少し趣旨を変えて、性格の近い通貨同士……豪ドルとNZドルとを並べてみましょう。ご存じの方も多いと思いますが、これら二国は経済的にも地理的にも関係が深いので、通貨も連動していきます。

画像3のチャートは、豪ドルのローソク足にNZドルを折れ線グラフで載せてみたものです。こうした比較は、誰でも無料で使うことができる機能なので、気になる銘柄同士を比較してみると良いかもしれませんね。


TradingViewによるAUDUSDチャート

株式インデックス同士を比べてみる/日経平均とSP500

最後は、日経225と米国株式の代表的な指標であるSP500を比べてみましょう。画像4では単純に比較して並べるだけではなく、チャートに簡単なトレンドラインを引いてみました。


TradingViewによるFX-JPN225チャート

「日経かSP500か?」と題したチャートは、日経225とSP500とを週足で比較したものです。私が6月14日にトレーディングビューへ投稿したアイデアで、日経225が1万6000円を少し切ったところでした。

紫のラインが日経を支えるトレンドライン。赤色がSP500です。オマケとして、左側の縦線は第2次安倍政権が始まったタイミングです。

この記事が発売される頃には、どうなっているでしょうね? チャートから見えるシナリオとしては、以下のようなところでしょうか。

1. 日経がサポートを割り込んで1万円を目指し、SP500も引っ張られ落下中
2. サポートで買われた日経がSP500に追いつき2万円を目指している

決めるのはマーケットなのでどちらになるかは分かりませんが、一ついえるのは、今この原稿を書いている日に私が日経225を取引するなら、SP500と比べて売られすぎている日経を、さらに売り叩くことはしないかな、というところです。

比較チャートを使えば、こうした感覚をつかむこともできますし、何より無料ですので、読者の方はぜひ試されてみては、いかがでしょうか。ハッピー・トレーディング!

※トレーディングビューは、頻繁に仕様やデザインが更新されるため、ここで紹介する内容とは異なる場合もございます。あらかじめご了承ください。

※この記事は、FX攻略.com2016年9月号の記事を転載・再編集したものです

ABOUT ME
FX攻略.com編集部
日本で唯一の月刊FX情報誌『月刊FX攻略.com』を2008年から10年以上発行してきた編集部です。
トレイダーズ証券 みんなのFX
あなたに最適なFX会社・取引口座を見つけよう!!
【FX会社比較】10年以上FX専門誌を発行してきたFX攻略.com編集部が調査しました

「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。

10年以上にわたってFX月刊誌を出版してきた老舗FXメディア「FX攻略.com」編集部が、FX用語を知らない人でもわかるようにFX会社、取引口座のポイントを解説しました!

取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか

\FX会社によって違うところをチェック/

スプレッドFX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。
約定力狙った価格で注文が通りやすいかどうか。
スワップポイント高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。
取引単位少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。
取引ツール提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。
シストレ・自動売買裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。
サポート体制サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。
教育コンテンツ配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。
キャンペーン新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。

FX会社を比較・検討
したい方はこちら >>
FX会社を一社ごとに
見たい方はこちら >>

あわせて読みたい