先週のドル円相場は、一時118円台割れ寸前まで売り込まれる場面もあったが、その後は持ち直し119円台を回復して週の取引を終えた。8月24日のクラッシュで116円台まで急落して以来、これで2か月近く118-121円台でのボックス圏相場が続いていることになる。
相場急変動のあと、現在のように長期にわたって中段保合いが続くのはよくあることだ。セリングクライマックスで投げ売りが一巡し、下値では割安狙いの買いが入り底堅くなる。一方上値には、売り切れなかったロングのしこりが残っているので、急落前の水準にはなかなか戻らない。かくして相場は、両者がじりじりと間合いを詰める形で、三角保合いを形成していくことになる。
材料的にも、過去3年にわたるドル高を牽引してきた米国の景気回復が岐路に差し掛かり、確実と思われていた年内の利上げ開始も今やフィフティ・フィフティという状況になってしまった。中国景気にもブレーキがかかり、株高・リスク選好・円安という好循環もストップしたままだ。ドル高・円安トレンドが息を吹き返すには新たな材料が必要であることは誰の目にも明らかだろう。かといって、景気・物価動向が冴えず、常に追加利下げ観測が漂う日本も買い妙味が乏しく、円を積極的に買っていくべき理由も見当たらない。現在は売り買いともに決め手がない状態なのである。
過去の経験則から言うと、ドル円が一旦方向感を失うと、半年程度にわたって膠着が続く傾向がある。つまり年内あるいは年明けまでこのままボックス圏内でのレンジ相場が続く可能性が小さくない。ドル円1か月物のボラティリティーはクラッシュ直後の12%台から9%台まで低下したものの、過去のボトム4~6%と比べてまだ高い。
今週は相場を大きく動かしそうな材料やイベントもない。当面は119-120円台を中心に相場が一段と膠着し、ボラティリティーがさらに低下する可能性が高い。ここはあまり強い方向感を持たず、ボックス圏内での逆張り志向で小刻みな売買に徹するのが賢明だろう。
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