楽天MT4新規口座開設
FX力を鍛える有名人コラム

米中首脳会談控え、貿易戦争が再び火種に?[雨夜恒一郎]

FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2018年11月26日号

先週のドル円相場

先週のドル円相場は、週初には112.31円と下値を試したものの、週後半は米国市場が感謝祭、日本市場が勤労感謝の日で祝日となる中、動意の乏しい展開となり、113円をはさんだ狭いレンジでの小動きとなった。

今年も残すところ1か月少々、クリスマスまで1か月足らずとなった。ドル円相場はこのところ動意を失い113円付近に収斂してきたが、残り1か月でもし大きな動きが出るとすれば、上下どちらだろうか。筆者は引き続き下方向、つまりドル安・円高方向の波乱を警戒すべきと考えている。その理由は二つある。

ドル安・円高方向の波乱を警戒すべき2つの理由

一つめの理由は、米国の景気先行きに不透明感が浮上していることだ。米国GDPは4-6月に年率4%台で成長したが、7-9月は3%台に減速し、10-12月はさらに2%台後半へ減速するとの見方が大勢だ。アトランタ連銀が算出するGDPナウは先週時点で2.5%となっている。また今週は7-9月のGDP改定値が発表されるが、速報値の3.5%から下方修正されるようだと不安材料となる可能性がある。

9月FOMCの付属資料で公表されたメンバーの経済見通しによると、むこう2~3年成長ペースは2%~1%台後半へ鈍化する公算が大きい。先週は一部メディア(マーケット・ニュース・インターナショナル)がFRB高官の話として、FRBが段階的な利上げの休止を検討し始めており、来春にも利上げサイクルを終了させる可能性があると報じた。今週水曜日にはパウエルFRB議長の講演が予定されているが、景気の先行きに慎重な見方を示せば金利低下・ドル売りの流れが加速するだろう。木曜日にはFOMC議事要旨も公表されるが、景気や利上げペースに関してどのような議論があったか注目したい。

もう一つの理由は、ほかに大きなトピックがないこの時期、米中貿易戦争が再び材料視される可能性があることだ。今週末にブエノスアイレスで開かれるG20首脳会議に合わせて、米中首脳会談が行われる予定となっている。7月に貿易戦争が勃発してから初のトップ会談だ。18日に閉幕したAPECでは、米中が貿易問題をめぐって鋭く対立し、恒例の首脳宣言すら採択されなかった(5日遅れでパプアニューギニアが議長声明を公表)。米中両国とも国益とメンツがあり、簡単に妥協することはできない。米中首脳会談で落としどころを見出すことができず、両者の対立が鮮明となれば、薄商いの中でリスク回避の動きが突出する可能性が高い。

先週のNYダウは週間ベースで1100ドルあまりの大幅続落となり、日経平均も21000円台で軟調な動き。原油相場が供給過多懸念から50ドル割れ寸前まで売り込まれており、リスク回避ムードが一段と高まっている。米国10年債利回りも一時3.03%台と2か月ぶりの低水準となった。先週は感謝祭などで動意薄だったが、本来ならドル円はもっと売り込まれていてもおかしくなかったのではないか。今週はその歪みが時間差で襲ってくる可能性もあり、注意したい。

ABOUT ME
FX攻略.com編集部
日本で唯一の月刊FX情報誌『月刊FX攻略.com』を2008年から10年以上発行してきた編集部です。
トレイダーズ証券 みんなのFX
あなたに最適なFX会社・取引口座を見つけよう!!
【FX会社比較】10年以上FX専門誌を発行してきたFX攻略.com編集部が調査しました

「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。

10年以上にわたってFX月刊誌を出版してきた老舗FXメディア「FX攻略.com」編集部が、FX用語を知らない人でもわかるようにFX会社、取引口座のポイントを解説しました!

取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか

\FX会社によって違うところをチェック/

スプレッドFX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。
約定力狙った価格で注文が通りやすいかどうか。
スワップポイント高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。
取引単位少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。
取引ツール提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。
シストレ・自動売買裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。
サポート体制サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。
教育コンテンツ配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。
キャンペーン新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。

FX会社を比較・検討
したい方はこちら >>
FX会社を一社ごとに
見たい方はこちら >>

あわせて読みたい