FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2020年5月18日号
先週のドル円相場は
前週金曜日に発表された米国4月の雇用統計が予想ほど悪くなかったことや、NY州のクオモ知事が一部地域での経済活動再開の可能性を示したことなどから、週初に107円を突破し一時107.77円まで上昇した。
しかし米アレルギー・感染症研究所(NIAID)のファウチ所長が、早期の規制解除はさらに感染を拡大すると警告したことから、株安・円買いの流れとなり、106.74円まで反落。ただパウエルFRB議長がマイナス金利の導入について、「現時点で検討の対象ではない」と否定したことから、107円台へ持ち直し、もみ合いとなった。
市場は依然マイナス金利を期待
先週は市場のマイナス金利予想をひとまず一蹴したパウエル議長だが、否定したのはあくまで「現時点」であって、その可能性を完全には排除したわけではない。議長は景気回復について「期待するより数か月長くかかる」と慎重な見方を示し、金融政策については「追加措置が必要となる可能性がある」と述べている。
もしコロナウイルスの封じ込めがうまくいかず、経済的な打撃が一段と大きくなれば、追加措置としてFF金利の誘導目標をもう一段引き下げ、マイナス0.25%~ゼロ%とする可能性はあるということだ。
実際FF金利先物のテーブルを見ると、来年3月から先の限月が100以上で取引されている。つまり市場は、来年3月以降のマイナス金利の導入に備えていることになる。(注:金利先物は100から金利を除した数値で建値される)
FF金利先物は来年3月以降の限月が100以上で取引されている 出所:CME
もともとパウエル議長に批判的なトランプ大統領は先週、「ほかの国がマイナス金利の恩恵を受けているなら、アメリカもその贈物を受け取るべきだ」とツイートし、政治的な圧力を一段と強めている。
米国の景気がかつて経験したことがないほど急激に悪化する中で、FRBがマイナス金利導入を検討し始めるのは時間の問題であろう。筆者を含め、市場参加者の多くはそう見ている。
今週もパウエル発言に注目
パウエル議長は今週も連日発言を求められる。明日19日にはムニューシン財務長官とともに上院銀行委員会で経済対策について証言する予定だ。すでに政策金利をゼロ%に引き下げ、無制限の資産買い入れを行っているFRBに残された追加措置について、何らかのヒントが出るか注目したい。
ちなみに、FRBがマイナス金利を導入できない理由としてよく上げられるのは、MMF(マネーマーケットファンド)の利回りがマイナスになれば混乱が起こるとされる問題である。米国では生活者がMMFを銀行預金のように利用しているのが一般的だ。日本ではマイナス金利導入を受けて2017年ごろにMMFは姿を消しているが、米国ではそう簡単にはいかない。
だが逆に言えば、その問題さえクリアできれば、マイナス金利を拒絶する理由はない。FF金利の誘導目標をマイナスにしても、MMFの利回りがマイナスにならないようにすることは技術的に可能であろう。ECBと日銀の政策金利はそれぞれマイナス0.5%とマイナス0.1%。スイス中銀にいたってはマイナス1.25%だが、これといった問題は起きていない。
今後FRBは、さらに資産買い入れを拡大してバランスシート肥大化の道を突き進むのか、それともマイナス金利の領域に踏み込むのか、苦しい選択を迫られる。いずれにせよ、FRBの追加金融緩和は不可避であり、ドルの下落余地は大きい。ドル円に対しては弱気スタンスを継続する。
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