トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。
ドルの上値を抑えていた北朝鮮のミサイル問題や、米ハリケーン「イルマ」の被害は当初の予想ほど拡大しなかったため、リスクオフの巻き戻しが起こり、ドル円は110円まで回復しました。また、アメリカ議会ではハリケーン被害救済の歳出法案を可決し、債務上限の引き上げも議会を通過しており、米政治リスクも一旦沈静化しそうです。しかし、来週にFOMCを控えてここからさらに買い進むにはやや材料不足ではないでしょうか。
ドル高は短命に終わるのではないか
リスクオフが巻き戻され上昇したとはいえ、今回はマーケットが過度にリスクを警戒していた影響が大きいです。実際12月の米利上げ確率をみても数週間前と同じ40%台に戻っただけで状況が好転しているとは思えません。中期的には、ここから意識しなくてはならないのが今後の米経済指標の悪化です。相次ぐ大型ハリケーンの米国上陸を受けて米経済への打撃を不安視する声は大きく、じわじわとボディーブローのように効いてきそうです。
また、イエレンFRB議長の退任まで残り5カ月となり、フィッシャー副議長も辞任する意向を表明しています。ここにきて次期議長候補が絞りきれていないことも懸念につながっているほか、自らを「低金利人間」と言っているトランプ氏がタカ派的な人を選ぶイメージもなく、この状況下もやはりネガティブ。さらにライアン米下院議長が「法人税率は22.5%程度が現実的なゴール」と発言したほか、昨日ムニューシン米財務長官が「15%の法人税率を実現できるかは分からない」と述べており、トランプ氏が掲げる15%と乖離が見られていることも今後の米政権運営の行き詰まりを予見させます。
もちろん北朝鮮についても核実験やロケット発射の脅威が消えるはずもなく、いつリスクオフになってもおかしくはない、ロング攻めが難しい展開に変わりはありません。
110.80円をレンジ上限として売りを回転
今回のドル円上昇はショートポジションが短期的に巻き込まれたに過ぎないと見ており、ショートカバーが一巡した今、110円以上であれば戻りを積極的に売っていきたいと思っています。チャートを見るとドル円の立ち位置は改善されつつありますが、ロングにするにはもう一段壁があります。上値のめどとして日足一目均衡の雲下限に差し掛かかる、先月からのレジスタンスである110.80円レベル。この水準を明確に上抜いてくるまではショートを回転させるスタイルで臨みたいです。
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