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FX力を鍛える有名人コラム

眞壁憲治郎のFX長者列伝<第三章> 第20回

眞壁憲治郎のFX長者列伝<第三章> 第20回

当企画は、投資家の眞壁憲治郎さんが募ったトレーダーの皆さんにFXで「わらしべ長者」を目指していただこうというもの。「労働者から資本家へ」をテーマに掲げ、参加者が知識と技量をしっかりと身につけながら、わずかな資金からでも大きく勝てるようになっていくことを目標としています。

※この記事は、FX攻略.com2021年5月号(2021年3月19日発売)の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

労働者から資本家へ

 今回をもって休刊とお聞きしました。そのため、いったんは区切りということで今回はこれまでの連載を振り返りつつ、私の考えを述べたいと思います。

 そもそも当タイトル『FX長者列伝』のテーマは「労働者から資本家へ」でした。では、労働者と資本家の違いはなんでしょうか。

 表①をご覧ください。漠然と「お金持ち」=「資本家」と結びつけてもいいでしょう。分かりやすい「お金持ち」のパターンは不動産オーナーや会社経営者です。最近では視聴者数の多い動画配信者もそうですね。

労働者と資本家の比較表

 この連載では「勝てるトレーダー」を資本家の一つと定義していました。そして一方の労働者といえば、10時間のパートタイムで1万円程度の賃金をもらって生活している人です。このように資本家と労働者という対義があります。しかし、資本家とはいえ最初は労働者です。労働者から資本家へというテーマは、労働で稼いだ資金を元にお金を増やしていこうという趣旨でした。

 今回を含めて全20回となりましたが、振り返ると第1回から第4回まではツイッターで集った初心者トレーダーに「勝つための考え方」を指南。第5回よりMKB杯トレードバトルを開催、その後は実際の運用で利益をあげている人たちをお招きしました。私自身あまりトレーダー同士の交流がなかったので、相場で勝とうが負けようが生身の人間がいるというのが個人的にも面白味がありました。

 MKB杯は第1回目を2019年10月から12月まで、第2回は2020年3月から5月、第3回は7月から9月という期間で開催しました。いずれ第4回をやりたいとも思っていますが、時期は未定です。

資本家となったその先にやるべきこと

 今回この最終回のような形でお話しようと思ったのは、労働者から資本家となり、「その先」のことです。お金持ちになれば人生が輝かしいものになると考えて頑張っている人は、今まさに頑張っている状態を大切にして、その時間と日々を楽しんでほしいと思います。いつか資本家になって生活が裕福になったときには「あの頃には戻りたくない」と思いつつも、貴重な思い出になっているはずです。

 それと同時に、純粋にお金を増やすことを目指して、そして得た人は、その後は虚無感やマンネリと苦闘することになります。スタッフロールの流れる映画の「面白かったけど終わっちゃった」という感慨です。1万円の価値が輝いていて、1枚ずつ積まれていくことが楽しかった日々は戻ってきません。もはや10万円や50万円が誤差になって、増えようが減ろうが感覚がなくなっていきます。

 私自身、買いたいものもないですし、やりたいことも今はありません。仕事という課題に取り組んで、日々の達成感に満足するのが楽しみです。

 だから、今とこれからを頑張る人には、その過程こそを楽しんでほしいと思っています。少年がおこづかいの日を待ち遠しく思い、もらったお金を悩みながら使ったり貯めたりするような、そういう日々がこの道を歩む人にとって掛け替えのない幸せな思い出になることでしょう。

 私はその手助けをする道しるべを作ってきました。すなわち、資本家が「その先」でやるべきことはルールとゲームを作ることだと考えています。子供のおこづかいに「どうせ誤差だから10万円あげる」なんてことをすれば子供の生活感や計画が壊れてしまうわけですね。大金を得られるようになった人はまだそうじゃない人の楽しみや幸せを壊さないように守ってあげないといけません。

 最近は身近に借金を抱えながら頑張っている人がいますが、金利がもったいないので先に返済させてあげようかなと思いつつ、頑張っている様子を見守っています。計画を立てて確実に歩み、目標へと向かう。借金生活も資本主義社会におけるゲームの一つでしょう。

人格を磨くことが大切

 サラリーマンには昇格というゲームがありますが、資本家にはマネーゲームしかありません。経営者はゲームを作る側です。社員が昇進や昇格を喜んでくれて、仕事を楽しんでもらえるような仕組みを作っていく必要があります。私も大学卒業からサラリーマンになったと同時に株と為替を始め、2年後にはマンションを購入しました。ローンという多額の借金を背負って、どろどろのリスクの中で資産を積み上げて現在に至ります。

 サラリーマンを辞めたときは自分が何者でもなくなる恐怖を感じましたし、スポーツクラブに入ったり、改めて期間労働に行ったりしました。お金はあっても会社・組織に属したくなるのが人の性かもしれません。

 しかし、その都度いろんな人を見てきて思うことはありました。それは「分相応」というものです。出世する人は出世するべくして出世し、認められない人は本人がどうあがこうがムダです。トレードでいえば、勝つトレーダーは勝つべくして勝ち、負けるトレーダーは負けるべくして負けるということです。あらゆる業界で通じる真理だと思います。

 つまり「人格」です。お金持ちは人格者しかなれないかというと、こちらも変人・奇人だらけという現実もありますが、駆け出しの方々にとって、まずやるべきことは人格者を目指すことです。成果は勝手についてきます。

 以上で、FX長者列伝は一区切りになります。また何かの形でお話をする機会があれば、ご興味のある方はお付き合いください。最後になりますが、お金は家族・友人と楽しく生きていくために使いたいですね。私の話がその一助となれば幸いです。

※この記事は、FX攻略.com2021年5月号(2021年3月19日発売)の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

「眞壁憲治郎のFX長者列伝」連載記事まとめはこちら

ABOUT ME
眞壁憲治郎
まかべ・けんじろう。大学卒業後、商社に勤めながら為替・株・不動産投資を始める。趣味は読書と映画、現在はポーカーの海外トーナメント上位入賞を目指している。なにごとも計画と実行ありき。マイナーな戦国武将の末裔として現代を生きる。 ■メルマガ:投資家の金融マガジン / FX長者烈伝 ■電子書籍:投資におけるスキーム論 ■電子書籍:投資におけるスキーム論2
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