金利を見る場合、
【1】その水準の上下で金利が上がったか、下がったと見ます。
理論的には、金利水準は上昇したらある時点で高金利の高値を迎え、その後は下降して行き、ある時点で低金利の安値を迎えます。そして政府の財政政策としての景気刺激や、中央銀行の金融政策での景気の刺激を受け、景気の回復に伴い、再び金利水準は上昇していきます。物理学や数学で出てくるような波動の形状をもって、水準の上下動を繰り返します。
【2】もうひとつの見方は、短期(例えば2年)の金利と、長期(例えば10年や30年)の金利との金利差に注目し、その金利差が拡大したか縮小しかを見ます。
これを「イールドカーブ」の形状での見方といい、金利差が拡大する場合はイールドカーブがステイープになったといい、金利差が縮小する場合はイールドカーブがフラット化したと表現します。
理論的には、上記【1】の波動の高値水準の時にイールドカーブはステイープ、しかも短期より長期の金利の方が高い順カーブでのステイープ化となります。
そこから景気の過熱を冷やすため、金融・財政の引き締めにより金利水準は低下してきて、ある時点でイールドカーブはフラット化、短期と長期の金利水準が等しくなります。
その後は景気の後退期へと進み、金利水準は低下します。その際にイールドカーブは再度ステイープするのですが、今度は短期より長期の金利の方が低い、逆カーブでのステイープ化となります、これをインバートしたイールドカーブといいます。
昨年11月の米大統領選挙前後以降の動き(各%)を見てみましょう。
2年債 | 10年債 | 30年債 | 30年-2年 | 10年-2年 | |
2016年7月6日 | 0.57 | 1.35 | 2.1 | 153 | 78 |
2016年11月4日 | 0.78 | 1.77 | 2.56 | 178 | 99 |
2016年12月5日 | 1.27 | 2.59 | 3.18 | 191 | 132 |
2017年2月24日 | 1.14 | 2.31 | 2.95 | 181 | 117 |
2017年3月9日 | 1.37 | 2.62 | 3.21 | 184 | 125 |
2017年4月20日 | 1.18 | 2.16 | 2.86 | 168 | 98 |
2017年6月19日 | 1.36 | 2.18 | 2.78 | 142 | 82 |
このようになっています。ここで注目すべきは、
●昨年11月の米大統領選挙以降は、水準は上昇した後、高値圏で推移
●イールドカーブの形状は、昨年12月のステイープ化した順カーブ以降、フラット化
です。
理論的には、
▼イールドカーブの形状が、順カーブのステイープからフラット化するのは、金利が上昇期にある事を意味します
▼そしてこの後想定される事は、イールドカーブの形状がフラット化するまで金利水準が上昇。つまり短期(例えば2年物)の上昇幅の方が長期のそれよりも大きくなります
▼その後、さらにイールドカーブの形状がインバートするまで上昇を続ける
となります。
市場では、長期債はインフレ率の低迷が追い風となって上昇しにくいとの見方があります。ある側面、その様な解釈もありますが、今足元で起きているイールドカーブの形状のフラット化は、上記で述べた、中央銀行が金融政策を引き締め始め、金利を上げ始めた際の通常のイールドカーブの形状変化と見ます。
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取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
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