トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。
リスクオフポジションを巻き戻す動き
昨日のドル円ですが、トランプ政権による米中通商協議の開催拒否報道や、米政府機関一部閉鎖などのリスクオフ要因から一時109.15円まで値を下げました。しかし、米中通商協議の開催拒否はクドロー国家経済会議(NEC)委員長が同報道を否定したほか、米政府機関一部閉鎖に関しても米上院は「24日に政府機関再開に向け採決予定」とのコメントもあって市場では昨日のリスクオフポジションを巻き戻す動きとなっています。
日銀金融政策決定会合
また、先ほど行われた日銀金融政策決定会合では物価2.0%目標は維持されて金融政策は現行の緩和政策が維持されましたが、展望リポートでは2019年度の物価見通しが下方修正されたことで、ドル円は109.80円まで上げ幅を拡大しています。15:30からは黒田日銀総裁の記者会見が予定されており、内容次第では110円をトライする展開もあるでしょうか。
黒田総裁は存在感を示せるか
15:30に予定されている黒田日銀総裁の会見では国際通貨基金(IMF)が世界経済成長率見通しを下方修正したことでどのような見解を示すのか注目が集まります。日銀は金融政策の出尽くし感が否めませんが、世界的な景気後退を背景に金融緩和が長期的に継続されるとマーケットを意識させるような発言があれば、ドル円はポジティブに反応するかもしれません。また、ドル円は節目となる110円に迫っていることもあり、ロンドン勢が上方向のロスカットを狙って荒らしに来る可能性も否定できません。その他、米中通商協議は水面下でタフな交渉が続いているようですが、報道は二転三転しており、判断が難しくなってきました。今夜のNY市場もニュースヘッドラインには警戒が必要となりそうです。
ポンドは買戻し「合意なき離脱」回避の展開か
イギリスでは、議会で否決されたEU離脱協定案の代替案を巡る議論が29日の採決に向けて混乱が続いています。しかし、この数週間で「合意なき離脱」への可能性が剥落して「ソフトブレグジット」や「EU離脱への再投票」といったモメンタムになっています。マーケットはある程度「合意なき離脱」を織り込んでいましたのでソフトや再投票となればポンドは1.35ドル、対円で150円くらいまでは戻しそうです。ただし、本当に「合意なき離脱」の可能性がなくなればの話です。
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取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
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