2年目に1000万円、5年目には1億円
1億円を上回る年間運用益を稼ぎ出している、いわゆる〝億トレ”のカズさんに、トレード手法や環境について、お話を伺いました。
まずはカズさんのプロフィールから。投資歴10年の40代男性で、短期トレードを得意としています。もともと投資経験ゼロからFXに参入しましたが、今では平均年収1億円超という、まぎれもない億トレです。
FXを始めたきっかけは、ネットの情報商材で簡単に稼げそうだと思ったことから。最初は9か月で350万円を失うという洗礼を受けますが、2年目には年間で約1000万円の利益が出ました。そして4年目には専業トレーダーとなり、5年目には年間1億円以上の利益を出すという、FX参入時の目標を達成しました。
そんなカズさんのトレードですが、明確な取引ルールを決めているわけではありません。ただ、①ナンピンはしない②買い増しをしない③日をまたがない④外出時はポジションを持たない⑤エントリーも決済も全て成行─という五つのルールを守ります。また、取引は順張りも逆張りもします。
基本は短期トレードで、30分以上ポジションを保有することはまれ。取引する通貨ペアはドル円が一番多いですが、ユーロドルやユーロ円のチャートは常に見ますし、その他の通貨ペアや株価指数も参考にしています。
ご本人いわく、「感覚トレード」で、例えば、「上がりそう」と思って、買い注文のボタンを押そうとしたときに、「下がる」と感じて、10秒後には、売り注文のボタンを押すこともあるのだとか。
億トレーダーになったカズさんですが、「投資は生活を豊かにするものであり、目的ではない」といいます。
自分の取引を徹底的に検証
このトレード手法は、情報商材の内容を検証する中で身についたそうです。検証しながら、「次の取引は負けるんじゃないか」、あるいは「次は勝てるんじゃないか」とエントリーをするときに感じられるようになり、そうした感情と取引結果をExcelに記録していきました。その中で培っていった感覚が、トレード手法になったとのことです。
そこで、「負ける」と思った取引では枚数を減らし、「勝てる」と思った取引の枚数を増やすようにしました。このように利益を追求しながらトレード検証を続けていくと、収支は向上していきました。
その後は、トレード手法の検証というよりも、自身のトレード結果を検証するようになりました。「通貨ペア」「取引時間帯」「保有時間」など過去の取引データから、利益の出ている取引に重点を置き、損失が出ている取引は控えて、少しずつ取引のテクニックを磨きました。
そして、1日の収支と時間別収支を記録。時間別では、「朝から午後2時まで」「午後2時から午後8時まで」「午後8時から寝るまで」の三つに分けて収支を計測しています。
こういった時期を経て、5～6年前からは短期トレードがメインです。カズさんの感覚で相場の状態を見て、ポジション量を調整しながら取引しています。
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億トレがこだわる優れたツール
常に相場に何が起きているかを見ながら、成行のみでトレードをするカズさんは、あまり多くの取引機能を使いません。ただ、反応の速さは重要なので、外為どっとコムの「スピード注文2」を重宝しています。軽くて速くて使いやすいとのことです。
また、それほど広い値幅を取るわけではない短期トレードなので、スプレッドが拡大する影響は大きくなります。そのため、外為どっとコムのスプレッドフィルタ機能は欠かせないとのこと。あらかじめ設定した許容できる数値よりスプレッドが拡大すると、取引パネルのスプレッド表示が赤い文字になり、トレードができなくなります。相場が一気に動くときには、どうしてもスプレッドが拡大しがちになるため、この機能で取引コストが高くなってしまう局面を回避できるのです。
ところで、カズさんは基本的にチャート分析メインのトレードですが、相場が動いたときの要因は常に気にします。ファンダメンタルズ要因で動いた場合でも、必ずチェックし今後のトレードに役立てます。
その際の情報源としているのが、外為どっとコムのニュース配信。取引数量が一定量を超えたプレミアム会員対象のサービスではありますが、ロイター社のニュース情報をリアルタイムに近いタイミングで読める「ロイター赤文字ニュース」で、相場の出来事を素早くキャッチしています。
もちろん、外為どっとコム公式サイトの、「外為情報ナビ」も参考にします。特に「外為注文情報」を見ることで、相場の需給を視覚的にチェックできるとのこと。
外為情報ナビでは、レート、チャート、ニュース、経済指標などを、まとめてチェックできます。
⇒ 外為情報ナビ
カズさんは、「FXで勝ち続ける人が100人いれば、100通りの勝ち方がある」といいます。ぜひ皆さんも、あらゆる角度からトレードを研究し、自分ならではの相場攻略法に到達してください。その際には、外為どっとコムの優れたツールと情報配信が、確かな力となってくれるはずです。
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「スピード注文2」と「スプレッドフィルタ」
■スピード注文2は4段階からサイズ変更でき、最小のミニだとこのサイズに。他にウィンドウが開いていても、一番前に配置できます。
■設定画面から、各通貨ペアごとに許容スプレッドを変更可能。右は初期状態なので、全てが10pipsまで許容しています。許容スプレッドより広くなると、スプレッド表示が赤くなり、トレードできなくなります。
※この記事は、FX攻略.com2019年11月号の記事を転載・再編集したものです
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＼FX会社によって違うところをチェック／
| スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
|---|---|
| 約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
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| サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
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