FXで大損するパターンはそんなに多くありません。損切りできずに含み損を長期保有し、最終的にロスカットになるというのが誰もが思い浮かぶパターンですが、もうひとつ覚えておいていただきたいのが、頂点で買い、底で売るパターンの危険性です。
上昇トレンドであればロングで入るのは間違いないのですが、どんなタイミングだろうとかまわず買えばいいわけではありません。上昇のなかでの一時的な下落（＝押し目）のタイミングでポジションを入れていかないと、トレンドが反転したときに致命的な含み損を負う可能性があります。
大きく上がった値動きに触発されてすぐに買おうとすると、一番上で買いポジションを持つことになります。FXの値動きは売りと買いの綱引きですから、どんな場面でも一方的に値動きすることがなく、必ず上下動しながら相場は進行していきます。
よって大きく上げた瞬間に買うと、逆に下がる動きに巻き込まれ、すぐに含み損を負うことになりやすいです。そこから再び上昇トレンドが続けば、最終的にそのポジションは反転してプラスになりますが、その上昇が最後の上がる動きで、ここから下降トレンドに転じた場合、一番上で買ったポジションはその局面でもっとも含み損が大きいポジションとなります。また同時にもっとプラスに転じにくいポジションでもあります。
この考え方はもちろん下がっている場面でも同じです。暴落直後に売りを入れると、危険な底売りポジションになります。
大きく動いた場合は、反対売買が一巡するのを待つことで、頂点買い、底売りを回避することができるのです。
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