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編集部コラム

飛び乗らないために前もって乗車しておく[鹿内武蔵]

頭で分かっていても動くものに反応してしまう

こちらの文は2016年2月12日の夕方に書いているのですが、毎日相場をチェックしている方ならご存知の通り、急激に円高が進み、「米ドル/円」は110円台に突入しようと息巻いている状況でありました。

当然チャート上は、長い陰線がどんどん出現しているナイアガラ状態なのですが、今にも飛び乗りたくてしかたありません。自分を律するのに精一杯であります。なんで激しく動くチャートを目の当たりにすると、人はそれに乗じたくなるのでしょうか。これはもう本能かもしれません。乗り遅れるな、的なあれです。

ただFX雑誌編集者の端くれとして、飛び乗りが儲かりにくいことは頭で分かっています。いわく、頂点で買ったり、底で売ったりするリスクが増える、大きく動いたあとは決済が入るから反転しやすいと、いろいろなトレーダーさんが口を酸っぱくして教えてくれています。また、動いている方向に飛び乗ろうとすると、どうしてもスリッページしやすくなり、理論上より損益が少し悪くなりがちなのも事実です。

FX初心者が陥る典型的な罠

わたくし思うに、FXがこれだけシンプルな投資であるのに、勝つことがなかなか難しいのは、いたるところに初心者を嵌めるためのトラップがあるからかと。この飛び乗り願望もたぶんそのひとつ。みなさんもきっと、眼前の急変動を見てソワソワしてうっかり飛び乗り、結局損をしてしまったことが一度はあるのではないですか? 少なくとも私は10回はありますよ。なんというか、一気に動いているのを見ると、儲けていないのが損をした気になるというか、そういうことです。

それでは、飛び乗りをしないためにどうすればいいのか。これはもう答えは出ていますよね。押し目や戻りを待てばいいんです。まさにこの文を書いているときの急落相場なら、ある程度上がるのを待ってから売ればいいわけですが、また今も「豪ドル/円」を底付近で売ってしまいました。そう、押し目や戻りを待てばいい、と口でいうのは簡単なんですが、根性のない自分には苦行に近いです。

あらかじめ構えておきチャートを見ながら飲酒

結局のところ、見るからにすごい急騰や急落は、すでにポジションを持っている人たちの決戦の場であり、傍観者、つまりガヤに過ぎない自分には関係のない事象なのでしょう。動いてから乗るのではなく、動く前に乗っておく、これが理想ですよね。

そういう意味で今後試してみたいと思うのは、ロンドン時間で稼ぐために東京時間には仕込みを完了させる、ニューヨーク時間に稼ぐために、ロンドン時間に仕込みを完了させるという意識の徹底であります。

たしかに欧米時間の相場が値動きの本番ではありますが、そのときすでに勝負がついているようなポジション保有が理想なんではと。下げ相場なら、東京時間でジリジリ戻しているタイミングを見計らってあらかじめ売っておき、ロンドンやニューヨークの下落を肴に一杯やる、くらいの余裕を身につけたいところです。武田信玄公が、戦争の結果はすべて準備で決まるといったとかいわないとか。さっき売った「豪ドル/円」は含み損です。

※この記事は、富士山マガジンサービス読者限定FX攻略.com編集部便り(2月20日発行)に掲載されたものを加筆・編集したものです

(FX攻略.com WEB編集長 鹿内武蔵)
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