増加率か値幅以外で勝ち自慢はしないで
いやマジで、FXにおいて、「いくら勝っているか」は、全く重要ではないです。にもかかわらず、この表現は非常にハードパンチャーみたいで、今も昔も金額によるインパクト狙いのコピーは多いです。
これはもう何度も書いたり、言ったりしているのですが、勝ったり負けたりする金額は、もともとの資金の量によって意味が変わります。1億円持っている人が100万円負けても、どうってことはないです。資金の1%が減っただけですから、まあまあよくある普通の負けです。
でも、資金が100万円の人なら、それは全滅ですよね。撤退を余儀なくされ、心身共に二度と立ち直れないかもしれません。
もちろん勝つ場合も同じ。有名なトレーダーの●●さんが、1日何百万円も稼いだとして、そんなの口座に数千万円、数億円入っているんですよ、たぶん。そこまでお金をたくさん持っていることはもちろんすごい才能ですが、トレード一撃で増える(あるいは減る)お金が多いのは、ただ単に取引ロットが大きいだけです。
だから僕は金額による評価は一切しません。大切なのは、何pips獲得したか、あるいは何%増やしたか。
加えて、その結果を出すにあたり、どれくらいの期間を要したかも重要です。基本的に、同じだけ勝つなら期間が短い方が難易度は高いです。ただ、あまりに短期間で増やしすぎている場合、リスクのかけすぎも疑います。
あえて言おう。身分をわきまえよ、と
増加率やpipsベースの値幅ではなく、得られる金額を追うことで、具体的にはリスクを取りすぎて強制ロスカットになる危険性が爆増します。
あえて言います。1回のトレードで、貧乏人が金持ちと同じだけの利益を望むのは明らかに分不相応です。そりゃあ僕だって、トレード1回で100万円とか稼いでみたいですよ。でもそれをやろうとしたら、トレード1回で100万円負ける覚悟をしないといけません。でも、その1回を確実に勝てるトレードなんか無理です。100回やって、60回くらい勝つトレードはどうやらできそうですが、必勝は無理。というか、どんなプロでも無理。それに、そんな大勝負になったら、そもそもメンタルが崩壊して、2pips勝ちくらいでショボ利食いしそうです。
トレードは、何千回、何万回と繰り返すことを前提にしましょう。その中でトータルでお金が増えればOK。ひたすら繰り返すことを考えると、1回のトレードで大負けしたらまずいですよね。心が折れます。
お金持ちほど、目先の勝負に勝っても負けても大した影響がないため、余裕を持って運用ができます。逆にお金が今すぐ欲しいと願うほど、どうしても早く結果を出したいですから、自分が求める金額を得るための無理があるトレードをしてしまいます。このあたりが、ほとんどの人がFXで結果を出せない一つの要因ではないかと思います。
もう一度言いますが、私だって一撃で100万円とか稼ぎ出したいですよ。でもそのためには、少なくとも億単位のトレード資金は必要です。だから、次の二つの目標を持って、(原稿も書かず)日々チャートばかり見ています。
一つは、今お金を得るためではなく、口座の資金を少しずつ増やしていくために、無理のないロットで買ったり負けたりしています。一撃100万円勝ちのためには、それにふさわしい口座資金、ロットサイズが必要ですからね。
もう一つは、一撃100万円モードになったときに、自信を持ってトレードするための技術を身につけること。
勝負のときは今ではないのです。来るべきそのときのために、心技体を鍛えます。
※この記事は、富士山マガジンサービス読者限定FX攻略.com編集部便りに掲載されたものを加筆・編集したものです。
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\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |