トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。
米大統領選集計開始！波乱の予感も
米大統領選は集計の真っただ中で、全米で開票作業が順次行われており、各州の結果速報を見ながらのトレードとなっています。現時点（12:00）で注目のフロリダはトランプ大統領が勝ちそうな勢いとなっており、早い段階でのバイデン氏圧勝はなくなっています。午後に入るとそろそろ大勢が見えてくる時間帯ではありますが、刻々と変わる状況のなか、激戦州（ノースカロライナ・オハイオ・フロリダ・ペンシルバニア・テキサス・ウィスコンシン）次第ではまだわからない状況です。
議会選挙にも注目
マーケットは大統領選のみならず議会選挙にも注目しています。民主党が過半数を獲得するとされている下院のみならず上院においても民主党が過半数を獲得する可能性も大きくあります。大統領・上下院全てが民主党であれば大規模な財政出動をはじめとする政策の意思決定が迅速化する事が考えられるため、こちらも合わせて注目しておきたいところです。
今回は勝ち方も重要
バイデン氏、トランプ大統領のどちらが大統領になっても一旦は先行きの不透明感解消からリスクオンの展開を予想しています。ただ、今回の米大統領選は勝ち方も重要です。特にバイデン氏としては上下両院で民主党が多数派を占める「ブルーウエーブ」となり、文句なしで勝利したいところです。僅差での勝利の場合、最終的な当選判断が最高裁に持ち込まれる可能性もあり、マーケットを冷やす可能性は考えておきたいところです。また、バイデン氏勝利でも、法人税引き上げや、キャピタルゲイン税増税を公約しており、リスクオン継続には疑問が残ります。同様にトランプ大統領の再選でも前回のトランプラリ―のような展開は望めないと考えています。
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